先行体験
「紅の砂漠」“要素ガン積み”アクション大作の剛腕ぶりを紹介したい!
アクションの種類からして超盛り盛り。今推しておきたい期待作
2024年11月29日 17:33
- 【紅の砂漠】
- 発売日:未定
- 価格:未定
「紅の砂漠」という、開発中のオープンワールドアクションアドベンチャーをご存知だろうか? MMORPG「黒い砂漠」などで知られるPearl Abyss(パールアビス)が開発中の、中世ファンタジー世界を舞台としたシングルプレイのアクションRPG大作である。対応プラットフォームはPCとコンソール機で、発売日は未定。
第1弾トレーラーが公開されたのは2019年11月。実に5年前のこととなるが、今年は約50分の序盤ゲームプレイ映像が公開されたほか、ドイツの「gamescom2024」、韓国の「G-STAR2024」とゲームショウイベントにも積極的に試遊版を出展しており、いよいよ活気が出てきたタイトルとなっている。
今回、パールアビスの日本オフィスを訪れ、「紅の砂漠」をプレイすることができたので、改めて本作のポイントや見どころをお伝えしていきたい。
やりたいことを全部詰め込んでいる「紅の砂漠」
「紅の砂漠」の最大の特徴は、オープンワールド形式のアクションRPGとして、様々な要素をどっかり盛り込んだ超大作というところだろう。
オープンワールドアクションとしては、大きくは「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の影響を感じられる。崖登り、空中での滑空のほか、氷の矢を水面に放つと氷の足場が生まれるなど、参考にしていると思われるものが多数ある。
一方で、ビジュアルは「黒い砂漠」と同じ方向性のフォトリアルなものだ。中世ファンタジーを舞台とした、壮大な世界を真正面からオープンワールドアクションとして作っているのが「紅の砂漠」と言える。
大作MMORPGの開発実績をもって、ソロプレイ用のオープンワールドアクションをさらに洗練させて再構築する。本作は、Pearl Abyssのできることとやりたいことを全部詰め込んだようなタイトルと言えるだろう。
技の種類も盛り盛り。投げ技にスイング式ネックブリーカーもある
今回はチュートリアルとなる敵との乱戦と、複数のボス戦をプレイできた。特に戦闘アクションについて触れることができたのだが、攻撃方法の要素、選択肢も盛り盛りだ。
弱攻撃と強攻撃を基本とし、これ以外にも敵を蹴りつける、掴んで投げる、盾を構えて突進する、といったことができる。同じ蹴る動作でも、ボタンを押す長さによって前蹴りになったりドロップキックになったり、回避動作から派生させれば回転足払いになったりする。
投げ技も放り投げたり、ボディスラムを決めたり、スイング式のネックブリーカーを繰り出したりと、ひとつのアクションでも派生が多い。ほかにも、ボタン同時押しで剣を突き刺したり、回転斬りを放ったり、変わったところでは光を剣に反射させて目眩ましをしたりと、とにかく行動の選択肢が多くなっている。
これらのアクションはゲーム開始からいきなり使えるわけではなく、スキルをアンロックすることで徐々に覚えていく形式になるそうだが、最終的には自由度の高い立ち回りが可能になるそうだ。
有効打を激闘の中で探っていくボス戦
実際の戦闘については、これらの幅広い選択肢のなかで「何が有効か」を探っていくことがポイントになる。
たとえば今回対戦した巨漢の王「スタッグロード」は、主人公クリフよりも一回り大きい駆体で剣と盾を使った攻撃を繰り出してくる。攻撃力は高く、防戦に回ると一方的にやられてしまうが、掌底から放つ衝撃波や突き刺し攻撃は効果的で、特に衝撃波はスタッグロードを気絶状態にして連続攻撃が通るようになる。
また居合を扱う「リードデビル」はとにかく素早く、消えたり現れたりもするのでこちらの攻撃がかなり当てづらい。しかし一発の破壊力はそれほどないため、無敵時間のある回転斬りが有効だったり、攻撃をもらいながらも投げ技に持ち込めたりする。
どの技、立ち回りが有効かは対峙する敵によって様々であり、対戦しながらアイデアを試していくのも本作ならではの醍醐味となりそうだ。戦闘スピードは速めで、「エルデンリング」などとはまた異なる挑戦のしがいを感じられそうだ。
戦闘以外のコンテンツも盛り盛り
試遊版では特に戦闘アクションに重きが置かれているが、作品全体ではコンテンツの量も壮大なようだ。
公開されている範囲では、ダンジョンやパズル要素などもあったり、採鉱、採集、釣り、製作などの生活要素も多数登場するという。プレイの中では敵が落とした武器を拾って持ち替えたり、スキルを組み合わせたコンボを習得したり、やり込める要素も盛り込まれている。
話を聞く限り、オープンワールドアクションでできそうなことはほとんど詰まっているように思う。発売時期に関するアナウンスがまだないのが気がかりではあるが、出展のペースから考えてそう長くはかからないのではと予想する。ぜひ、さらなる情報に期待したい一作だ。
(C)Pearl Abyss Corp. All Rights Reserved.