トピック
「SHUREならスモーク抜きができる」。NORTHEPTION選手が語るイヤホン「SE846/SE215」の魅力
「VALORANT」Yowamu選手、thiefy選手、Pepper選手が惚れ込む性能とは
- 提供:
- シュア・ジャパン
2024年2月19日 00:00
- 【SHURE SE846(第2世代)】
- 価格:129,800円
- 【SHURE SE215】
- 価格:14,630円
今世界でもっとも多くのファンを惹きつけ、勢いのあるFPSと言えば、「VALORANT」の名を挙げる人は少なくないだろう。同タイトルにおいて世界の頂点にチームを決める公式トーナメント「VALORANT Champions Tour」では、大会公式デバイスとして、イヤホンにSHURE製の「SHURE SE846」が指定されている。
「SE846」は、SHUREのイヤホンでもフラッグシップモデルとなっていて、価格は約13万円。かなり高価な製品だが、実際にはどのような性能の違いがあるのだろうか。
そこで本稿では、北海道で誕生したプロeスポーツチーム「NORTHEPTION」の「VALORANT」部門の選手に「SE846」と、エントリーモデルにあたる「SE215」を使用してもらい、プロ選手から見たSHURE製品の感触を伺った。
登場していただくのは、Pepper選手、thiefy選手、Yowamu選手の3人。チーム最年長のPepper選手はIGLを担当し、これまで数々のタイトルでプロとして活動してきた経験と実績を活かし、チームを率いるリーダーだ。
thiefy選手はチーム内でサブデュエリストとイニシエーターを担当。大会本番で本領を発揮するその勝負強さが持ち味で、チームを引っ張るムードメーカーでもある。
コントローラーを担当するYowamu選手は、プロゲーマーとしてデビューを飾ったばかりの新人だが、冷静さを備え、日を増すごとにチームへフィット。その進化を見せつけている。
今まさに最前線でしのぎを削る選手たちに使い心地を聞くことで、「SE846」が「VALORANT」世界大会で採用される理由がわかってきた。
そもそもSHUREってどんなメーカー?
そもそもSHUREとはどのようなメーカーなのだろうか?
SHURE(シュア)とは、1925年にアメリカのイリノイ州シカゴで設立されたオーディオメーカーだ。100年近い歴史を持つこのメーカーは、その長い歴史のなかでマイクやイヤホン、ヘッドホンを中心に業務用、民生用問わず、優れた製品を世に送り続け、高い評価を得てきている。
VCTにおいて公式デバイスに設定された「SE846」は、同社の有線タイプのイヤホンとしてはフラッグシップに当たるモデル。小さなボディのなかに、4つのドライバーとともに、独自設計のローパスフィルターを搭載。SHURE製品らしい高音のクリアな伸びはそのままに、迫力の重低音を楽しむことができるのが大きな特長だ。
ここで言うドライバーとは、実際に音を鳴らす仕組みや部品のこと、つまり一般的なオーディオシステムで言うスピーカーのこと。「SE846」のなかには片側につき4個もの音を出す仕組みが組み込まれていることになる。
なぜいくつものドライバーを組み込むかというと、たとえば低域、中域、高域とひとつのドライバーに担当させる音域を限定することで音の情報量を増すなど、いろいろな狙いがある。「SE846」の場合、高域、中域、そして低域が2つと計4つのドライバーの音を組み合わせて音を構成している。
また、ローパスフィルターとは、ロー、つまり低域だけをパス(通過)させるフィルターのこと。前述のように「SE846」には低域用として2つのドライバーが用意されているが、実際にはこれらのドライバーからは低域の音以外の中域や高域の音もわずかながら出てしまっている。低域以外の音域はちゃんと専用のドライバーがあるわけだから、低域用ドライバーから出る中域や高域の音は邪魔でしかない。ローパスフィルターでその邪魔な音をSHURE独自の手法で消すことで、濁りのない低音を実現しているわけだ。
さらに「SE846」では「交換式ノズルインサート」と言って、イヤーパッド直下に埋め込まれたノズルを交換することで周波数特性を自分好みにチューニングすることもできる。ノズルは筒型の樹脂製パーツ。これで空洞部分の容積や形を変えることで、音の響きを変化させられるのだ。
