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Wii U「ゼノブレイドクロス」ドールの情報を公開。ネットワーク要素も紹介

4月29日 発売予定

価格:7,700円(税別)

CEROレーティング:C(15歳以上対象)

プレイ人数:1人(通信プレイ時:2~4人)

 任天堂は3月6日、Wii U用RPG「ゼノブレイドクロス(XenobladeX)」の最新映像「ドール・ネットワーク編」をYouTubeなど動画サイトで公開した。発売は4月29日を予定しており、価格は7,700円(税別)。CEROレーティング:C(15歳以上対象)。

 これまでに「世界観・探索編」、「戦闘編」と公開されてきたが、最終回となる「ドール・ネットワーク編」では、探索から戦闘まで中盤以降重要な要素となるであろう「ドール」の存在と、ネットワーク接続により「ゼノブレイドクロス」の冒険がどう変わるのかの情報が公開となった。

【「XenobladeX」ドール・ネットワーク編】

ドール

 「ゼノブレイドクロス」では“ドール”と呼ばれるパワードスーツというか、ロボットが登場する。主人公がドールライセンスを取得するとで乗ることができるものだが、プレーヤーの行動範囲を広げてくれるほか、戦闘などでの利便性において非常に重要な意味を持つ乗り物となっている。

 ドールは、その昔地球を守るために活躍し、惑星ミラのNew Los Angeles(NLA)復興のため、惑星ミラの探索から戦闘まで、数多くの任務を担っている。誰がどのドールに乗るかは自由で、NLAのショップで購入することができるが、かなり高価だという。もちろん何台でも購入することが可能。

 ドールには大きく3種類が存在する。ライトタイプは耐久力が弱く回避力が高く、敵との距離を上手く取って立ち回る。ミドルタイプはバランスの良い機体で、扱いやすいタイプ。そしてヘヴィタイプは、装甲が厚く防御力も高い。その分扱いにくくテクニックが必要となる。

 すべてのドールは車両タイプに変形可能で、車両タイプに変形することで高速に移動することができる。ムービーでは車両タイプに変形して高速移動し、障害物は飛行形態かジャンプで乗り越え、また車両タイプに変形して高速移動と縦横無尽に動き回っていた。

ドールはNLAのショップで購入できる。便利なものなだけにかなり高価なようだ

ライトタイプは耐久力はないが、行動力に優れている

ミドルタイプは平均的なタイプ。誰にとっても扱いやすい機体となっている
ヘヴィタイプは、ライトタイプとは逆にHPは高いが、扱いにくいタイプとなっている

惑星ミラはとにかく広大だ。車両形態になって効率よく探索を進めたいところ。2輪の車両形態でスピードを出せてドリフト性能に優れているライトタイプの「Urban」や、四輪で安定した走行を実現したミドルタイプの「Inferno」、この他にもキャタピラ装甲のものや、映像では4つの脚のようなものが存在する車両も存在しており、それぞれ特徴があるようだ

 ゲームを進めることで、ドールの背中に取り付けるタイプの「フライトパック」の開発に成功すると空を飛ぶことができるようになる。単純に空を飛ぶことで移動をスピードアップさせられるだけでなく、それまで行けなかったところにも行けるようになり、探索場所が飛躍的に拡大する。

フライトパックの開発に成功すれば、飛行形態になることができ、空を飛ぶことができるようになる

ドールの装備について

 戦闘シーンにおいて生身での戦闘とドールでの戦闘は同じだが、ドールの場合は装備している武器によってアーツが変わってくる。左右にスロットがあり、それぞれ装備することができる。ドール本体同様に装備もショップで購入できる。

 細かいパーツに至るまで、プレーヤーの手でカラーリングを行なうことができ、カスタマイズすることが可能。また、ドールに名前を付けることもできる。

【装備】
ハンドウェポン。ドールが普段手に持っている武器などで、オートアタック専用
アームウェポン。バルカンなど。強化や敵の弱体化といった補助的な役割のアーツが多い
スペアウェポン。通常は膝に格納されている。ビームサーベルやハンドグレネードなど。リキャスト時間が短く扱いやすい
バックウェポン。威力が高い装備で、右側が高い攻撃力を持つものが多く、左は補助的なものが多い。また、左右両方のスロットを使う装備も用意されている
ショルダーウェポン。威力はバックウェポン以上。右側が武器で左側が補佐

 武器の中にはショップでは購入できないものも存在する。「超兵器」と呼ばれるもので、設計図を発見してメーカーによって開発されると使用できるようになる。破壊力はすさまじく、かなりの攻撃力を誇る。

【超兵器】
かなり巨大なモンスターも一撃で仕留められそうな兵器となっている

細かいパーツまでカラーリングが可能。自分だけのドールを作ることができる
名前も付けることができる

ドールの燃料について

 もちろんドールは永久機関で動作しているわけではないので、燃料「Doll Fuel」が必要となる。例えばフライトパックを装備して空を飛んでいても、燃料が切れれば墜落する。これは戦闘中も同様で、強力な武器を装備してアーツを使用していても燃料が切れれば使用不可能となる。

 燃料が切れたときは、ドールからおりることで回復していく。ただし、ほんの少しずつしか回復しないため、NLAに戻り手っ取り早く補給するという手もある。ただ、非常に高価なミラニウムが大量に必要となるため、覚悟が必要だ。

