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プロデューサーと、レゴ認定マスターが魅力を語る「LEGO ワールド」
現実より気楽に大きなものが作れるのが楽しい!
2017年3月14日 21:13
「ワーナーラインナップ発表会2017」の後、TT Gamesで本作のプロデューサーを務めるロズ・ドイル氏と、レゴ認定マスター・三井淳平氏が登壇し、より深く「LEGO ワールド」の魅力を語られた。
まず質問したのは本作の進め方について。「LEGO ワールド」は宇宙に浮かぶ様々な世界を巡っていく。世界にはゴールドブロックをくれるクエストがあり、ゴールドブロックを100個集め「マスタービルダー」を目指してゲームを進めていく。ストーリー要素や、カットシーンはないが世界に降り立つときに宇宙から大気圏に突入するシーンなどに変に力が入っていたり、「レゴゲーム」らしいエンターテイメント性を感じさせる。
最初は「海賊の地」、「火山」、「キャンディランド」という3つのスタートマップを遊んでゲームの基礎を学び、そこから様々な世界へ飛び込んでいく。マップはテーマが決まっているが地形やオブジェクトは自動生成なので、万人が違う地での冒険となる。そしてこれらの地を足がかりに、広大な宇宙へと旅立っていくという。
世界には様々なテーマがあり、山があり、海があり、西部劇や未来などいろいろな要素が盛り込まれた地域なども生成される。1つの地域で東に行けばサバンナ、南に行けば南極など複数のテーマが盛り込まれた世界もある。そこでクエストに挑戦しゴールドブロックを集めていく。
そして地域を友達と“共有”もできる。PS4版では2人まで同時プレイが可能で、1人がホストとなりこれにジョインする形で遊べる。ワールドは保存が可能で、2人で色々いじった後元に戻したり、友人の変更を保存時に反映させないという機能も用意されている。
新たに作る場合は既存の改造だけでなく様々な条件を設定して作ることもできる。雪原や砂漠などの基本地形、置いておく動物やオブジェクトなど、細かく設定し、その地形に降り立つことが可能だ。
「LEGO ワールド」は欧米では3月7日から正式サービスとなった。アーリーアクセス版はゲーム性がない代わりに自由度が高く、ユーザーは様々なオブジェクトに触るだけで同じモノが作れるようになっていたが、どうプレイして良いかわからなくなる部分もあった。正式サービス時にはクエストシステムを導入し、プレーヤーが様々な機能をゲームプレイを通じて覚えられるようになったという。徐々に作るモノが増えるようなバランスも盛り込まれたという。コントローラーに最適化された操作性も魅力とのこと。
三井氏はSteamで展開しているWindows向け英語版をプレイしているとのことで、実際のレゴとの違いを聞いてみた。三井氏にとって使いやすさを強く感じるところが2つあるという。1つは地形ツール。土地を持ち上げたり、大きく削るとき、ゲームではツールで一気にできるが、実際にレゴで作った場合はブロックを1個1個取り外さなくてはならないのでとても大変だという。ゲームの方が“楽”とのことだ。
もう1つも楽なポイントで、「コピー機能」。同じものを数十個つけて組み合わせるなど、現実ではとても大変だが、ゲームならアイコンをクリックするだけ。この楽な機能をフルに使って、三井氏は大きなオブジェクトを作っている。現実での三井氏の作品のように、三井氏は大きなオブジェクトを作るのが好きとのこと。ゲームの場合は強度計算や支えなどを考えず、組み上げることができる。
ただ、現在のバージョンではちょうつがいなど可動関節などを作品に組み込むことはできない。また、乗り物などは既存の用意されているもので、プレーヤーが作るのは主に地形であり、三井氏もいろいろな地形を作る遊びをしている。街を作ったり、ジオラマ作りを楽しんでいるとのことだ。三井氏はコツとして、うまい人のまねをするのが良いと語った。
これから本作をプレイする人に向けては、まずいきなり立体を作るのではなく、平面でモノを考えて、それから盛り上げていくのが良いのではないかと三井氏は語った。ゲームでは強度計算などもしなくて良いので、現実よりもより奇妙で思い切ったモノが作れるという。何よりも三井氏にとってブロックがレゴであるのが楽しい、レゴをゲームの中でたっぷり作れるのが楽しいとのことだ。
ドイル氏はユーザーの作品の中でお気に入りがあり、灯台や、雲の上の宮殿など様々な作品があった。空母や、内装もしっかりした豪華客船などもあったという。これらは実は以前行ったコンテストの応募作品で、一部はゲームに取り入れられており、ユーザーが呼び出せる。今回は灯台を見たが、中には赤々と燃える暖炉がしっかりと作り込まれていて、感心させられた。
ドイル氏は今後もユーザーが作った優秀作品を紹介したいと語った。現在はまだ検討中ではあるが、「モデルシェアリング」という機能を考えていて、ユーザーが自分の良くできた作品をアップロードできる「ギャラリー」を用意したり、そのモデルをそのままダウンロードできるような仕組みも考えている。三井氏もその話を聞いて、「ぜひ自分の作品もアップロードしたいですね」と語った。