レビュー

「METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2」レビュー

「MGS4」の重厚なストーリーを現行機で。シリーズの“歴史”を感じられるコレクション第2弾

【METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2】
8月27日 発売予定
価格:6,600円

 コナミデジタルエンタテインメントは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PC(Steam)用「METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2(メタルギア ソリッド: マスターコレクション Vol.2)」を8月27日に発売する。価格は6,600円。

 本作は、ステルスアクションゲームを代表する「メタルギア」シリーズの集大成となるコレクション作品の第2弾。「Vol.1」は2023年10月に発売され、こちらには初代「METAL GEAR SOLID」から「MGS3」までのナンバリング作品3タイトルを主に収録。今作はPS3で発売された「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS(以下、MGS4)」と、PSPで発売され、後にPS3などでHD化された「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER(HDエディション版)(以下、PW)」を収録している。

 2タイトルともに長らく限られた環境でしか遊べなかったタイトルだけに、本作を楽しみにしている人も少なくないだろう。特に「MGS4」は、2008年の発売以来初の移植となり、PS3以外のプラットフォームでプレイできるのは今回が初めて。さらに、一部の機種では最大4K・60fpsでの動作に対応しており、作品本来の内容を踏襲しつつ、現行環境に合わせた画質やフレームレートで楽しめるようになっている。

 また、各作品には、それぞれのゲーム内テキストを収録したシナリオブックと、ストーリーやキャラクターの詳細を解説するマスターブックが付属。「MGS4」には、シリーズに登場する人物や兵器、出来事、用語などの情報を網羅した「METAL GEAR SOLID 4 DATABASE」(※)も収録されており、シリーズの物語を振り返るための資料としても充実した、ファンには嬉しい内容となっている。

 今回は、そんな本作のSteam版を先行プレイする機会を得ることができた。本稿では、「MGS4」と「PW」のゲーム内容や特徴を紹介しつつ、現行機向け移植としての仕上がりについてもお伝えしていく。なお、物語の結末などは記載していないもののネタバレには注意してほしい。

:収録内容は「MGS4」までの内容に限定

【METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2 - Announcement Trailer (4K) | KONAMI】

 なお、「MGS4」は、シリーズを代表する主人公のひとりであるソリッド・スネークの行く末を描き、それまでの物語を締めくくる内容となっている。ストーリーや演出には過去作の知識を前提とする部分が多いため、「METAL GEAR(MG)」から「MGS3」までを収録した「METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1」を先にプレイしておくことが望ましい。

 また、「PW」は単体でも楽しめる作品ではあるものの、時系列としては「MGS3」のその後を描いた物語となっている。そのため、より深く物語を理解したい場合は、「METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1」またはリメイク作「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」をプレイしておくことをオススメする。

「ソリッド・スネーク」最後の物語を現行機で

 「メタルギア」シリーズは、戦闘を避けて敵地に潜入し、ミッションを遂行するステルスアクションと、戦争や平和をテーマにした重厚な物語が特徴となる作品だ。その中でも「MGS4」は、初代「METAL GEAR SOLID(以下、MGS)」以来、シリーズの中心人物として活躍してきたソリッド・スネークの最後の戦いを描く作品となっており、よりストーリーを重視した作品となっている。

 舞台となるのは、PMC(民間軍事請負企業)が台頭し、戦争が経済の一部となった時代(劇中では2014年)。スネークはPMCを裏で束ねるリキッド・オセロットの蹶起(けっき)を止めるため、各地の戦場へ向かうこととなる。本作は「MGS2」の5年後を描いているが、スネークは遺伝子操作の影響によって老人のような姿になっており、残された時間も僅かとなっている中、彼は自らの最後の任務に挑むことになる。急速に老いていきながらも、戦場へと向かうスネークの姿からは、老いや死、そして過去の因縁を断ち切り、次の世代へ何を残すのかというテーマが感じられる。

PMCを裏で束ね、スネークの前に立ちはだかる「リキッド・オセロット」
急速に老化が進んだスネークは「オールド・スネーク」として登場する

 ストーリーではリキッドとの対決だけでなく、シリーズを通して暗躍してきた「愛国者達」の正体や、「MGS3」を含む過去作の登場人物のその後など、これまでの作品で積み重ねてきた数々の謎も明かされる。そのため、物語の情報量は非常に多いが、シリーズを追いかけてきたプレーヤーにとっては、過去作の内容が1つに繋がっていく展開を楽しめる。