「SE846」には、サウンドにさらなる「空気感」を加えることができる「エクステンド」と名づけられた標準のノズルのほか、「バランス(=チューニングがかかっていない、よりフラットな音)」「ウォーム(=あたたかみのある低域を強調)」「ブライト(=高音の伸びの強調、解像度が高い)」と4通りのカスタマイズが可能になっている。
近年は周囲の音をマイクで拾い、それと相反する位相の音をミックスすることで周囲の雑音をシャットアウトする「アクティブノイズキャンセリング」という仕組みが流行っているが、入力された音声信号を忠実に再生するため「SE846」にこれは搭載されていない。しかし、ボディ設計の上手さから周囲の騒音を最大で37dBも遮断する高遮音性を誇るところも魅力。周りが少しくらいうるさい環境でも、イヤホンから出る聞きたい音以外、余計な音があまり耳に入ってこないのだ。
こうしてSHUREが持つ技術をこれでもかと詰めこんだ「SE846」は、公式ストアでの第2世代の販売価格が約13万円と、ちょっと、いや、かなり高価。これに対し、14,630円とかなり買い求めやすい価格が設定されたエントリーモデルが「SE215」だ。
ちなみに「SE215」に搭載されているドライバーは片側1個。ひとつのドライバーで低域から高域までを担当する設計だ。またノズルインサートによるカスタマイズにも対応していない。比較すれば「SE846」よりもかなり構造はシンプルだといえ、それがこの価格差につながっている。
とはいえ、そこはさすがにSHURE製品。クリアな高域、豊かな低域と、SHURE製品らしい音作りは変わらず。また、最大で37dBを遮断するという高遮音性でも負けてはいないなど、基本設計における質の高さを誇っている。後にNORTHEPTIONの選手たちも語っているように、エントリーモデルとはいえ、「SE215」の性能は侮れないものがあるのだ。
こうした前情報を踏まえた上で、選手の話を聞いていきたい。
足音、アビリティ音。細かい聞き分けができるかどうかが大事
――まずはチームや皆さんのことを教えてください。NORTHEPTION、とくに「VALORANT」部門はどんなチームなのでしょう?
Pepper選手:力を持った若い子が多く、将来性があると感じています。自分はけっこうおじさんの立ち位置なので、若い世代にプロ選手としての背中を見せ、みんなにはどんどん成長して欲しいなと思ってチーム活動に当たっています。
Yowamu選手:僕にとっては初めてのプロキャリアで、チームのなかでも競技経験は多くありません。周囲の人からいろいろなものを吸収してがんばっていこうと思っています。
thiefy選手:自分のよさは本番に強いところですね。練習のときより大会のほうが、いちばんいいパフォーマンスが出るタイプです。
――ムードメーカー的な存在なんでしょうか?
thiefy選手:前のチームでは意識して声を出していました。ただ、今のチームはみんなが声を出すので、そこまでうるさくはないと思います(笑)。
――Pepper選手はほかのお二人よりキャリアはかなり長いんですか?
Pepper選手:プロ活動をはじめたのが「オーバーウォッチ」で2年ほど続け、そこから「PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDS(PUBG)」へ移行してまた2年。それから「VALORANT」をやっていますが、トータルでもう7年くらいになります。
――そんなPepper選手から見て、今のチームはどうですか?
Pepper選手:「オーバーウォッチ」で初めてプロになったときは自分の年齢がいちばん下でしたが、それが今は最年長の立ち位置になりました。「おっさん」として周囲をいじる側からいじられる側になって、時代を感じますね(笑)。
――それぞれチームのなかではどんな役割なのでしょうか?
Pepper選手:自分はイニシエーターをやっていて、IGL(In-Game Leader)としてチームのまとめ役というか、盛り上がっているときにちょっと落ち着かせたりとか、そういう立ち位置をやっています。
thiefy選手:僕は担当としてはイニシエーターとかサブデュエリストですかね。アグレッシブにエリアを取りに行く立ち位置です。
Yowamu選手:自分はコントローラーで、後方からサポートする役割なんですが……。まだ経験が浅いので、手探りで自分の最適な活かし方を探っている状況です。
――ここからはイヤホンの話題に移りたいと思います。大会公式デバイスとしてSHUREの「SE846」が採用されていますが、皆さんはプロになる前はどんなイヤホン、あるいはヘッドホンを使われていたんですか?
