Wii Uゲームレビュー

バットマン:アーカム・シティ アーマード・エディション

Wii U GamePadがバットコンピューターに! タッチパネルで直感的な操作が可能

Wii U GamePadを使うときは画面上に指示が出る

 本作ではWii U GamePadならではの操作が大きなセールスポイントとなっている。メニューの選択はスティックを使うことも、タッチパネルでも可能だ。ガジェットのショートカットの登録は項目を指で選択した後、ドラッグして登録することもできる。直感的に操作できるのが便利だ。

 マップ機能も便利である。本作ではバットマンは広大なマップを駆け回る。Wii U GamePadのゲーム中の基本画面はマップ表示となっている。Wii U GamePadではマップの拡大縮小や、移動も可能になっている。2本の指を使った拡大・縮小はできないが、スマートフォン感覚でマップを使うことができる。

 ヴィランの情報満載のデータベースや、ゲーム内の様々なチャレンジの閲覧もスマートフォン感覚だ。特にデータベースは多彩なキャラクターにゲームを止めて見入ってしまいそうになる。タッチスクリーンでページを次々にめくっていくのが楽しい。

 そして様々なガジェットは、Wii U GamePadならではの操作が楽しめる。スーツのセンサーをフルに使った“捜査モード”は肉眼では捉えきれない様々な情報収集を可能とするが、特に証拠スキャナーではWii U GamePadをセンサーとして画面に向けることでスキャンすることができる。テレビ画面では何も表示されていないのに、ゲームパッドのスクリーンでは収集した情報が出るのが面白い。

 “暗号シーケンサー”は画面を横切る赤い線を縄跳びのように避けながら、暗号解読のための“ツボ”を指で探っていく。このドキドキする緊張感のあるミニゲームは、PS3/Xbox 360版にはなかったものだ。操縦できるバットラング“リモートコントロールバットラング”は旋回の際は、自動車のハンドルのように動かすのが楽しかった。操作モードの視点移動や、バットラングの操作はゲームパッド本体を動かすだけでなく、スティックと併用で使うとさらにやりやすく感じた。

 そしてWii U GamePadならではの「GamePadオンリーモード」は本作でももちろん対応している。マップなどが切り換えになるため、やはりテレビと併用するときよりはプレイしにくい部分もあるが、大きな画面は“リッチな携帯端末”という感じで楽しい。GamePadオンリーモードはひたすら敵と戦う「チャレンジモード」で特に向いていると感じた。

 様々な状況で、敵への対処法を学び、多彩なガジェットを使いこなしていく、“バットマンらしい戦い”ができるようになるのが本作の楽しさだ。Wii U GamePadはこれまでのゲーム作品以上にプレーヤーとバットマンの距離を近づけてくれるアイテムだと言えるだろう。

Wii U GamePadではゲーム画面以上の情報が表示される
多機能デバイスとして、様々な能力を発揮する
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(勝田哲也)