これまでのシリーズで張られてきた伏線が一気に回収される
「MGS2」のもう一人の主人公・雷電を筆頭に、過去作のキャラクターも多数登場
ボスとして登場し、スネークの前に立ちはだかる「BB部隊(ビューティ&ビースト部隊)」。彼女たちは過去に戦場で重いトラウマを抱えている

 「メタルギア」シリーズは映画的な演出を特徴としてきたが、本作のムービーはさらに長大だ。PS3版の時点で、グラフィックスやカメラワーク、各種演出がハイクオリティだった本作だが、今回の移植では高解像度で描画されることにより、キャラクターの表情や装備の質感などが一層感じられるようになった。発売から長い年月が経過した作品ではあるものの、映像演出は現行機でも十分に見応えがある。

各ACTの合間に入るムービー「ミッションブリーフィング」では、次の戦地や目的が解説される
「MGS2」に登場したオルガ・ゴルルコビッチの娘・サニー。「ミッションブリーフィング」では彼女が目玉焼きを作る様子も見ることができる
本作でも味方に無線をかけ、アドバイス等を貰うことができる。過去作に比べるとシリアスな展開が続くため、いわゆる「無線ネタ」は少なめだが、クスっと笑えるものはいくつか存在する
今回はPS5のDualSenseコントローラーでプレイしたが、問題なく操作できた。また、ローズマリーとの無線中に“ある操作”をすると“ある場所”が動く小ネタも確認できた

 終盤には複数のムービーが長時間にわたって続く場面もあり、ゲームを操作している時間より、ムービーを見ている方が長いと感じることも少なくない(シリーズに慣れているプレーヤーなら、実際のプレイ時間はムービーの半分程度になるだろう)。だが、これまで積み重ねてきた物語に決着をつけ、スネークの行く末を丁寧に描く内容となっているため、改めてプレイしてみてもムービーの長さを欠点とは感じず、シリーズの集大成にふさわしいドラマを堪能することができた。

 筆者が特に印象に残っているのは、エンディングにおけるスネークと“ある人物”の邂逅シーンだ。ネタバレになるので詳細は伏せるが、シリーズ、そして「ソリッド・スネーク」という戦士の結末に相応しい内容となっているので、是非その目で確かめてほしい。

物語の結末は是非自身の目で確かめてほしい

シリーズらしい「ステルス」と近未来的な装備

 そんな本作のゲームプレイは、マップ上に示された目標地点を目指し、各地の戦場を進んでいくことが基本となる。潜入手段はプレーヤーに委ねられており、物陰に身を隠しながら敵に発見されないよう進むことも、銃器を使って敵を排除しながら突破することも可能だ。複数の難易度も用意されているため、ステルスアクションが苦手な人から、ハードな潜入を求めるシリーズ経験者まで、自分に合った形でプレイできる。

基本的なアクションは従来通り。戦場では、ほふくなどで身を隠し、時には麻酔銃などで敵を無力化していく
近接戦闘術「CQC」は健在。弾薬などを使用せず、敵を無力化できる
序盤ではPMC兵と民兵や反政府ゲリラが戦う戦場を進むことになるが、民兵に回復アイテムを渡したりすることで、味方として認識してもらうことが可能

 基本的な操作やアクションは過去作を踏襲している一方、新たな装備が本作ならではのゲームプレイを生み出している。例えば、「オクトカム」は、スネークが地面や壁に身体を密着させると、周囲の色や模様に自動的に擬態してカムフラージュ率を高めてくれる。「MGS3」では周囲の環境に合わせて服装を選ぶ必要があったが、本作ではメニューを開くことなく瞬時に擬態できるため、ゲームの流れを止めずにプレイし続けることが可能だ。

 新装備の中でも、本作の遊びやすさを大きく高めているのが、序盤で入手できる眼帯型の情報端末「ソリッド・アイ」だ。装着中は画面右上にミニマップが表示され、敵や目的地との位置関係を確認できるようになるほか、望遠機能や暗視機能も利用できる。バッテリーを消費するものの、外している間に充電されるため筆者は移動中、常に装備していた。

