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「ニンテンドーミュージアム」フォトレポート! 花札からSwitchまでの歴史を辿れる展示エリア

【ニンテンドーミュージアム】

10月2日 開業予定

所在地:京都府宇治市小倉町神楽田56番地

チケット(事前予約制) 大人:3,300円

 中学・高校生:2,200円
 小学生:1,100円
 未就学児:無料

 任天堂は、同社の製品を展示・体験できる資料館「ニンテンドーミュージアム」を10月2日に開業する。本稿ではミュージアムの外観や展示エリアのフォトレポートをお届けしていく。

 ニンテンドーミュージアムは、京都市中心から少し離れた京都府宇治市小倉町に位置しており、1969年に建設され玩具の生産やサービスセンターとして使用された「任天堂 宇治小倉工場」をリノベーションしている。建物にはトラックの搬入口がいくつか残っており、工場として使用されていた面影がある。

 中央の広場では、同社の代表作である「スーパーマリオブラザーズ」シリーズから土管やハテナブロック、キノコがお出迎え。地面のタイルはクリボーやノコノコ、キラーといったキャラクターたちの模様になっていて、敷地内に入った瞬間からテンションが上がる装飾になっている。

【ミュージアムの外観・広場】
入場ゲート付近の様子
外観は非常にシンプル
トラックの搬入口があるなど、工場としても面影を随所に感じる
カフェやワークショップが楽しめる第3展示棟
入場ゲートを抜けると中央の広場へ
「スーパーマリオブラザーズ」の土管やハテナブロック、キノコがお出迎え
よく見ると地面のタイルはドット調のイラストになっている
普段は見ることができないが、建物の屋上にはハテナブロックがある
敷地内にはピカチュウのポケモンマンホールも

 エントランスではキノピオたちが待っており、1人ずつ頭をポンとなでると合唱してゲストを歓迎。また壁には、これまでの任天堂タイトルのキャラクターが描かれており、思い出の作品とキャラクターを探すことが可能だ。

【エントランス】
ミュージアムに入るとキノピオたちがいる
エントランスにある壁画。思い出の任天堂作品を探そう!
宮本茂氏のサインもエントランスに
細かいところにも遊び心が

 2階の展示エリアではファミリーコンピュータ以降、日本国内で任天堂から発売されたゲームソフトを“ほぼ全て”展示。内周はゲームソフトやゲーム機を展示しており、展示棚ごとに「ファミコン」や「ゲームボーイ」、「NINTENDO64」、「Wii」、「Nintendo Switch」といった形でわけられている。天井には巨大なコントローラーが吊るされており、どこにどのハードの展示があるのかすぐにわかる。

 各コーナーには超指向性スピーカーがあり、コーナーの前に立つと各ゲームソフトのプレイ映像を楽しめるほか、日本や北米、欧州で発売されたハードやゲームソフトが並べて展示されており、どのような違いがあるのか見比べることができる。

 一方で展示エリア外周には「体を動かすあそび」や「音楽を使った遊び」といったテーマごとの展示があり、これまでの「説明書」や「ハテナブロック」の変遷を楽しめる展示もある。さらに「ゲーム&ウオッチ」以前の任天堂製品も展示されており、創業当時から製造している「花札」や「トランプ」などのカードゲーム、玩具やベビーカーまで任天堂の歴史をたどることができる。

 これらの展示に関する説明はなく、見て楽しみながら当時の思い出を振り返ったり、任天堂がどのような歴史を辿って行ったのか、比較しながら見て回ることができる。

【展示エリア内周】
第1展示棟 2階の展示室
日本国内で発売された任天堂のゲームソフトをほぼ全て展示
展示に関する解説はほとんどない
どのようなバリエーションがあったのか、見て振り返ることができる
天井には大きなコントローラーを設置
どこにどのハードの展示があるのか一目でわかる
【展示エリア外周】
「体を動かすあそび」といったテーマごとの展示を楽しめる
「ハテナブロック」の変遷も辿ることができる
【休憩エリア】
休憩エリアには攻略本が!

 第1・第2展示棟の終盤にあるのは、任天堂の原点である「花札」に関する展示で、旧本店に保管されていたという花札ラベルの保管棚を移設している。また花札製造に使用していた金型が置かれているほか、「ファミリーコンピュータ」を製造していた頃の宇治小倉工場(現ニンテンドーミュージアム)の写真もある。

 最後にある「任天」の書は、1971年に任天堂が本社を新築したのに伴って、和歌山の書家である津村枕石氏から受贈したもの。創業から現在まで100年以上の歴史を任天堂らしい展示内容で楽しめる施設となっている。

【終盤の展示】
旧本店に保管されていたという花札ラベルの保管棚
各引き出しに様々な図柄のラベルが入っている
最後の「任天」の書は本社新築に伴い、津村枕石氏から受贈したものだ