【特別企画】
「餓狼伝説 City of the Wolves」試遊レポート。攻めも守りも強力なシステムが目白押し!
対戦動画も掲載
2024年4月28日 00:00
- 【餓狼伝説 City of the Wolves】
- 2025年初頭 発売予定
- 価格:未定
- プラットフォーム:未定
実に26年ぶりのシリーズ完全新作となる対戦型2D格闘ゲーム「餓狼伝説 City of the Wolves」。初試遊のファーストインプレッションは“ハイスピードな攻めゲー”だ。
「餓狼伝説」は、1991年に1作目が登場したSNKの格闘ゲームシリーズ。前作が26年も前ということもあり、プレイしたことがないという人も多いと思うが、同じSNKの格ゲー「THE KING OF FIGHTERS」シリーズに「餓狼伝説」のキャラクターが参戦しているほか、任天堂の対戦型アクションゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」には「餓狼伝説」シリーズのテリー・ボガードがゲスト参加しており、名前を聞いたことある人は多いのではないだろうか。
今回、4月27日より4月29日まで開催されている「EVO Japan 2024」にて初試遊が実施。30分という短い時間ではあったが、過去作にも登場したガードキャンセルやフェイント、ブレーキングによるスピード感や、新システム「REVシステム」の爆発力を体験できた。「REVシステム」を中心に、レポートをお伝えしていく。
REVシステムが新たな駆け引きを生む
今作の新システムとして登場するのが「REVシステム」だ。「REVシステム」は、「REVゲージ」を上昇させることで強力なREVアクションを繰り出せるシステム。ゲーム開始時はREVゲージが0%からスタートし、各種REVアクションを使用したり、相手の攻撃をガードしたりすると上昇していき、100%になると「OVERHEAT」となり様々なデメリットが発生する。格ゲーマーにとっては「ストリートファイター6」のドライブゲージを思い浮かべると理解しやすいだろう。
OVERHEAT中のデメリットは、回復するまでの間に各種REVアクションが使用不可能になるほか、OVERHEAT中は相手の攻撃をガードするとガードゲージが減少し、0になるとクラッシュして大きな隙を晒してしまうようになる。ドライブゲージと同じく、OVERHEATにならないよう注意しつつ、いかにゲージを使用して有利を築くかが肝となりそうだ。
また、REVゲージは時間経過や前進、攻撃を当てる、後述するジャストディフェンス/ハイパーディフェンスなどで回復していく。攻めるときは攻める、守るときはジャストディフェンス/ハイパーディフェンスで攻守を入れ替えるのがゲージ管理で重要になるだろう。
では、REVゲージで何ができるのか、以下がREVアクションだ。
REVブロウは相手の打撃攻撃を受け流しつつ、重たい一撃を叩き込む攻防一体の攻撃。ジャンプ中は空中用のREVブロウを使うこともできる。また、コンビネーションやREVアーツの後につなげて連続攻撃にすることもできる。
必殺技を出す際にボタンを2つ同時押しすることで、REVゲージを使用して通常の必殺技よりも強力なREVアーツを使用できる。
REVアーツ後はさらにREVゲージを使用して、他のREVアーツやREVブロウに繋げることができる。REVゲージに注意しながら連続技を決めよう!
REVガードボタンをホールドすることでREVゲージを使用して通常ガードよりも相手との距離を離すことができるREVガードが使用できる。必殺技の削りダメージも無効化する。
この中で特筆すべきなのがREVブロウだ。相手の打撃攻撃を受け流しつつ攻撃するという攻防一体のアクションで、ジャンプ中にも使用でき、相手の対空攻撃を受け止めながら反撃することもできる。また、相手のREVブロウをREVブロウで受け止めて反撃すれば、膝くずれ状態となり、手痛いコンボを喰らわせられる。「スト6」のドライブインパクトに似た攻撃ではあるが、画面端でガードさせてもコンボにいけないというが明確な違いだ。
このREVブロウだが、REVゲージを使用するほか、S.P.G.中でなければ使用できないという性質も持っている。S.P.G.とは、対戦前に体力ゲージの序盤/中盤/終盤からS.P.G.ゾーンを選択し、残り体力が選択したゾーンになっているときに発動するシステムだ。S.P.G.中にREVブロウが使用可能になるほかにも、攻撃力アップや体力ゲージ回復などの恩恵が得られる。
ERVブロウがS.P.G.中でなければ使用できないということは、相手がS.P.G.中でなければREVブロウ返しをされる心配がないということ。REVゲージが許す限り、REVブロウでプレッシャーをかけにいける。そこから攻撃をヒットさせることができれば、REVアクセルで大ダメージ、という流れだ。
ちなみに、ロック・ハワードの空中REVブロウはガードさせて有利だった。相手の対空攻撃を潰すこともできる、なおかつガードされても有利をとり、そこからさらに攻めれる。かなり強力な行動ではないだろうか。
REVブロウ以外にも、一部の必殺技の動作を中断する「ブレーキング」により、必殺技の一段目だけをガードさせてさらに攻めを継続したり、必殺技をするふりをする「フェイント」を連係に組み込み、通常攻撃>フェイント>通常攻撃といった素早い攻めを展開できる。
これらのシステムを駆使することでかなりスピーディかつ激しい攻めを行なえるため、攻めを凌ぐのは厳しそうな印象だが、一方で強力な防御システムも用意されている。それが「ジャストディフェンス」と「ハイパーディフェンス」、「REVガード」だ。
中でも重要そうなのはジャストディフェンス。相手の攻撃に対してタイミングよくガードを入力することで発動するジャストディフェンスは、成功すると体力が少し回復しつつもREVゲージが減少するほか、ガードキャンセルが可能になる。
一見すると発動するのは難しそうに思えるが、発動猶予は5フレームほどあるようだ。難しいには難しいが、練習すれば狙って発動できるだろう。
ジャストディフェンスで大事なのは“ガードキャンセルが可能になる”ことだ。ガードキャンセルとは、ジャストディフェンス/ハイパーディフェンスの成功時にガード状態を中断して、必殺技・超必殺技(潜在超必殺技)・REVブロウなどで行動するシステムだ。相手の攻撃をジャストディフェンスし、即座に必殺技を繰り出すことで、攻撃の後隙に反撃できる。
しかも、ガードキャンセルで超必殺技を発動すれば発生が早くなるためかなり強力。防御すらも強力な攻撃手段となり得るのだ。
攻めも強力、守りも強力な本作。高速で攻めと守りが逆転する読み合いが楽しめそうだ。また、REVアクセルにブレーキング、フェイントを織り交ぜる戦い方が戦略の自由度も高そうで、やり込める要素がかなり多そうだ。
今回の試遊では全てのシステムを使いこなすほどの対戦はできなかったが、提供いただいた対戦動画および、スタッフ同士で対戦していただいた動画を載せておく。こちらで本作でどういう対戦が楽しめるのかを確認してほしい。
「餓狼伝説 City of the Wolves」は2025年初頭に発売を予定している。ここからさらにどう進化していくのか楽しみだ。
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