「ソリッド・アイ」は装備するだけで、敵兵の所属や位置、落ちている武器などさまざまな情報が可視化される
「ソリッド・アイ」は暗所や視界が悪い場所でも活躍。暗視モードを用いれば周囲の状況を把握できる
「オクトカム」に加え、しゃがみやほふく状態になると、周囲の気配を視覚化する「スレットリング」も存在(画像の薄っすらと見える円)。ソリッド・アイの陰に隠れがちだが、別のアイテムを装備したい時には有用だ
オタコンことハル・エメリッヒと共にスネークをサポートしてくれるメカの「メタルギアMk.II」も登場。ゲーム中も偵察などで活躍する

 これらの装備は、潜入を分かりやすく、快適にしてくれるだけではなく、シリーズ世界における技術の進歩を実感できる。過去作から続けてプレイすると、ゲームシステムそのものから時代の移り変わりを感じられる点も印象的だ。

どんなに技術が進んでも、段ボール箱はシリーズを象徴するステルスアイテム
今回はドラム缶を被って擬態することも可能

 さらに、本作には体力を表すLIFEゲージとは別に、スネークの精神状態を示す気力ゲージとストレス値が存在する。気力が高いほどLIFEの回復が早くなる一方、減少すると銃の命中精度が下がるなど、身体能力に影響してしまう。一方のストレスは敵に発見された状態や過酷な環境で上昇し、気力を低下させるため、安全な場所に身を隠して休むなど、スネークの状態を整えることも重要となる。

 気力ゲージは、喫煙を注意された際に減少するなど、ムービー中のコミカルな演出にも利用されており、スネークのメンタル面や体調を数値と動きの両方で表現するのに一役買っている。

なお、本作ではスネークの移動速度が他作品より遅めに設定されている。また、スネークが高所から着地した際に腰を痛めたような動きを見せたり、長時間しゃがんでいると腰を叩いたりすることもあり、本人の老化がゲームプレイや細かな動作にも反映されている

 なお、戦闘に使用する武器は、従来通りの現地での調達のほかに、武器洗浄人のドレビンが運営する「ドレビンショップ」からも入手できる。過去作では弾薬なども現地調達する必要があったが、本作ではこれらが全てショップで購入できるので、自分のプレイスタイルに合わせて装備を整えることが可能だ。

武器洗浄人・ドレビン
ショップでは戦場で手に入れた武器を資金に変え、様々な武器を購入可能。また、戦場で回収した武器の多くにはIDロックが施されているが、ショップで解除することもできる

 物語が進むと、戦場への潜入だけでなく、人物の追跡や過去作を思わせる舞台での探索など、章ごとに異なるゲームプレイも登場。前半のような自由度の高い戦場が最後まで続くわけではないものの、場面ごとに求められる行動が変化するため、同じ遊びの繰り返しにはなりにくい。

情報を得るために人物を追跡
後半には敵兵だけでなく、小型機相手にステルスをしなければならないことも

 今回、「MGS4」を改めてプレイしたが、シリーズの根幹であるステルスアクションを残しつつ、新装備やショップの存在で、過去のナンバリングタイトルと比べてプレイしやすくなっていることは「MGS4」のポイントの1つ。さまざまな装備を活かし、プレーヤー自身が作戦を考えて実行できる自由度の高さは、現在プレイしても色あせない本作の魅力だと感じた。

過去を描く「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」

 続いて紹介する「PW」は、「MGS3」の10年後となる1974年を舞台に、スネーク(のちのビッグボス)の活躍を描いた作品。私設軍隊を率いるスネークは、謎の武装集団が活動するコスタリカへと向かうことになる。

 物語では、冷戦や核抑止を背景に、「平和」をテーマとした物語が描かれ、ナンバリング作品ではないが「MGS3」と「MGSV」を繋ぐ、シリーズ全体を理解するうえでも重要な作品となっている。

 また、ムービーはイラストを動かしたアメコミ風の演出となっており、「MGS4」とはまた違った見る楽しみを感じられる。PSPという携帯ゲーム機向けに発売された作品ながら、ストーリーのスケールは大きく、スネークやカズヒラ・ミラーをはじめとする仲間たちが、ともにマザーベースを作り上げていく過程を楽しめる。