Yowamu選手:自分は長いこと、オーバーヘッドタイプのヘッドホンを使っていました。それが自分にあっている気がしていたので。
Pepper選手:自分はもともと音楽を聴くのが好きなので、その延長で国内の音響機器メーカーのものを使ってました。その後、海外メーカーのイヤホンを2~3年使っていましたね。
thiefy選手:それが……今回の話にあまり合っているかわからないのですが、使っているスマートフォンの純正イヤホンをゲームでもずっと使っていました。
――待ってください、thiefy選手はずっとスマホ純正のイヤホンだったんですか?
thiefy選手:そうです。聞こえ方はあまり考えていなくて、着脱が楽かどうかだけで使っていたんですよね。
――プロでスマホ純正イヤホンを使っている選手はあまり聞かないので、驚きました。
thiefy選手:そうですよね……。ただ、それで今回「SE846」を使ってみてはっきりわかったのは、純正イヤホンだと周囲の音がかなり入ってくるなと。以前からそんな気はしていたのですが、実際に体験してみると驚くくらいに違ったので、今では遮音性も大事だなと思っています。それまで純正イヤホンを使っていた自分に驚いています。
――なるほど(笑)。それでプロになっているわけですから、それはそれですごいことですね。他のおふたりはゲームにおいてヘッドホンやイヤホンにどんな機能を求められていますか?
Pepper選手:「VALORANT」みたいにスキルがあるようなゲームは、特に乱戦になると色々な音が重なりますよね。それをしっかり聞き分けるために、自分はかなり音を大きくしています。そうすると、音割れしてしまうヘッドホンやイヤホンがけっこう多くあって。
音質が高いことも大事ですが、音量を上げても音割れしないことも自分にとっては大事なポイントです。
Yowamu選手:僕は、足音がしっかりと聞き取れることですね。それと、アビリティのサウンドがはっきり聞こえること。細かい聞き分けができることが大事です。
―――みなさんゲーミングギアのブランドにこだわっているわけではないんですね。何か理由はあるのでしょうか。
Pepper選手:昔からヘッドホンやイヤホンは音楽を聴くためにいろいろ使い続けてきているので、個人的に音響機器のメーカーを気に入っているという点が大きいですね。
Yowamu選手:好きなプロ選手が使っているものを使う、みたいなケースは多いと思うんですが、自分はあまりそういうことを考えてこないで、製品ごとの機能を見てきました。ゲームだからゲーミングブランドを使うみたいな感覚はなかったですね。
thiefy選手:もともとゲーミングブランドのヘッドセットを使っていたのですが、耳と頭が耐えられないほど痛くなってイヤホンに変えました。そこで、たまたまスマートフォンの純正イヤホンが目の前にあって、そのまま使い続けていました。
――プロ選手は長時間にわたってプレイするので、オーバーヘッドタイプのヘッドホンからイヤホンに変えられる方が多いという話を聞きますね。
Yowamu選手:夏は暑いですからね。
thiefy選手:圧迫感もあるし、続けていると重さも気になってくるんですよね。結果として、頭が痛くなります。
Pepper選手:ヘッドホンに比べるとイヤホンはドライバーの大きさがかなり違いますが、音の情報量が負けていないなら、身体の負担が小さい分、イヤホンのほうがいいかなと思います。
サウンドギアの選択は“トップティア”。妥協なしでこだわる
――SHUREの「SE846」を使ってみた感想はいかがですか? 先ほどもお話が少し出ましたが、thiefy選手は純正イヤホンとはかなり違ったんじゃないですか?
thiefy選手:遮音性もそうですが、もうひとつ驚いたのは装着感の違いですね。スッと入ってくるんですよ、耳に。そのままピタッと収まって、周りの音がしっかり消えてくれます。そのため音量の設定が同じでも、比較すると音がかなり大きく聞こえるのもいいですね。聞こえ方と着脱のしやすさ、音に関して気になっていたことがすべて解決できて、かなりいい感じです。
――Yowamu選手にとってはヘッドホンからイヤホンへの移行になるわけですが、その違いはいかがですか?