 なお、威力の高い装備を調子に乗ってどんどん搭載すると、もちろん燃費が悪くなり、いざというときに動かなくなるなんて事もありそうだ。

画面右側にあるゲージが燃料の「Doll Fuel」。どれくらい余っているのか常に注意しておかなければならない
NLAで手っ取り早く補給する。しかし、ミラニウム画必要となるのが痛い……悩ましいところだ

ドールでの戦闘

ドールでの戦いは敵の体勢を崩してキャッチすることで始まると言っても過言ではない。重要なテクニックとなる

 生身で戦っているときは、敵の体勢を崩し転倒させてコンボに繋ぐ展開だったが、ドールは敵の体勢を崩して“キャッチ”する。キャッチすると敵の動きをとめることができ、この間は敵が反撃できなくなる。この間はダメージもアップして良いことずくめ。さらにタイミング良くボタンを押すことでキャッチを継続することもできるので、ぜひ身につけておきたいテクニックとなる。

 また、ドールに乗って戦闘中にアーツを使うと時々「コクピットモード」が発生する。視点がガラリと変わるのだが、こういったグラフィックス的な違いだけではなく、すべての武器のリキャストが瞬時に完了し即再使用することができるようになる。しかし、コクピットモードの発生は一定確率によるものなので、全くの運任せとなる。

 さらに、「オーバークロックギア」と呼ばれるモードもある。ダメージがアップするほか、リキャストが加速したり、回避率がアップする。さらには燃料を消費しなくなるため、大きな攻撃をバンバン繰り出すことができる。

発生したらラッキー!「コクピットモード」
ダメージアップをはじめとした派生事項が発生する「オーバークロックギア」。燃料が減らないのがうれしいところ

ドールの破壊

 戦闘しているとドールが破壊されることがある。ドールはいきなりすべてが壊れるわけではなく、腕が壊れたり、いわゆる部位破壊されてしまう状態が発生する。最終的にはすべて破壊されてしまいパイロットは外に放り出されてしまう。こうなると非常に多額の修理費が発生するので、できる限り破壊されないようHPに気をつけなければならない。

 それでも破壊された場合、3回までは保険が適応され、無料で元通りにしてくれる。

 いくら3回まで保険がきくとはいえ、破壊されないのが理想。このため、戦闘時はHPが減少しやられそうになったら、メンバーにドールからおりるよう命令することが重要になってくるだろう。ちなみに戦闘が終われば回復する。

3回目までは破壊されても保険がきく。下段右写真は戦闘中にほかのメンバーにドールからおりるように命令しているところ

 このほかにも、ドールを使用した戦闘時のテクニックが存在する。実は必ずしもドールに乗る必要がないのだという。「ドールディフェンス」と呼ばれるのがそれで、ドールのいるパーティにいると生身の人間の防御力がアップする。例えばドール3体に生身の人間が1人だと、生身の人間の防御力は60%増しで、なんとドール並みの防御力となる。

 これとは別に、生身の時は性能が低いが、ドールに乗り込むと性能がアップするアイテム「ドールスーツ」も存在し、こういった装備品を着てドールに乗り込むという手もあるだろう。

実はドールのいるパーティであれば生身の人間の防御力が大きくなるというボーナスが!
ドールで戦うためのスーツも存在する

ネットワーク機能

 「ゼノブレイドクロス」では、緩やかにほかの冒険者達と繋がっている。プレーヤーがフィールドを探索していると、時々ほかの冒険者がいることがある。この冒険者をスカウトしてパーティに組み込んで冒険に繰り出すこともできる。こうすることでプレーヤーにとっては冒険がはかどり、そのキャラクターの持ち主には、知らぬ間に経験値が贈られる事になる。

メンバーをスカウトしてパーティに加えることができる

 32人からなる分隊「スコード」の存在も明らかになった。このメンバーで情報共有を行なうことができる。例えばクエストをクリアしたり何か重要なものを見つけたときはネットを通じて書き込めば、ほかのプレーヤーの画面上にお知らせが表示される。これらの情報を共有すれば効率的に探索を進めることができる。またこのお知らせを評価することもできる。評価の高い情報はスコード以外にも共有されていくのだという。

 さらにスコード間でアイテムのやりとりを行なうこともできる。いらないアイテムがあれば「トレジャーディール」に出せばいる人に提供することができる。もし欲しい人が複数人いた場合は抽選となる。

32人からなる分隊「スコード」の存在も
重要な情報を共有することができる。情報を発信すると、他のプレーヤーの画面に表示される
「トレジャーディール」でアイテムのやりとりも行なえる
「スコードミッション」。一定の時間の間に討伐数や収集を完了させるミッション。5つのお題の内1つでも完了させることができれば「スコードクエスト」に参加することができる
4人がそろって行なう特別なクエスト。ここで討伐しているとワールドエネミーと呼ばれるモンスターを呼び覚ますこともある。このモンスターはもちろん手強いが、討伐することで大きな報酬を手に入れることもできる

 さらにユニオンと呼ばれるグループもある。8つの部隊が存在しており、ユニオングラムと呼ばれる推奨活動がある。この推奨活動を行なうとユニオンに貢献でき、いま現在どのユニオンが活躍しているかがネット上で確認することができるという。こうして惑星ミラの探索を進めていくことになる。

 最後はランキングだが、非常に細かい設定が行なわれており、気付かない内に何かのナンバー1になっている可能性もある。プレーヤーは時々のぞいてみると良いだろう。

細かく項目が用意されているランキング

(船津稔)