「PW」のスネーク
本作のストーリーはアメコミ風の演出で表現されている

 なお、今回の移植では、Nintendo Switch版を除く各機種に「オリジナルモード」、「ファインモード」、「高解像度モード」、「カスタム」の4種類の映像設定が用意されている。高解像度に変更すると、ゲーム中の3Dモデルだけでなく、アメコミ風のシーンも美麗なグラフィックスで楽しむことが可能だ。元が携帯ゲーム機向けの作品であることを感じさせる部分は残っているものの、高解像度化により現行のハードでも物語を楽しみやすい映像に仕上がっていると感じた。

公式Xより、オリジナルの解像度と、高解像度モードとの比較

ミッションと基地運営が循環する「PW」独自のゲームシステム

 そんな本作だが、元がPSP向けのタイトルということもあって、ナンバリングタイトルとは異なる部分が多い。例えば、ゲーム開始時にはプレーヤーネームを決めた後、操作タイプを選択できる。「MGS」シリーズの操作に慣れた人向けの「シュータータイプ」、「METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS」に近い「アクションタイプ」、さらに「ハンタータイプ」の3種類が用意されている。こうした点からは、幅広い層にプレイしてほしいという当時の狙いが感じられて興味深い。

「メタルギア」でありながら、最初にプレーヤーネームを設定するのはどこか新鮮

 「PW」のゲームプレイは、さまざまな任務に挑むミッションパートと、本拠地となるマザーベースを運営するパートの2つを柱としている。ミッション中に兵士や設計図などを集め、マザーベースで組織や装備を強化することで、より難しい任務へ挑んでいくのが基本的な流れだ。

 ミッションは、物語を進める「MAIN OPS」と、多彩な任務に挑戦できる「EXTRA OPS」に大きく分けられるが、敵の視界を避けながら目標地点への到達や捕虜の救出などを目指すという、任務の流れは「MGS4」や、ほかの多くのシリーズ作品と同様だ。

 一方で、携帯ゲーム機向けに開発された作品ということもあり、各ステージは比較的短く区切られていたり、ホフク状態のまま移動できないなど、従来作と比べて一部のアクションは簡略化されている。その分、1つのミッションを短時間で遊びやすく、同じ任務に繰り返し挑戦しやすい作りとなっている。

 ちなみに今回筆者は、「MGS4」プレイ後に本作をプレイした。「PW」にはソリッド・アイのような便利な装備はないものの、敵の動きを見極めながら進む、よりシンプルなステルスアクションの面白さを味わうことができた。

ステルスアクションやCQCなど、基本的な部分は変わらない
「MGS4」と比べると便利な装備は無いが、段ボールはしっかり実装されている

 ミッション終了時には、敵に発見された回数やクリアまでにかかった時間などに応じてランクが付けられる。より高い評価や報酬を目指し、装備や潜入ルートを変えながら何度も挑戦することも、本作の遊び方のひとつだ。

 また、ボス戦は、装甲車や戦車、戦闘ヘリをはじめ、AIを搭載した大型兵器との戦闘が用意されている。敵の手痛い攻撃を避けながら、体力を削っていくボス戦は従来の作品とは趣が少し異なる戦いになる。こうしたボス戦は、これまでのタイトルでは使いどころが限られていたロケットランチャー「RPG」などの高火力武器を気持ちよく使用できるので、巨大兵器を相手に火力をぶつける爽快感も味わえる。

対AI兵器戦では、巨大な相手に高火力武器を叩き込むことになる

マザーベースの発展で戦力上昇

スネークたちの拠点となる「マザーベース」

 本作を特徴づけるもうひとつの要素がマザーベースの運営だ。ミッション中に無力化した敵兵を「フルトン回収」することでその兵士をスタッフとして迎え入れられる。仲間になった兵士は新たな武器やアイテムを開発できる「研究開発班」や、ミッションに関する情報や支援を得られる「諜報班」などに配置することで組織を強化していく。敵兵士をフルトン回収するには殺害せずに無力化する必要があるため、ステルスアクションにも新たな目的を与えている。

戦場で気絶した兵士に対し「フルトン回収システム」を使用しマザーベースへ回収
兵士にはそれぞれ得意分野があり、実戦部隊、研究開発班、糧食班、医療班、諜報班へ配置可能
研究開発では新たな武器を開発できる
ストーリーを進めていくと、AI兵器から回収した素材を用いて「メタルギアZEKE(ジーク)」の開発が可能になる。実戦部隊の兵士や所有する兵器で部隊を編成し、各地の紛争地域へ派遣する「OUTER OPS」で運用可能

