インタビュー
WIN「Dragon Nest」の新クラス「ダークアベンジャー」の使い勝手を聞く
覚醒してからが本番。「レッドドラゴンネスト-メモリア」や今後のアップデート情報も
(2015/2/10 00:00)
NHN PlayArtは、Windows用オンラインアクションRPG「Dragon Nest(ドラゴンネスト)」において、新クラス「ダークアベンジャー」を2月12日に実装する。
「ダークアベンジャー」は、基本クラス「ウォーリアー」の系列でありながら、特殊な1次職「アベンジャー」としてスタートする火属性系の新クラス。2次職への転職がない代わりに、レベル50で「覚醒」スキルが使用できるようになり、一定時間「ダークアベンジャー」状態で戦闘ができる。
今回は「ダークアベンジャー」実装直前ということで、NHN PlayArtの「Dragon Nest」運営統括マネージャーの山本喜代志氏と、「Dragon Nest」運営チームのYAMAMOTO氏に「ダークアベンジャー」の使い方や詳細を伺うことができた。また2月12日にアップデートされるその他コンテンツや今後の展開についても伺ったので、こちらをお伝えする。
範囲攻撃に優れた火属性キャラクター「ダークアベンジャー」
「ダークアベンジャー」は、闇の力をコントロールして戦うウォーリアークラス。通常のキャラクター選択画面にある「ダークキャラクター作成」というボタンを押すことで「アベンジャー」を作成可能で、レベル1から「アベンジャー」としてスタートする特殊なクラスとなっている。
基本スキルは「ウォーリアー」に準じており、レベルを上げることで広範囲攻撃、中距離の剣技攻撃スキルを覚えられる。空中で力をためて地面にぶつけたり、中距離から敵に一気に近づいて攻撃するスキルなどもあってそれぞれは強力だが、範囲攻撃には溜め時間が伴ったり、スキルのクールタイムに時間がかかったりと、クセのあるタイプとなっている。
しかし、レベル50で覚えられる「ダークフォーゼ」を使用すると、一定時間「ダークアベンジャー」へと覚醒し、溜め時間はほぼなくなり、またクールタイムも大幅に短縮される。「ダークアベンジャー」に変身することで連続で範囲攻撃を撃てるようになり、ダメージやクリティカル率も上昇する。
覚醒時間は、覚醒前に溜めた「アベンジャーフォース」(最大30個)を1秒毎に1個ずつ消費していき、0になると覚醒状態が解除される。アベンジャーフォースはスキル「アベンジャーフォース」使用によって10個ずつ溜められるほか、スキル攻撃がクリティカルになる度にアベンジャーフォースが増えていくパッシブスキル「アベンジャーフレンジー」(レベル65で獲得)によって充填していく。
特に「アベンジャーフレンジー」は強力で、敵にスキル攻撃のクリティカルを当てていくだけで、どんどんアベンジャーフォースを増やしていける。YAMAMOTO氏は、「敵がいる限り攻撃を当て続けていけば、その分『ダークアベンジャー』状態が持続できる。『ダークアベンジャー』はかなり強力なので、狩りをする場合はかなり楽になるはず」と述べた。
また「ダークアベンジャー」は火属性であり、味方と自分の火属性攻撃力を上昇させる補助スキル「シャドーコール」も備えている。同じ火属性系のリッパー、セレアナとの相性が良いということで、「雷属性が主流となっている現状にも影響があるのでは」とYAMAMOTO氏は予想した。
「ダークアベンジャー」使用時には、変身後のスキルの繋がり、そしてコンボの部分を理解するのがポイントだという。範囲攻撃に優れ、近距離から中距離まで広く戦える一方で、対人戦は「アベンジャー」状態でどう戦うかがカギとなる。YAMAMOTO氏は、ソロ戦だと覚醒状態が維持できないため難しいかもしれないが、多人数の乱戦だとクリティカルがでやすくなって強くなるかも、とした。
最難関ダンジョンの一端を知れる「レッドドラゴンネスト-メモリア」
また2月12日のアップデートでは、インスタンスダンジョン(ID)「レッドドラゴンネスト-メモリア」が実装される。「レッドドラゴンネスト-メモリア」は、今後実装される予定の「レッドドラゴンネスト」に先んじて実装されるもの。
