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ゲーミングPC「GALLERIA XA7C-R47-WH」レビュー

淡い輝きが美しいホワイトケース&パーツの高性能ゲーミングPCで「FFXVI」を遊ぼう!

 ゲーミングPC界隈で人気が高まっているのがホワイトケース。各社からリリースされ、選択肢も豊富になってきた。白は日本の明るい部屋やインテリアになじみが良く、なにより高級感がある。

 そんなホワイトケース全盛時代に、サードウェーブのゲーミングブランドGALLERIAからも、待望のホワイトケースモデルがついに発売された。今回はその中から、「ファイナルファンタジーXVI」を快適に遊べるハイスペックモデル「GALLERIA XA7C-R47-WH」を紹介したい。

内部は幻想的、ツートンカラーが個性的なホワイトケース

 「GALLERIA XA7C-R47-WH」は製品名末尾のWHが示す通り、ホワイトケースのゲーミングPC。フロントの縁をLEDが彩っているGALLERIAのベーシックなデザインはそのままに、フロントパネルの一部とサイド部分がホワイトというツートンカラーの個性的なケースに仕上がっている。

 基本スペックは以下の通り、コストパフォーマンスのいい人気のパーツで構成されている。BTOに対応しているので、さらにカスタマイズでメモリやストレージを増やすことも可能だ。

【GALLERIA XA7C-R47-WH】
CPU:Intel Core i7-14700F(20コア/28スレッド、2.1GHz-5.3GHz)
GPU:NVIDIA GeForce RTX 4070 12GB GDDR6X(ホワイト)
マザーボード:B760チップセット ATX マザーボード ホワイト(ASRock B760 TW White)
メインメモリ:32GB DDR5-4800(16GB×2)+ホワイトヒートシンク(ARGBライティング対応)
ストレージ:1TB Gen4 NVMe SSD / HDDなし
光学ドライブ:なし
OS:Windows 11 Home
電源:650W (80PLUS BRONZE)
価格:27万4,980円(税込)
製品ページ:https://www.dospara.co.jp/TC30/MC15498.html

【GALLERIA XA7C-R47-WH】

 GALLERIAの「ホワイトケース」は、筐体全体が白いわけではなく、トップとフロントはブラック、サイドやフロントのI/Oポートはホワイトというツートンカラーの個性的なデザインが特徴だ。フロントは、GALLERIAのイメージカラーであるブルーのLEDで縁取られている。

 ケースが白いだけではない。本製品はマザーボードに、ASRockのホワイトモデルを、CPUファンには水冷式のMSI MAG CORELIQUID E240のホワイトモデルが使われている。さらにGPUや14cmのフロントケースファンとリアケースファン、メモリのヒートシンクなどにもホワイトモデルが採用されている。

【ホワイトパーツを使った内部】

 CPUファンとケースファン、メモリヒートシンクはARGBライティングに対応しているので、専用ソフトウェアを使って好きな色で光らせることができる。ホワイトのパーツが淡色なLEDの光を反射して、幻想的でスタイリッシュな雰囲気を醸す。

 通販サイトでは、PCに合わせた白いゲーミングモニターや、キーボード、マウス、ヘッドセットなども販売している。同時に購入するとセット割引でお得に手に入れることができるので、トータルコーディネートを考えているなら検討してみてはどうだろう。

【フロント】
【右サイド】
【左サイド】
【トップ】
【リア】
【内部】

最新AAAタイトルも快適プレイが可能なハイスペック

 CPUはIntel Core i7-14700F。内蔵GPUを省いたコスト重視モデルで、コアの数は高性能なPコアが8、省電力なEコアが12の20コア、28スレッド。デスクトップゲーミングPC用のCPUとしては最もポピュラーなモデルの1つだろう。

 GPUはNVIDIA GeForce RTX 4070。低解像度でレンダリングした画面をアップスケールするDLSS 3に対応しているため、対応したゲームであれば高解像度、高フレームレートでの安定したプレイが可能だ。RTX 4070は40シリーズのミドルロークラス。

 ミドルとはいえ、2025年に発売予定の「モンスターハンターワイルズ」の推奨環境も十分に満たしている。現在発売されているゲームであれば、ほとんどが4KまたはフルHDの高フレームレートでプレイすることができる。