Yowamu選手:SHUREの製品に変えた当初、音の聞こえ方の違いにいい意味でびっくりしたんですよ。音への反応速度が速くなったような感覚になって。おそらく、イヤホンのほうがドライバーから耳までの距離が近いので、その構造の違いが原因ではないかなと思っています。
これまでも他社のイヤホンを使ったことはあったのですが、ヘッドホンのほうがドライバーが大きい分、情報力はどうしても多くなります。足音の人数などもわかりやすくて、正直なところ、イヤホンそのものに魅力を感じていませんでした。
ですが、SHUREの「SE846」と「SE215 Special Edition」を今回使ってみたところ、足音の人数がきちんと聞き分けられました。情報量はヘッドホンと遜色ないレベルだと思います。
――Pepper選手はいかがでしょうか。
Pepper選手:やはり乱戦時に違いが出ると思います。スキルがいっぱい飛び交っているようなときは、スパイクの解除音がかき消されちゃったりします。でも「SE846」にして、けっこう聞こえるようになりました。
それと、自分は音の設定に関しては、サウンドカードにつないでいろいろと設定を変えたりします。その点で言うと、SHUREのイヤホンはカスタマイズに限界がないように思っているんですよ。音量を上げても音が割れないし、ノイズが混じったりといったこともなくて。どう調整しても合わせてくれるような、設定の幅が広いところが大きいと思っています。イコライザーで自分好みに調整するのもやりやすいですね。
――「SE846」と「SE215」の違いを感じた部分はありますか?
Yowamu選手:銃声や爆発音を聞いたときに、自分の感覚で言うと「SE846」のほうは重低音に寄っている感じがしました。低い音が、よりわかりやすくはっきり出力されている感じがしましたね。
thiefy選手:「SE215」の時点でも、音の聞き間違い、はっきり聞こえなかったみたいなことはかなり減りました。正直、めっちゃ優秀だと思います。トッププロでも「SE215」で十分、という人はたくさんいるんじゃないでしょうか。
――モニターやキーボード、マウスと数あるゲーミングギアのなかで、ヘッドホンやイヤホンのプライオリティはどれくらいでしょうか?
Pepper選手:トップですね。映像などの情報はもちろん大きいですが、音はたとえば後ろから近づいてくる敵の足音など、見えない部分の情報も取れます。なので、自分にとってはトップティアですね。
thiefy選手:自分が機能にこだわってなかったからこそ思うんですが、音って本当に大事でした。「SE846」を使ったことで一気に認識が改まりました。
Yowamu選手:自分はマウスとキーボード、ゲーミングモニターがいちばん大事だと思ってます。でも、だからといって、イヤホンを軽視していいという話ではありません。
(thiefy選手を見ながら)プロでも、スマートフォンの純正イヤホンを使っているような人もいるじゃないですか(笑)。そうやって重要性に気づいていない人もいるからこそ、差はつきますよね。でもその差は、優れた製品を使ってみたり、元に戻したりして、実際に検証していかないと違いがあることすらわからないと思います。
thiefy選手:うん、一度その違いに気づいちゃうと、もう戻れないですね(笑)。純正イヤホンだと音の情報量が少なすぎて、聞き間違いはエグいぐらいありますし、音はしてても聞き取れない、みたいなイメージです。本当に、よくあんなイヤホンでゲームをしていたなと(笑)。
――そうしたイヤホンの品質の違いがゲーム内でもっとも出るのはどういうシーンですか?
Yowamu選手:乱戦で色々な音が入り乱れているときはもちろん、戦闘がはじまる前、敵が一気に攻めてきたときに、どの方向に何人いるかを聞き分けるといったことは、やっぱりいいイヤホンやヘッドホンでないと難しいですね。
thiefy選手:自分はイニシエーターなので、ラーク、つまり味方から離れてソロで行動しているようなときがかなり大事かなと思ってて。そういうときは一人で多くの敵を相手にしないとならないので、音で状況を判断するのが重要になります。
Pepper選手:自分はスモーク越しの足音を聞き分けるときですかね。スモークで視界がまったく効かない状況だけに、音でどれだけ判断できるかは、イヤホンによってかなり変わってくると思います。ラッシュが来たときとか、スモーク抜きができるかどうかはデカいですね。
――おお、スモーク抜きですか。もう少し詳しく教えていただけますか。
Pepper選手:ラッシュをかけるときは、まずスモークが発生したあと、ジェットがブリンク(テイルウィンド)を使うなどして突入するわけですが、その後ろの人たちってスキルを使わず走ってくることが多いんですよ。ラッシュを掛けられる側としては、それが狙い目で。ちゃんと足音を聞き分けると、けっこう倒せますね。
――どこから何人ぐらいで来るかを音で判別するんですね。
Pepper選手:そうですね、スマートフォンの純正イヤホンでは無理だと思うんですが(笑)、SHUREの製品なら何人来ているのかはっきりわかりますね。
thiefy選手:確かに。ラッシュが来てる際にスモーク越しにダーツを入れるようなときも、そのタイミングを計りやすくなりました。
――そうなると、キーボードやマウス、ゲーミングモニター以上に、どれだけ音が聞き分けられるかはダイレクトに試合の局面を決定づける可能性があるんですね。
Yowamu選手:やはり音からは、視覚だけでは得られない情報が得られます。状況判断の精度が確実に上がりますね。
誰もが良さを感じる「SE215」、妥協したくない人なら「SE846」
――SHURE製品はコードを変えたりなど、いろいろカスタマイズができますが、特に「SE846」はノズルインサートを交換することでサウンドのチューニングが可能です。皆さん試されました?
