インタビュー
サードウェーブ代表取締役社長 尾崎健介氏インタビュー
2019年6月7日 00:00
「2連勝で焼肉に行くとは何事か」。Rascal Jesterに熱い想いを寄せる尾崎氏
――今回尾崎さんに伺いたかったのはRascal Jesterについてです。尾崎さんとは「LJL」の開幕戦の時にお目にかかって、オーナーとしてかなり真剣な表情で観戦されていたのが強い印象に残っていますが、「LJL」の視察は結構いかれていたんですか?
尾崎氏: そうですね。視察というか、仕事が入って行けない日以外、毎週土曜日には行っていました。
――3月に終了した春季レギュラーシーズン、「Rascal Jester」は8チーム中7位という不本意な結果に終わりましたが、シーズンを終えてどのような感想をお持ちになりましたか?
尾崎氏: いやーもう、「馬鹿たれ!」という気持ちですね(爆笑)
――それは厳しいですね(笑)。
尾崎氏: 結構本人たちには厳しく言っていますね。「優勝以外は価値はない」と。
――今の「DetonatioN Gaming」のポジションまで行かないと意味がないということでしょうか。
尾崎氏: 今までは、本人たちが好きだからやっているという感じでした。でもプロになると違うんだと。うちだけではなくて、スポンサードに対してもそうですよね。優勝しないと、メディアにも映らない、写真も撮られない。スポンサーとして金銭的に応援してくれているところに対して、どうやってお返しするのか、お返しするとはどういうことなのかと。「LJL」に関していえば、優勝以外は価値がない。そのくらい厳しいことを本人たちには言っています。
――それはチームメンバーに対して直接尾崎さんが話すんですか?
尾崎氏: さすがにチームメンバーに直接話すのはアレなので、Lillebeltコーチに話しました(笑)。
――「Rascal Jester」にはフルコミットされているわけですね。オーナーとして気になりますか。
尾崎氏: もちろん、オーナーとしても気になります。強くなる以外にも、自分たちできちんと生活をまかなえるような、食っていけるようなチームにしなければいけないと考えています。
――ファーストシーズンの評価として、点数をつけると何点ぐらいでしょうか。
尾崎氏: いやーもう、これは5点ですね。
――5点! それは何点満点でですか。
尾崎氏: 100点満点です(笑)。
――チームにとっては相当厳しい評価ですね。何がダメでしたでしたか。
尾崎氏: 何といっても結果が出ていないこと。実は当初の計画通りの選手の布陣ではなかったんです。とはいっても、そういう理由があったとしても、要は勝てるかどうか、優勝ができるかどうかだけなので。そういうところであの負けっぷりはないですね。また、1番ダメだったのが2連勝した時があって、そのときにあろうことか焼き肉を食っているんですよ!
(爆笑)
尾崎氏: コーチが焼き肉を奢ってやっているんですが、今回の2連勝の前に君たち何回負けているんだと。君たちは2連勝するのが目的なのか、そんなところで満足しているんじゃないと(笑)。
――その考え方はおもしろいですね(笑)。前半はそんなに調子悪くなかったですよね。後半くずれた印象があります。
尾崎氏: それは焼き肉を食べているからです(笑)。そういう心構えだからですよ。勝った負けたは正直、仕方がないところがあって、結果なので。ただ、そういう気持ちがダメなんです。私だって焼肉食べてないのに(笑)。
――素人考えで試合に勝った夜ぐらい焼き肉くらいいいじゃないかという気もしますが、ダメですか。
尾崎氏: 結果を出すために努力すべきですよね。もっと勝たないと。2連勝なんかで喜んでしまっていてはいけません。勝ちが当たり前にならないと。
――熱いですね。それにしてもここまで焼肉にこだわるオーナーは初めてですね(笑)。
尾崎氏: プライドの問題です。常勝チームは2連勝したくらいでは焼き肉を食べに行かないぞと。君たちはそれでいいのかと。彼らも同じ人間で、同じプロのチームだぞと。向こうは勝つのが当たり前で、こっちは2連勝でそんなに大喜びするのかと。もう少しプライドを持てと。焼き肉は優勝してから食べろと!!(笑)。
――「LJL」は、また6月から夏季レギュラーシーズンが始まりますが、次のシーズンの目標、それと戦力の補強計画があれば教えていただけますか。
尾崎氏: そうですね。戦力の補強も当然考えています。
――次のシーズンはどのくらいのメンバー入れ替えを考えていますか?
尾崎氏: 今ちょうど考えているところです。
――次のシーズンの目標を聞かせていただけますか。
尾崎氏: 当然優勝ですね。最低でも3位。最悪でも3位ですね。
――オーナーとして、そういう強い気持ちを持たれるのは大事だと思いますね。オーナーが「4位でいい」と言ったらそこがゴールになってしまいますよね。
尾崎氏: そうですね。やる前に4位でいいと思ったら、もうチームを解散した方が良いですよね。
――「LJL」にはDetonatioN Gamingを筆頭に伝統と歴史のあるチームがひしめいています、勝つための秘策については、いかがでしょうか。
尾崎氏: ごめんなさい、ゲームの中の戦略までは見ていないので、そこは次期メンバーが確定したらそこは是非コーチのLillebeltに聞いてみていただけますか。そこでなんか生返事なんかしたときには、中村さんからビシッと言ってください(笑)。