 ミッションで兵士や設計図を集め、マザーベースで人材を配置して武器やアイテムを開発し、整えた戦力で次の任務へ挑む。このサイクルを繰り返していくうちに、組織がだんだんと大きくなり、スネークたちの戦力が充実していく過程は「MGS4」などにはない楽しみだ。また、マザーベースの運営がミッションの攻略に直結する仕組みは、後の「MGSV」にも受け継がれている。

 なお、今回は体験できなかったものの、本作はオンラインプレイにも対応している。「CO-OPS」では2人から4人で対応ミッションに挑戦できるほか、「VERSUS OPS」では最大6人による対戦が可能だ。

 「CO-OPS」では、前を進むプレーヤーを後ろのプレーヤーが自動で追尾し、索敵や攻撃に集中できる「スネーク・イン」など、協力プレイならではのアクションも用意されており、ソロとは異なる攻略を楽しむことができるはずだ。本作では物資や兵士を集めるため、同じミッションやボス戦へ繰り返し挑むことになる。1人では苦戦する高難度ミッションや大型兵器との戦闘に仲間と挑戦できる点はありがたい。

 一方の「VERSUS OPS」には、個人で得点を競うデスマッチや、チームに分かれて戦うチームデスマッチなどのルールが用意されており、対人戦ならではの駆け引きも味わえるはずだ。

オンラインプレイでは協力してミッションに挑むことが可能

データベースで世界観をより深く知れる

 「MGS4」と「PW」には、ゲーム本編に加えて、それぞれデジタルシナリオブックとデジタルマスターブックが収録されている。シナリオブックではゲーム内のデモシーンや会話の内容をテキストで読み返すことができ、マスターブックでは物語や登場人物、ゲームシステムなどの詳しい解説を確認できる。ストーリーの情報量が多い両作を振り返る際に役立つ資料だ。特にありがたいのが、「MGS4」に収録される「METAL GEAR SOLID 4 DATABASE」。こちらでは本作までのシリーズに登場する人物や兵器、出来事、用語などがまとめられているので、複雑な「メタルギア」シリーズの歴史を把握するのに役立つはずだ。

シナリオブック
「METAL GEAR SOLID 4 DATABASE」の収録内容は「MGS4」までに限定されるが、年表や相関図、用語辞典などシリーズの膨大な情報が収録されている。
過去作のキャラクターもしっかり解説している。なお、主要なキャラクターは物語の核心にふれる内容まで記されているため注意が必要
また、本コレクションには2000年にゲームボーイカラー向けに発売された「METAL GEAR Ghost Babel」も収録される

 本作に収録されている作品を改めてプレイしてみて感じたのは、「メタルギア」シリーズが描いてきた物語の重厚さだ。「MGS4」と「PW」は、ムービーだけでなく、老いたスネークの身体を反映したシステムや、仲間を集めて軍隊を成長させていく仕組みからも、それぞれが背負う運命や時代の変化を感じさせる作品であると、再認識することができた。

 冒頭でも述べた通り、両作はほかのナンバリング作品をプレイしておくことで、登場人物の選択や物語の結末をより深く楽しむことができる。一シリーズファンとしては、ぜひ過去作から順番にプレイし、長い年月をかけて描かれてきた物語を味わってもらいたい。

 かつて両作をプレイした人も、今回初めてシリーズに触れる人も、2つの「MASTER COLLECTION」を通して、ソリッド・スネークとビッグボスが歩んだ道を改めて見届けてほしい。

「METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2」収録内容

【ゲーム作品】
METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS ★
METAL GEAR SOLID PEACE WALKER (HDエディション版) ★
METAL GEAR Ghost Babel

【デジタルコンテンツ】
METAL GEAR SOLID 4 DATABASE
METAL GEAR SOLID 4 シナリオブック
METAL GEAR SOLID 4 マスターブック
METAL GEAR SOLID PEACE WALKER シナリオブック
METAL GEAR SOLID PEACE WALKER マスターブック
METAL GEAR SOLID デジタルサウンドトラック Vol.2

※★の商品はダウンロード版を単体でも販売予定