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フル3D化が何より嬉しい「アークナイツ:エンドフィールド」試遊レポート【TGS2024】
基本操作もボスバトルも探索も工場見学もまるっと楽しめるTGS試遊版
2024年9月28日 16:51
- 【東京ゲームショウ2024】
- 開催期間:9月26日~9月29日
- 会場:幕張メッセ
GRYPHLINEは、イベント「東京ゲームショウ2024」にて、プレイステーション 5/Android/iOS/PC用3Dリアルタイム戦略RPG「アークナイツ:エンドフィールド」が出展されている。本作はHypergryphが開発するスマートフォン向けのタワーディフェンスRPG「アークナイツ」の世界観を踏襲したタイトルとなっている。
「TGS2024」では、現在開発中である「アークナイツ:エンドフィールド」を実機プレイすることが可能だ。また、来場者特典としてショッパーやクリアボルダーがもらえるほか、試遊特典にショルダーストラップかアクリルフレームといったノベルティがプレゼントされる。本稿では早速ゲームを試遊してきたので、レポートをお届けしたい。
4種類のモードからそれぞれ気になるコンテンツを自由に選べる
「アークナイツ:エンドフィールド」の試遊では、あらかじめ用意されている4種類のモードから、来場者が好きに選んでプレイすることが可能だ。操作方法やバトルの基本システムが学べる「基本操作」、ストーリーを読みながらフィールド内を探索できる「マップ探索」、高難易度のボスバトルが楽しめる「トリアンゲロス」、自動化されたアイテムクラフト要素を見学できる「集成工業システム」といったものが用意されている。早速、それぞれ見ていきたい。
まず「基本操作」は、その名の通り基本的なチュートリアル系のコンテンツとなっており、フィールド内でのキャラクター操作と、バトルシステムがガイド付きで体験できた。「アークナイツ」は元々2Dのタワーディフェンスゲームなので、今作でもそういったディフェンシブな要素がシステムに組み込まれているのかと思えば、意外にそうでもない。
3Dで展開されるバトルはキャラクターを動かして対象に近づき、通常攻撃でダメージを与えながら、スキルを発動して戦いを有利にしていくアクションRPGのような感覚。また、敵の強力な攻撃には予兆が表示。床に表示された赤い攻撃範囲から離れるか、攻撃発動前の赤いリングが発生した際に特定の効果を持つスキルを当て、その敵の攻撃をキャンセルし大ダメージを狙うなど、最近のアクションタイトルらしいバトルシステムに近いと言える。「基本操作」ではこうした基本を7分程度で体験していく。
「マップ探索」では、恐らくストーリー序盤となる部分をマップ内の探索と共に体験できるモードだ。主人公キャラクター以外に、今作のキービジュアルでも大体的に描かれているヒロイン「ペリカ」と、そのボディガード「チェン・センユー」の2人がパーティメンバーとして加わっている。
フル3Dゲーム化した今作では、キャラクターを直感的に動かしてフィールド内を自由に駆け回れるのが大きなポイントだろう。下に落下してしまいそうな高低差のある地形をジャンプで飛び越えながら進み、道中に敵がいればそのままシームレスに戦闘へと突入する。内容自体はオーソドックスではあるものの、これを「アークナイツ」の世界観でできることの喜びは、プレイしているファンにとって大きいはずだ。
このモードからはパーティメンバーが増えているので、操作キャラクターを自由に切り替えながらゲームを進行できる。当然キャラクターごとに通常攻撃やスキル、必殺技なども異なる。ただし、各キャラクターでできることに限りがあるため、1人のキャラクターを使いつづけるというよりは、メンバーを満遍なく使用することが求められる。そしてそれこそがゲームジャンルを「リアルタイム戦略RPG」としているところだと思う。
詳しく説明すると、バトル中に発動できるスキルは、1人のキャラクターにつき1つまでであり、パーティでバトルを行なうと“キャラクターの数=スキルの数”になる。ゲーム中は戦局を有利にしていくため、そうしたスキルを駆使していくことになるのだが、スキルを発動するとそれと同時に操作キャラクターがスキルを発動したキャラクターに切り替わる。スキル発動と使用キャラクター変更がセットになっているため、パーティとして編成されたキャラクターはほぼ全員満遍なく使用することになるわけだ。
つまり、1人のキャラクターだけを操作して、好きな時に好きなキャラクターで存分に力を振るうといった、アクションゲーム寄りのワンマンな構図にはなり得ないのが「アークナイツ:エンドフィールド」。キャラクター1人で移動やバトルするわけではなく、操作していない残りのパーティメンバーは操作キャラクターに追従するNPCのような形になり、あくまで“パーティ全体で敵と戦う”というのが基本的なゲームのスタンスとなっている。
マップ内には各所に宝箱が置かれていて、自由に探索しながら目的地へと進んでいく。試遊ではゲートを開けるために最奥の装置にバッテリーボックスをセットし、スイッチを起動したらそこで終了となる。また、目的地へと向かっているその道中では、NPCとの会話イベントが発生。ここではプレーヤーの選択によって物語の展開が変わるようだ。
病弱な妹のために強盗団で稼ごうとする人物を武力で強引に制するか、相手に問いかけることでもう1度正しい行ないなのかを選択させるのか、それとも人道的に説得するのか。いずれもイベントの展開はプレーヤーに委ねられている。こちらのコンテンツは概ね10分より15分程度だ。
3つ目のボスバトルコンテンツ「トリアンゲロス」は、高難易度とされている通りで、基本操作を押さえておかないと、初見ではかなりの苦戦が見込まれる。パーティには「ウルフガード」が新たに加わって、4人編成でのバトルが楽しめる。ボスは体力の低下に伴い、攻撃パターンを自在に変化させてくる。
雑魚敵を召喚したり、透明になって姿を消したり、巨大なイクラのような弾幕を出したりと、攻撃パターンはかなり多彩でバラエティに富んでいる。中でも床に衝撃波を発生させる攻撃が、キーボード操作に不慣れなため、咄嗟にジャンプを出せず苦戦した。攻撃力もボスらしく全体的に高めなので、油断しているとパーティメンバーの体力がどんどん減ってしまう。ただ、幸いにも回復アイテムはふんだんに用意されているので、ピンチになったら距離を取って回復することで、態勢を立て直すことができた。
最後のモード「集成工業システム」は、予めフィールド内にビルドされた建築物を眺めて楽しむことができる。もちろん自分で建築物を建築して電源を供給し、資源がコンベアで流れて加工されていく自動化工場を自身で作ってもいい。筆者はベルトコンベアから流れてくるアイテムをぼーっと見つめて時間が過ぎていった。
本作ではマップ上にこうした建築物を建造することで、ゲーム内のアイテムを生産したり、ジップラインを設置して移動を快適なものにしたりもできる。実際の製品版でこの自動化工場のビルド要素が、ほかにどういった役割を持つのかは非常に気になるところである。
ミニチュア模型展示など見どころも多いGRYPHLINEブース
ブースではキャラクターパネルのほか、集成工業システムのミニチュア模型、ゲームのアートビジュアルが展示されていたりなど、見どころも多い。一般来場者向けの試遊時間は1回あたりおよそ20分程度なので、もし試遊する場合にはあらかじめ遊ぶコンテンツを決めておくのが良さそうだ。全く新しい「アークナイツ」の世界観を、ぜひ現地で体験していただきたい。
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