【グラフィックボード】
ホワイトモデルのGPU
【CPUクーラー】

 メモリは高速なDDR5-4800が32GB搭載されている。64GBまで拡張が可能。ストレージは第4世代のNVMe SSDで容量が1TB。これでも十分な容量があるが、最大4TBの高速NVMe SSDにカスタマイズが可能。さらに2つめのSSDやHDDを追加することもできる。

【メモリ】
ARGB対応のホワイトヒートシンクが付いたメモリ

 電源は650Wだが、カスタマイズで1200Wまで増設できる。これだけあれば将来、消費電力が大きなGPUに載せ替える時の電力不足を心配する必要がない。

 I/Oポートは、前面にUSB 3.2 Gen1 Type-Aが4つ。背面にはUSB 2.0が2つ 、USB 3.2 Gen1 Type-Aが2つ、USB 3.2 Gen2 Type-Aが1つ、USB 3.2 Gen2 Type-Cが1つ搭載されている。

【フロントのI/Oポート】

「FFXIV」、「SF6」ベンチマークでは好成績を記録

 まずは定番のベンチマークで、フルHDと4Kの144Hzモニターでどの程度の性能が出るのかを計測してみた。

 最初に「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」では、フルスクリーンの最高設定でベンチマークをテストした。結果は以下のようになった。フルHDでは20000越えの「非常に快適」で、かなりの好成績を記録した。4Kでは9000弱の「快適」となった。

【FFXIV: 黄金のレガシー ベンチマークスコア】

解像度スコア目安
フルHD24565非常に快適
4K8966快適
【FFXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク結果】

【FFXIV: 黄金のレガシー ベンチマークの目安】

スコア目安
15000~非常に快適
11000~14999とても快適
8000~10999快適
6000~7999やや快適
4000~5999普通
2000~3999設定変更を推奨
1000~1999設定変更が必要
1000 未満動作困難

 同様に「STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール」でも、スコアを計測してみた。設定はフルスクリーンのHIGHEST。結果は以下の通りFIGHTING GROUND、BATTLE HUB、WORLD TOUR、そしてトータルスコアすべてでフルHD、4Kともに100点満点だった。

【STREET FIGHTER 6 ベンチマークツールスコア】

解像度トータルスコアFIGHTING GROUNDBATTLE HUBWORLD TOUR
フルHD100100100100
4K100100100100

【計測スコアの目安】

スコア目安
91~100快適にプレイできます
71~90問題無くプレイできます
51~70設定変更を推奨します
31~50設定変更が必要です
0~30動作困難です

発売されたばかりのSteam版「FFXVI」。4K60Hzで快適プレイ

 「ファイナルファンタジーXVI(以下、FFXVI)」のPC版がSteamから9月18日に発売された。「FFXVI」は、スクウェア・エニックスの「FF」シリーズの最新作。ヴァリスゼアという広大な世界を舞台に、召喚獣の力を操る「ドミナント」によって引き起こされた戦乱の時代を描く重厚なファンタジー作品だ。

【FINAL FANTASY XVI PC版ローンチトレーラー/ 米津玄師『月を見ていた』】

 2023年6月にPS5専用ゲームとして発売されたが、直後にPC版の開発が始まっていることが発表された。PCで遊びたくて、Steam版の発売を待ち続けていた人たちにとっては、念願の発売だ。

 召喚獣の技を組み合わせた豊富なビルド要素や、様々なチャレンジコンテンツがあるので、自分の好みのビルドでクラウドを強化することができる。PC版では、全体のストーリーなどに変更はないが、PS5版からのフィードバックを受けて、アクションなどに調整が入っており、より遊びやすくなっている。

 また、単体販売のほか、2つのDLCコンテンツ「Echoes of the Fallen《空の残響》」と「The Rising Tide《海の慟哭》」がバンドルされたお買い得なコンプリートエディションも発売されている。

 アクション要素の強いゲームではあるが、サポートアクセサリを付けることで、オートアタックやオートドッジ、愛犬トルガルへのオート指示など、苦手な部分をシステムが自動操作で肩代わりしてくれるので、ストーリーを楽しむことに重点をおいたプレイも可能だ。