これまで「メモリア」は既に実装されているID「ドラゴンネスト」にストーリー性を加え、断片的にプレイできるというものだったが、今回は「レッドドラゴンネスト」の実装に先んじて「メモリア」がプレイできるようになる。
「レッドドラゴンネスト-メモリア」では、「レッドドラゴンネスト」序盤の1、2ステージがプレイでき、中ボス2体と対戦できる。入場レベルは80以上ということでエンドコンテンツとなっており、2014年11月に実装された「ボルケーノコアネスト」よりも難しいという。
登場するボスは、炎と氷を操る「双攻のクリデリス」と、即死系の攻撃を多く繰り出してくる「炎舞のバルバトス」の2体。「双攻のクリデリス」は見た目通り炎と氷属性の攻撃を行なってくるボスで、炎と氷を使ったエリア展開型のギミックが登場する。
「炎舞のバルバトス」は特殊な攻撃が多く、空中からの特殊攻撃は当たることでゲージが蓄積し、すべて溜まると即死級のダメージを受ける。ゲージ蓄積はメンバー全員が対象となるので、1人の操作ミスが全体に影響を与えてしまう。
また大掛かりなギミックもあり、戦闘中にステージを移動させる、というものもある。これは時間制限付きの攻撃となっており、時間内に移動を完了しないと、これも即死になってしまう。移動そのものにプレーヤー自身のアクションスキルが求められる攻撃だ。
なお「レッドドラゴンネスト-メモリア」をクリアすることで、「レッドドラゴンのウロコ」を入手できる。「レッドドラゴンネスト」の防具は作れるので、「メモリア」をプレイしておくことで、本番となる「レッドドラゴンネスト」への準備も可能となっている。
リサイクルシステムが登場。上半期は「足元を見つめ」、下半期には「デカいコンテンツ」を
このほか、アップデートでは課金アイテムのリサイクルシステムも登場する。これは、1月21日に実装された「アカウント倉庫」に追随するシステム。「アカウント倉庫」は同一アカウント内、同じサーバーのキャラクター間でアイテムを共有できるものだったが、武器アバターと乗り物については交換前の状態でないと利用できなかった。
本システムは武器アバターと乗り物を消費することでリサイクル用のチケットに変えられるというもので、そのチケットはリサイクル用のショップにて好きなアイテムと交換できる。これにより、「アカウント倉庫」でも有効活用できなかったアイテムを救済できるようになるという。
また「ほぼ利用されていない」という料理システムが大幅リニューアルする。料理の手順を簡潔化し、素材の数を少なくするほか、料理の効果を高くする。パーティーメンバー全員に効果のある料理や、属性攻撃をアップさせるような、強力な料理も登場する。
今後の「Dragon Nest」について山本喜代志氏は、上半期を「足元を見つめる期間」だと位置づけ、新たなチャレンジと共に、リファインや利便性の向上に目を向けていきたいとした。開発元のEYEDENTITY GAMESからはギルドなどのコミュニティ部分、ゲームバランス部分のリファインを計画しており、日本運営としても「要望に沿ったリファインを行なっていきたい」とした。
なおガチャシステムの「シュパンボックス」について、1月に「シュパンオーブ」へとリニューアルを実施したが、「賛否両論あるが、ある程度は満足してもらえたのでは」と感じているという。今後も通常コンテンツだけでなく、課金コンテンツもリニューアルを実施していきたいとした。
さらに下半期は、具体的な内容は言えないとしながら、開発元から「デカい新コンテンツ、拡張コンテンツの話が来ている」と述べた。上半期で準備をし、下半期でこれらの新コンテンツを登場させたいという考えということだ。このほかにも、昨年末の世界大会DWC(Dragon Nest World Championship)の盛り上がりを受けてオフライン、オンラインイベントも企画していくという。山本喜代志氏は、「キャラクターのバランスも意見はまだまだ来ている。随時開発元に提案をして、1つでも多く実装してもらいたい」と語った。