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LEGOファンの夢を実現したような「LEGO ワールド」
自由に探索、思うままに創造! ブロックで世界を作り動かす楽しさ
2016年9月16日 00:00
TGS期間中のワーナーのイベントで、来日したTT Gamesのティム・ワイルマン氏がもう1つ紹介したのが「LEGO ワールド」だ。本作は自由度の高いLEGO ゲームであり、Windows向けオープンワールドアドベンチャーとして、6月よりSteamにて“アーリーアクセス版”が15ドルで販売されている。日本語版の発売やコンシューマへの展開は未定。
「LEGO ワールド」はまだまだ荒削りな作品ではあるが、「面白いものを作ろう、新しいものを作ろう」というTT Gamesの挑戦心が前面に出たタイトルと言える。弊誌ではE3でも本作をレポートしているが、今回ワイルマン氏の解説で明らかになった部分を紹介していきたい。
思うままに探索、そして創造できるLEGO世界
「LEGO ワールド」は“プレーヤーが自由に世界を改変して良い世界”を提供しているゲームだ。プレーヤーはまず自動生成された世界に飛び込んでいく。海が多い地形や、山がちの地形、平地が多い地形などプリセットはいくつも用意されている。
これらの地形には自動生成で様々なキャラクター、メカ、モンスターが配置されている。その世界はかなりランダムで、ストーリーなどは用意されていない。プレーヤーはその世界を自由に散策し、キャラクターが提示するクエストをクリアしたり、モンスターを倒していくことでブロックのリソースや、様々なオブジェクトやキャラクターをアンロックしていく。
例えば王様のキャラクターが「剣が欲しい」というクエストを提示してくる。どこかから剣のアイテムを入手するとクエストをクリアしたことになり、レゴのリソースを得て、プレーヤーキャラクターとして王様が使えるようになる。この王様は自動配置されたので別に城にいるわけでなく、山の中を歩いている場合もある。モンスターは襲える敵がいると攻撃してくるので散策していると戦い合っている場合もある。
クエストをクリアしたり、宝物を入手するとプレーヤーは他のキャラクターに変身できたり色々なものを作れるようになる。ワイヤーを打ち出すグラップリングフックで高速移動ができるようになることも、空を飛べるキャラクターに変身できれば自由に空を飛ぶこともできる。また、飛行機や車などが無造作に放置されていることもあり、乗ると移動が楽になり広大な世界を探索できるようになる。馬などはまたがることで乗り物にできる。ただし、怒らせてしまって攻撃される場合もある。
プレーヤーは何をしてもいい。そして自分だけの物語が作れる。どこに行き、何をして、何を得るか、それはランダムであり、プレーヤーごとに異なる。本作はオンラインで友人を世界に招待して2人で遊べるので、2人で協力するのも、バラバラに探索するのも良いだろう。
探索と共に楽しめるのが「創造」だ。地形を自由に変えることができるし、オブジェクトを自由に置ける。従来の地形を改造して楽しむのも、1から自由に作ることもできる。キャラクターに変身できるようになれば、分身することでNPCが配置できるので、街を作って住人を住まわせることもできる。
もちろんオブジェクトやキャラクターを増やすためにはゲームをやりこみ、リソースも多く確保しなくてはならないが、理論的にはまるで無地のキャンバスに自由に絵を描くかのように世界を自由自在に作り出すことができる。本作は「何をするか?」という問いはプレーヤーが開発者に投げかけるのではなく、開発者から問いかけられる。プレーヤーはそれに一生懸命、そして楽しく応えていく。何をしても良いし、何でもできるのだ。
だからこそ本作は現時点では「アーリーアクセス版」なのだ。ゲームとしてどういう面白さが実現できるか、開発者自身も、そしてプレーヤーも模索している。「LEGO ワールド」は、「自由に組み上げられるレゴ空間」であり、しかもキャラクターがプログラムで動いているのが楽しい。
ある意味、LEGOユーザーの夢を実現したゲームといえる。本作がどう進化していくのか、注目したいところだ。PCゲームユーザーは購入できるので、この世界をのぞいてみてはいかがだろうか。