Wii Uゲームレビュー

バットマン:アーカム・シティ アーマード・エディション

Wii U版はボリュームも魅力、キャットウーマン、ロビンで冒険!

キャットウーマンのスーツもWii U版オリジナルだ
ロビンの爆破ジェルは「R」マーク

 「バットマン:アーカム・シティ アーマード・エディション」のもう1つのセールスポイントが、これまでPS3/Xbox 360版で発売された全てのDLCが入っていることだ。DLCは全部で6本で、本作の遊びは大きく広がる。6本の内容はこちらを参照して欲しい。

 DLCのうちの「キャットウーマン・バンドルパック」は本編に密接に関わるストーリーで、「バットマン:アーカム・シティ アーマード・エディション」の場合、メインストーリーにカットインする形で進行するため、普通に遊んでいるだけではDLCと気づかないかもしれない。本作でのキャットウーマンのスーツにもB.A.T.モードが搭載されており、パワフルな戦いが楽しめる。

 その他のDLCの多くはコスチュームと、「チャレンジモード」用マップの追加だ。また、大きな目玉となる「ハーレークィンの復讐」は本編エンディング後のエピソードが描かれる。本編をクリアすると追加コスチュームでのメインストーリーのプレイも可能になるので、「バットマン:アーカム・シティ アーマード・エディション」は1度クリアすることでさらに幅広く楽しめるようになる。

 「チャレンジモード」は思う存分戦いたい、ハイスコア、スーパーコンボを目指したいという“ゲーマー心”をくすぐるコンテンツだ。バットマン、キャットウーマン、ロビン、ナイトウィングでそれぞれ挑戦可能だ。3人の戦い方も大きく異なる。バットマンとキャットウーマンはB.A.T.モードもあるため、どこで発動させるかも重要となる。また、DLCによるコスチュームを使えばキャラクターの性能は変わらないものの、外見が大きく変化する。新鮮な気持ちでプレイできるだろう。

 「ハーレークィンの復讐」は本編の後日談であることに加え、ロビンでプレイできるところに注目だ。バットマンとは違うガジェットを使うあたりが凝っている、特に攻撃を防ぐシールドはバットマンではない装備で、ゲーム性も異なっている。また、爆破ジェルで書くマークが「R」だったり(バットマンはコウモリのマーク)、細かな違いを見つけるのが楽しい。

 「バットマン:アーカム・シティ アーマード・エディション」は“バットマン”をテーマにしたゲームとして決定版とも言うべき作品であり、Wii Uという新しいハードを体験できる要素が詰め込まれた作品だ。特にバットマンファンの人には強く薦めたい。Wii U本体のお供に、ぜひ検討して欲しい。夢見た“バットマン体験”がここにあるのだ。

メインストーリーにカットインして進行するキャットウーマンのストーリー
ロビンの活躍する「ハーレークィンの復讐」は本編の後のストーリーだ
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(勝田哲也)