インタビュー

「時代の波はどう越えるの?」、「トロピコ6」インタビュー

PRマネージャーが語る、ゲームの進め方のアドバイス

9月27日発売

価格:7,980円(税別)

 独裁者となって南国の島国で自分の国家を運営するSLG「トロピコ6」が9月27日に発売された。皆さんはすでにこの楽しいゲームをプレイしているだろうか?

 実は本作は結構歯ごたえのあるゲームである。何をどう売り産業を育てるか? 開拓を行ないながらしっかり産業地盤を築き、そして次の時代の準備にも備えねばならない。「植民地時代」から「世界大戦時代」、そして「冷戦時代」と時代が移り変わっていく中で、テクノロジーの進化と共に人の生活スタイル、好み、必要とされるものは変わっていくのである。

 この歯ごたえのある「トロピコ6」をどう進めればいいか? 今回、カリプソメディアのPRマネージャー Alun Lower氏にメールでインタビューを行ない、ゲーム序盤のアドバイスをもらった。プレイの参考にして欲しい。

【【国づくりのABC】トロピコ 6: ゲームプレイトレーラー】

歯ごたえがあるから感じられるリアル感! 「トロピコ6」攻略!

――初心者には最初のミッションが難しい。コツを教えて欲しい。

Lower氏: 最初のミッションでは、トロピコは帝国の植民地で、総督としての任期を延ばすことが当面の目的です。帝国からのリクエストは、多くが交易ルートに関するものなので、できるだけ少量の交易ルートにサインしましょう。リクエストがすぐに完了し、報酬として任期を延ばすことができます。

 また、天然資源もチェックしてみてください。各島に、何らかの資源が豊富に埋蔵されています。例えば、火山のある小さな島には3つの金脈があります。金鉱山を建設したら忘れずに「トラック運転手事務所」も建てて、資源が上手く運ばれるようにしましょう。

 ゲームシステムやメニューまわりを覚えるために、最初にチュートリアルを全てプレイするのもオススメです!

リプソのPRマネージャー Alun Lower氏

――序盤に港をいくつか用意するなど、貿易を円滑に行なうアドバイスが欲しい。

Lower氏: 複数の港は場合によっては有用なのですが、従業員と貿易品が足りないと、ランニングコストの無駄になってしまいます。ニーズに合わせて建物を建てるのが重要で、例えば、農園・農場が十分に生産できている状態なら、ラム酒蒸留所や革工場などの加工品の工場を作るのが良いでしょう。それらの準備ができた段階で、港を増やし、追加の交易ライセンスを買って、輸出で利益を上げていきましょう。

何度かプレイすることで、最初は何を作れば良いかわかってくる

――住民の幸福度を上げるための有効な方法は何だろうか?

Lower氏: 幸福度を上げるいちばんのコツは、国民が何を望んでいるか注意して見ておくことです。メニュー画面、もしくは国民を直接選んで、項目ごとの幸福度を見てみましょう。彼らが何を必要としているかわかれば、何を建てるべきか、どこを改善すべきかがわかります。

 もし選挙が近づいているなら、わざと選挙の前に幸福度を下げるというのも有効です。例えば、住居関連の施設の予算を最低までさげる、などです。そして改善を公約した後、予算を最大まで上げるのです。国民は公約を守るあなたを熱烈に支持するでしょう!

NPC達の要望に応えつつ、住民の生活も改善する。こちらもコツを覚えなくては思う様に上げられない

――世界大戦時代は産業が一変する。この変化に対応するためのコツを教えて欲しい

Lower氏: 産業は時代の流れによって変わります。なぜなら、物の値段が変わるからです。鋼や鉄を例に挙げると、世界大戦期は国外からの需要が高まりますが、冷戦~現代にかけてはそこまでではありません。冷戦以降は自動車や船舶の方が必要とされます。新しい建物を建て、収益を上げる方法を変えて、時代の流れに適応していく必要があります。

――今はまさに貿易だけで精一杯だが、時代が進む中で準備しておかなくてはいけないことはどこか?

Lower氏: 新しい時代に入ると、新しい施設を建てるための資金が必要になります。貿易は経済の屋台骨なので、時代が進む前にバランスを見直しましょう。

 娯楽や住居関連の施設は、利用者がいる限りは、安定した収入を生みます。また、襲撃システムはちょっとした欠点を補えます。例えば、今の国では生産できない資源や製品を奪ってきたりといった具合に。

 トロピコ人の幸福度から国の欠点を分析して、布告やワークモードを調整していくのも良いでしょう。カリブの幸福度(トロピコ以外のカリブ海諸国の幸福度)は時代とともに上がっていきます。トロピコの総合幸福度をそれよりも少しだけ高く保つことが大切です。

――この歯ごたえは非常にリアルで、楽しい。特に今作でユーザーに感じてもらいたかったところは何か?

Lower氏: 新しい襲撃システムも体験していただきたいんですが、プレイヤーの皆さんには、自分だけの島国を自分だけの方法で運営してもらいたいです。幅広い選択ができるよう全力で制作したので、そのあたりを感じていただきたいですね。

時代が変わると石炭の火力発電所が作れるようになり、電気を使った施設も
国家間が求める物資も変化する

 「トロピコ6」はドイツのゲームらしい、硬派で、しっかりしたゲームである。あえて難易度を下げプレーヤーに有利な状況が続くようなゲームバランスではなく、そこには独特のルールがあり、プレーヤーはそのルールを把握することでより効率的な、自分が望む展開を実現させることができる。

 シリーズのファンやシミュレーションゲーマーにとってルールはすぐにつかめるが、初心者には難しいところがある。しかし試行錯誤し、コツを掴むと、様々なことが自分の思い通りにできるようになり、たまらなく楽しくなる。じっくり時間を掛けて、たっぷり攻略してもらいたいゲームだ。この機会に、ぜひ挑戦して欲しい。

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