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タイトルを「ドラゴンネスト R」へ! すべての職業のスキルバランスを改変

椿姫彩菜さん、伊藤麻希さん、とにかく明るい安村さん、庄司智春さんも登場

8月26日アップデート予定



 NHN PlayArtは8月5日、Windows用オンラインアクションRPG「Dragon Nest(ドラゴンネスト)」のイベント「ドラゴンネスト再始動発表会」を渋谷 Visonで開催した。

開発のEYDENTITY GAMES 企画チーム長のアン・ソクヒョン氏
スキルパート長のイ・キョンナム氏
NHN PlayArt「ドラゴンネスト」日本プロジェクトリーダーの山本高勝氏
「ドラゴンネスト R」と名前を変え、リニューアルする
30名のプレーヤーとの座談会も行なわれた

 今回、「ドラゴンネスト」は、「ドラゴンネスト R」と名前を変え、リニューアルする。8月6日より公式ページを更新し、さらに8月26日のアップデートにより、レベルキャップを80から90に引き上げ、各キャラクターのスキルバランスを大きく変更する。スキルの効果や効果範囲も変わり、プレーヤーは全く新しいバランスでのゲームをプレイしていくこととなる。

 また、メニューの統合やウィンドウの統合といった「インターフェイスの改修」、レベル90向けキャラクターの「新地域開放」、「レベル80武器の“強化値”をレベル90の武器へ移行できる新システム」などが追加される。さらにエフェクトはより見やすく、キャラクターの状態もよりわかりやすくなる。

 イベントには韓国より開発のEYDENTITY GAMES 企画チーム長のアン・ソクヒョン氏、スキルパート長のイ・キョンナム氏が登壇した。アン氏はアップデートのコンセプトについて、「『ドラゴンネスト R』は、“強力なアクション”という原点回帰をはかります。難しい、という声に対してはよりプレイしやすいゲームにしていきます。『ドラゴンネスト R』は最強のアクションゲームを目指して生まれ変わります」と語った。イ氏は「最強のアクションゲームとして様々な点を改変しました。よろしくお願いします」と語った。

 イベントでは、事前に抽選で選ばれたゲームのプレーヤー30名が同席しており、イベント終了後、アン氏とイ氏、そしてNHN PlayArt「ドラゴンネスト」日本プロジェクトリーダーの山本高勝氏を交えた「座談会」が行なわれた。こちらではプレーヤーが直接意見や要望を開発や運営に届けられるということで、プレーヤー自身のゲームに対する具体的な要望も聞くことができた。

 現役ユーザーにとって今回のアップデートの最大の注目点は「スキルの改変」である。特にスキルの“弱体化”は敏感な部分だ。8月25日のアップデートでは、スキルの効果範囲が小さくなったり、ダメージの計算式が変わることで各キャラクターのスキルが大きく変わる。プレーヤーやスタッフに話を聞いてみたが、現役プレーヤーにとって、固定メンバーで周回している上級者向けコンテンツにおいて、バランスが変わってしまうこと、もっと突っ込んで言えば「自分の職業が役立たずになってしまうこと」が最も心配のようだ。

 アン氏は「『ドラゴンネスト R』ではパーティ向けのバフが自分のキャラクターのみに効くようになったり、パーティプレイの要素が変わってきます。これは個人向けになったというよりも、“パーティシナジー”といえる連携を意識したプレイを目指しています。協力できなくなる、といったことにはなりません」と語った。

 さらにアン氏は、今回のアップデートに合わせて、モンスターの調整など、コンテンツ自体のバランスにも手が入っていることを明らかにした。スキルのバランスに関しては、すべてのクラスに対して「統一規格」ともいえる基準点を作り、そこからのバランス調整を行なった。ダメージ量や効果などを各クラスで比べてみて計算したという。また、アップデート後はこれまでより早いペースでアップデートを行なうことで、バランス問題が明らかになった時点で、素早く調整を行なっていく予定だ。

 また、以前のアップデートでお金を稼げるレベル80向けのデイリークエストの報酬が下方修正された不満をプレーヤーがぶつけると、デイリークエストの再調整は行なわれないものの、アン氏は8月のアップデートからは、クリアすることで「トークン」をもらえるクエストが追加され、このトークンの交換で様々なアイテムと交換できる要素が導入されることを明らかにした。「1部のレベル65のキャラクターのパッシブスキルが機能できていない問題」など、不具合の修正も行われるとのことだ。各キャラクターにダッシュができるような調整もされる。

 開発側が「すぐに対応したい」と答えた要望もあった。「○○の断片」というアイテムで装備に追加効果を足せるが、こちらに誤って弱い効果を上書きしないように確認するシステム、そしてアイテムのスタック数を増やす要望に対して、対応は早めに行なわれると開発チームは語った。“アバター装備”のような見た目と性能が変わるシステムの実装を願うプレーヤーもいた。同じく、「サーバント」の“見た目が変えられる要素”も「今後の課題だが、近いうちには取りかかれない」とのことだ。

 今後の新要素も明らかになった。“他のプレーヤーすべてが敵となる”新しいPvPコンテンツが追加される。途中にモンスターが行方を阻む中競ってゴールを目指すものになるという。さらに「韓国でも発表されていない要素」として、「覚醒システム」という新しいスキルシステムを準備しているという。すべての職業向けに用意される要素で、いくつかの職業から先行で実装されていく。レベル90で取得できる新アクティブスキルで、発動するとこれまでと全く違うプレイスタイルになるという。期待が高まる要素だ。

 座談会は、1時間半という限られたものだが、プレーヤーにとって非常に楽しい時間だったと思う。プレーヤーは様々な要望を運営チームに出し、開発側に届けているが、「生の声」はやはり特別だ。「このバランス納得できないんですよね」、「こういうシステムが欲しいんですけど」など、かなり個人的な、だからこそ思い入れを感じさせる「プレーヤーの本音」が聞けるのは、開発者にとって特別な機会だ、というのが実感できた。

 「韓国のカンファレンスで話した」とされていた要素が、実は間違った情報だったことが明らかになったりもした。プレーヤーと開発者、運営の顔を合わせた対話というのは、距離の問題もあり、実現が難しいが、やはり積極的に行なって欲しいと感じた。オンラインゲームの運営・開発に活力を与えてくれた座談会だったと思う。

【アップデート】
最大の注目点はスキル改変。さらに上級者向けの追加要素だ

【発表会】
司会を務めた椿姫彩菜さん
以前のイベントにも登場した伊藤麻希さん
「はいてますよ」のネタを披露した、とにかく明るい安村さん
庄司智春さんは、生まれたばかりの娘の話を

(勝田哲也)