Yowamu選手:自分は最初に入っていたものから、白い「ブライト」に交換しました。具体的にゲーム内のどこで変わった、といったことを指摘するのは難しいんですけど、一言にすると、音がはっきりとして聞きやすくなった感じがします。
Pepper選手:白だと高音とかがより透き通ってくる感じがしますね。
thiefy選手:え、そんなことできるの? ついていけてない。
Pepper選手:言ったんだけどな、最初に(笑)。
thiefy選手:いろいろ試してみます!
――Pepper選手はイコライザーでサウンドをカスタマイズしているとおっしゃっていましたが、どんな設定にしているんですか?
Pepper選手:基本は低音を下げて、高音を高めにしていますね。あとはゲーム内の音量をマックスにしてイコライザーで微調整しつつ、全体の音量をWindowsで変える感じ。イコライザーの設定はゲームごとに変えています。
――低音を下げて高音を上げるのはどういう理由からですか?
Pepper選手:基本的に、FPSは足音が高めの音に設定されているうえに、そもそも足音の音量が小さいので、それがなるべく聞こえるようにしています。
――最後に「SE846」と「SE215」を使ってみての感想をや読者へのメッセージがあれば聞かせていただけますか?
Yowamu選手:「SE215」は本格的にゲームをはじめたばかりの人だったり、いいイヤホンを探している人には本当におすすめできますね。これを買って困ることは正直なところ、ほとんどないと思います。
「SE846」のほうは、音へのこだわりが強い人だったらその分だけきっと満足できると思います。さっきも言ったように、交換式ノズルインサートでイヤホン自体で音のチューニングができるのはとてもいいと思います。
thiefy選手:そうですね。実体験として音の聞き間違えが本当に減ったので、同じようにゲームをやってて音に関して悩んでいることがあったら、「SE215」か「SE846」に変えるのはいい対策だと思います。
聞きづらく感じることがあったり、音に関してちょっとでも悩んでいることがあるなら、思い切ってSHURE製品を買って欲しいと思います。不満なところが全然なくなるようなレベルでいい製品です。
Pepper選手:色々お話してきましたが、じつは、個人的にはこれまでSHUREについてはあまり使ってこなかったんですよ。理由は、すでに多くの人が使っていて、同じものを使うのが嫌だなと思っていたからです。でも、今回の機会に「SE215」と「SE846」を使ってみて、みんなが使う理由がわかりました。本当に、どちらの製品もよくできています。
特に「SE215」は誰でも手に入れやすくて、スゴくおすすめですね。ゲームをはじめたばかりの人はもちろん、プロの使用にも耐えうる性能だと思います。ゲームだけでなく、もちろん音楽を聴くにもとてもいいです。
ただ、プロゲーマーやプロを目指している人なら妥協せずに「SE846」を選ぶべきかなと個人的には思います。価格が高い分、音のチューニングもできますし、これでしかわからない世界が確実にあります。「勝つためには妥協したくない」という人なら、絶対に「SE846」のほうがおすすめです。
――チームのことなどで読者に伝えたいことはありますか?
Yowamu選手:今のチームには競技経験のない選手が自分のほかにもう1人いて、ファンのかたからすれば、この2人のことは底知れないというか、まだよくわからない部分があると思います。競技経験のあるほか3人の安定したプレイとのマッチングを楽しみにしてもらいたいですね。
Pepper選手:今揃っているのは、もともとつながりがあったわけではないメンバーで、コーチを含めて全員でチームとして1から作り上げている最中です。最初はどうなることかと思いましたが、だいぶ手応えが掴めてきました。大会に向けてさらに完成度を上げていきますので、ぜひ応援してください。
――ありがとうございました。