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世界すべてがレゴ! 何でもできる楽しい世界「LEGO WORLD」

千差万別のプレイ風景が楽しいオープンワールドアドベンチャー

6月14日~16日 開催

会場:Los Angeles Convention Center

 ワーナーの看板シリーズ「レゴ」シリーズの最新作が「LEGO WORLD」だ。2017年、Windows版が発売予定だ。

すべての世界がレゴブロックでできている世界
どこまでもどこまでも上にブロックを積むキャラクター
会場にはゲームのジオラマが

 本作は広大なレゴで作られたワールドを冒険していくオープンワールドアドベンチャー。砂漠や雪原、火山地帯に果実がたわわに実った森林……世界は様々で、プレーヤーは何でもできる。今回は開発中のバージョンのためか、本当に何でもできる仕様になっており、無限のレゴブロックを手に入れた人たちが、この世界で何をするか、という“実験場”のような空間になっており、他の人のプレイを見るのがとても楽しかった。

 「LEGO WORLD」は今回に関しては大きなゲームの目的は提示されなかった。プレーヤーは自由に空間を歩き回れ、キャラクターをどんな姿に変えることも、どんな乗り物に乗ることも可能だった。グラップリングワイヤーを打ち出し、そのロープで世界を高速移動したり、空を飛ぶキャラクターも選べた。

 森に木こり、牧場に牛、雪山に雪男など世界観にあったキャラクターが歩いてるかと思えば、ちぐはぐなキャラクターもいた。筆者が「ゾンビの女の子」でプレイをしていると、いきなり警察官のレゴキャラクターに襲われた。キャラクターの中には敵対する存在もいるとのこと。キャラクターは近寄ると「リンゴを集めて欲しい」といったクエストを依頼してくるものもいた。

 本当に自由で、見ていたプレーヤー達は本当に色々なことをしていた。まず触ってみて、適当に他のキャラクターを攻撃したり、牛や馬にまたがって走り回ってみたりする。次にメニューを開いてみて、キャラクターを変えてみて、乗り物も呼び出してみたりする。潜水艦に乗り込んで海の奥に潜るのもいい。筆者が見ていたプレーヤーは巨大なドリル戦車を呼び出し、火山地帯で潜行しようとしたところ、マグマが吹き出し、そのダメージで戦車が壊れてしまったりしていた。メニューを呼び出し色々試しているだけでも楽しいゲームだ。

 そしてブロックを積み上げることもできる。ものを作るのが好きなプレーヤーはブロックを積み上げ、地形に色々な手を加えていた。あるプレーヤーはひたすら、もうひたすらブロックを上に積み上げていった。どこまでいけるのか、やっている撃ちにそのプレーヤーはテンションが上がって大騒ぎ、他の人も彼を応援するようにしていた。しかしそこで何か新しいものが生まれるわけでは残念ながらなかったが、時間があれば誰もがやってみたくなる遊びの1つだろう。

 こういった方向性のゲームは「マインクラフト」で爆発的に流行った。それがレゴになると、ちょっと違った趣が生まれる……現実のレゴブロックのおもちゃを想像してしまうのだ。TTGamesが作り続けるレゴゲームは本当に「何でもレゴにしてしまう」のがスゴイ。バットマンといったヒーロー、映画キャラ、アニメキャラ……様々なキャラクターをレゴにした「レゴディメンションズ」でTTGamesは多彩なキャラクターをレゴキャラクターとして再現したが、「LEGO WORLD」はまたひと味違う“究極”を見せてくれそうだ。

 会場にちゃんとレゴブロックでゲーム内世界を再現したジオラマが置いてあるところも楽しい。現状だとかなり荒削りな印象もあるが、どのようなゲームとなっていくのか、個のゲームでプレーヤーはどう遊んでいくのか、楽しみな作品だ。

【スクリーンショット】
試遊台で遊ぶ人たち。海に潜ったり、ドリルを使ったり、ひたすら探索したりと、本当に色々な遊び方をしていた
ジオラマも細部をチェックするのが楽しい