「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

【連載第1回】出遅れ組のための「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

【極ガルーダ討滅戦】

フルパーティ(8人用)コンテンツ

平均アイテムレベル:65以上

制限時間:60分

スパイニーちゃん壊さないでええええええ!

 さて、ガルーダ攻略のポイントは何を置いても前述のスパイニーこと、「スパイニープルーム」だ。これはガルーダ戦がループフェーズに入ったところから出てくる緑色の小さな羽根。初登場は、ガルーダの「エリアルストーム」直後の「アイ・オブ・ストーム」。以降1回のループに2度登場する。

 このスパイニーちゃん、見た目は小さく、登場の仕方も控えめそのもの。悪目立ちするほどの攻撃力もなく、おまけに街を出てすぐの場所にいるマーモットやラット並に打たれ弱い。最初に登場すると、ガルーダのヘイト1位か2位にぴたっとひっつく。そのまま放置していると「低気圧」というデバフが貯まっていき、デバフが3になるといきなり凶暴化して「スーパーサイクロン」という強力な全体攻撃を使ってくる。

 そんな地味な厄介者のスパイニーだが、壊した時に発生する「高気圧」という範囲バリアには、ガルーダの「ミストラルシュリーク」を軽減する力を持つ。この技も装備が整っていないパーティだとその場で試合終了になる強力さだ。「スーパーサイクロン」を発生させないように、デバフ2になると持ち主を変更しつつ、「ミストラルシュリーク」に合わせて壊すことでダメージを軽減するというのが、極ガルーダの基本的な対処法になる。

 極ガルーダとの戦いを振り返る時、その風景にはつねにスパイニーがいる。テンパりまくって挑発を忘れ、相方のタンクさんからキンコンキンコンキンコンキンコンと必死のマクロが届いたこと。大旋風を超えるためのスパインダイブで、竜騎士さんがスパイニーを一撃のもとに葬り去ったこと(葬り去ってはいけないタイミングで)。ターゲット交換したいのだが、スパイニーの残りHPがどう見ても「シールドロブ」一撃で死にそうな程度しか残っておらず、祈るような気持ちでロブを打ったら案の定爆発したこと。挑発ロブで完璧だ、と思った瞬間なぜかこちらへ向かっていたスパイニーがUターンして戻って行ったこと。

 まだまだある。「アイ・オブ・ストーム」が始まり、スパイニーが登場した直後に誰かが壊し、まだまだガルーダがピチピチしていて間に合わないのがわかっているくせに、なんとなく習慣で高気圧ドームに集まってしまったこと。吟遊詩人で参加して、スパイニーが横にいるのについクセでダメージ床をセットしてしまい、スパイニーがガリガリ減り出して肝を冷やしたこと。逃げるのに必死でスパイニーを壊すのが遅れて「ミストラルシュリーク」で全滅したこと。

 極ガルーダ戦に参加し始めた当初は、つい存在を忘れがちだったスパイニーも、数々の失敗を経て、何をおいても最優先するVIPになっていく。スパイニーを制するものが極ガルーダを制するのだ。

最後まであきらめない心が、奇跡を起こす!

自分以外の誰かがスパイニーで失敗しても、「あるあるw」と広い心で許してあげて欲しい

 もし壊れてはいけないタイミングでスパイニーが壊れてしまったとしても、諦めるのはまだ早い。「ミストラルシュリーク」はタンクのリミットブレイクで乗り切れるし、「スーパーサイクロン」もHPが高ければ即死はしない。

 何より、パッチ2.2からエンドコンテンツ用の超える力が実装されたことで、格段にリカバリしやすくなっている。超える力は全滅するたびに5%ずつ全ステータスが底上げされていき、最大25%まで強化される。発動する度に、弱かったパーティがもりもりと強くなり、10%を超える当たりから自分がスーパープレーヤーになっていくのがはっきり実感できるようになる。

 筆者がコンテンツファインダーで参加したパーティでも、最初は分身の固定もスパイニーのキャッチボールも知らない初見さんがいて、半分は外国人だったりしたが、25%のバフがついた5回目にみんなの心が1つになってクリアすることができた。時間はかかったが、最高の結末を迎えることができて、全員が和気あいあいとしつつコンテンツを終えた。

 強敵を倒して、困難な戦いを制することこそ冒険の醍醐味なので、すぐに諦めずに何度もトライしてみて欲しい。忘れられない一戦になるかもしれない。

Amazonで購入

(石井聡)