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「DOOM」のidと「Just Cause」のAvalancheがタッグを組んだポストアポカリプスシューター「RAGE 2」プレビュー

ガンガン突進して無双する感覚が痛快すぎる“shooterverse”アクション

6月12日~14日開催

会場:Los Angeles Convention Center

 「RAGE」はBethesda Softworksの傘下スタジオのひとつid Softwareが手がけた比較的新しいフランチャイズだ。id Softwareと言えば、「DOOM」、「Quake」を世に生み出した伝説的なデベロッパーであり、現在は「Quake Champions」を基本プレイ無料で展開しているほか、今年のE3では完全新作「DOOM Eternal」を久々に自社開発することを明らかにし、その存在感を見せつけた。

 そのid Softwareの次回作となる「RAGE 2」は、「Just Cause」シリーズや「Mad Max」などオープンワールド系のアクションゲームを得意とするスウェーデンのAvalanche Studiosとタッグを組み、Avalanche Studios主導で開発が進められているタイトルだ。ゲームエンジンもid Tech Engineではなく、Avalanche内製のAPEX Engineを採用しており、「RAGE 2」はある意味オープンワールドの旗手による「RAGE」の再定義と言っても良いかもしれない。

 両社では「RAGE 2」を単なるシューターやオープンワールドを超えるゲームとして“shooterverse”と呼んでおり、その中身に注目が集まるところ。E3では初のハンズオンが行なわれたのでインプレッションをお届けしたい。

【RAGE 2 – E3オフィシャル ゲームプレイ映像】

【「RAGE 2」コンセプトアート】
前作とは異なり、緑や水のある湿地帯が描かれている

 「RAGE 2」の舞台は、隕石の落下によって世界の人口の8割が死滅した世界。主人公は両親や仲間をミュータント達に殺された“最後のレンジャー”として、広大なウェイストランドをまたに掛けた殺戮と破壊の旅に乗り出していく。

 デモでプレイできたのは、上記ゲームプレイ映像にも登場しているエデン・スペースポート・ミッション。映像では車で移動するところから描かれているが、デモではチュートリアルが始まり、基本テクニックをマスターした後、車を降りた直後に一からスタートした。

 このチュートリアルでは、「RAGE 2」のキーとなるアクションを学ぶことができた。その新アクションは「Nanotrite Power」と呼ばれるもので、左右前後に瞬間移動する「ダッシュ」、サイキックパワーのように念力で敵を吹き飛ばす「シャッター」、敵の真上にジャンプして叩きつけ強力な範囲攻撃を繰り出す「スラム」、そして戦うことによって蓄積されたエネルギーを解放することで無敵状態で戦闘能力を向上させられる「オーバードライブ」の4種類。

 「Nanotrite Power」はこのほかにも用意されているようだが、これらのアクションが用意されているおかげで、常に前に前に出て戦う意識が芽生え、素晴らしい臨場感と没入感で戦うことができる。昨今のFPSは、遠くから小さな的を狙ってひたすら撃つようなFPSが多いが、それらと比較すると「RAGE 2」は明らかに一線を画しており、新鮮な感覚で楽しめる。

 メインウェポンはアサルトライフルやショットガンが用意されているが、idのゲームらしくショットガンが強い、「Nanotrite Power」で強行突撃しつつ、ショットガンでトドメを刺していくというワイルドなアクションが楽しい。サブウェポンには、通常の手榴弾のような投げモノに加えて、ブーメランのような武器も用意されており、投げてから時間差で突進したり、投げて敵を釣ってからシャッターやスラムでまとめて粉砕するなど、とにかくバトルが楽しいゲームだ。

 「RAGE」と言えば、ほかにも街でのクエストや、バギーでの移動や、カーチェイスアクションなど、様々な要素が存在するが、このデモレベルをクリアした限りでは、少なくともアクションパートにおいては、id SoftwareとAvalanche Studiosという異色のタッグは巧く機能しているように感じた。「RAGE 2」は、グローバルで2019年春発売予定で、日本でのステータスは、「時期未定ながら発売予定」ということで、すでに日本語ページも用意されている。日本での発売が楽しみなタイトルだ。

【スクリーンショット】