 マウス&キーボードでも操作ができるが、DualSenseコントローラーやDUALSHOCKコントローラーをUSBやBluetooth接続してプレイすることもできる。また、PC版はフレームレートが240Hzまでサポートされているので、もし240Hzモニターを所有しているなら、PS5版以上に滑らかな画面でプレイすることだってできてしまう。

【Steam版「FFXVI」推奨環境】

OSWindows 10 / 11 64-bit
プロセッサーAMD Ryzen 7 5700X / Intel Core i7-10700
メモリ16 GB RAM
グラフィックAMD Radeon RX 6700 XT/NVIDIA GeForce RTX 2080
DirectXVersion 12
ストレージ170 GB の空き容量

 巨大な召喚獣同士の戦いは「FFXVI」の大きな見どころだ。シヴァやラムウ、イフリートなど「FF」シリーズではおなじみの召喚獣が、今作では大迫力のアクションバトルを繰り広げる。

 そこで今回は、一度倒した敵を相手にハイスコアを目指す「アーケードモード」を使用して、比較的序盤で戦うことになる召喚獣ガルーダ戦のフレームレートを計測してみた。

【FFXVIの召喚獣たち】
巨大な召喚獣が、一般の兵士とともに戦場を駆けるシーンはどれも迫力満点だ

 計測にはCapFrameXを使用し、戦闘開始から3分間の最大値、最小値、平均値を検出した。ネタバレを避けるため詳細は伏せるが、ガルーダ戦は2段階に分かれている。そこで前半と後半に分けて測定している。前半は渦巻く暴風の中にある断崖ステージ、後半は開けた場所とステージの雰囲気がかなり違うのだが、フレームレートに大きな差はなかった。

 フルHDでは、期待通りの好成績を出しているが、4Kでも十分快適に遊べる数値となっている。実際、4Kの高精細な画面でド迫力の戦闘をなんのストレスもなく楽しむことができた。

【「FFXVI」ガルーダ戦前半のスコア】

解像度最低最高平均
フルHD71.8144.6114.5
4K38.764.856.9

【「FFXVI」ガルーダ戦後半のスコア】

解像度最低最高平均
フルHD88.5141121.5
4K36.66255.3

 クライヴを操作するバトルでは、ダッシュや回避を駆使しながら、集めた召喚獣の能力を育てつつ、自分だけのビルドで最高ダメージを目指すのが面白い。ダウンした敵に対して一気に攻撃を叩きこんで、数十万というダメージを出すと「よし!」とガッツポーズが出る。

 そして召喚獣同士のバトルでは、QTEを挟みながら、まるで映画を観ているような迫力満点の映像を楽しむことができる。PS5でも4K録画は可能だが、PCなら録画専用のSSDを別に用意して、容量の心配なく4Kで録画をしまくることもできる。ストレージだけではなく、アバターを画面に表示しながらの配信や、録画した動画の編集などPCでなければできないことは多い。拡張性の高さは、デスクトップゲーミングPCならではの大きな利点だ。

憧れのホワイト、見た目ヨシ性能ヨシの優等生

 筆者の経験から考えると、美しく整頓されたゲーミング部屋で淡く輝く白いPCには、誰しも一度ならず憧れたことがあるはずだ。「GALLERIA XA7C-R47-WH」の最推しポイントは、ホワイトケースというだけでなく、内部をホワイトパーツで統一しているデザイン性の高さだろう。さらに性能が伴っているのだから言うことなしだ。

 自作PCでは様々なホワイトケースを選ぶことができるが、発生したトラブルには自分で対処しなければならない。GALLERIAでは最大5年間の延長保証や、最大3年間の物理破損も保障してくれるセーフティサービスが用意されている。また、購入後は24時間365日稼働しているサポート窓口があるので、初めてゲーミングPCの導入を考えている人には特におすすめしたい商品でもある。

 このスペックがあれば、激しく進化し続けている動画生成AIにも挑戦できるし、VRChatの重いワールドにも安心して出かけることができる。もちろん、安い投資ではないが、その投資に見合う満足は確実に得ることができるだろう。

 「FFXVI」はもちろん、「黒神話:悟空」や「スローンアンドリバティ」などすでに発売しているものや、「モンスターハンターワイルズ」、「インディ・ジョーンズ 大いなる円環」や「ARK2」などこれから発売される期待の新作のためにも、頼りになる新PCの購入を検討してみてはどうだろうか。

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