ゲームポット、WIN「モンスターファーム ラグーン」発表
本日よりβテスター10,000名を先着順で募集開始


11月4日より 先行βテスター募集

11月26日~28日 先行βテスト実施予定


メインビジュアル

 株式会社ゲームポットは11月4日、同社会議室にてWindows用MMORPG「モンスターファーム ラグーン(MFL)」の発表会を実施した。

 「MFL」は、プレーヤーがモンスターのブリーダーとなり、モンスターを育てて戦わせる「モンスターファーム」シリーズの最新作となる、正統派後継タイトル。開発はコンシューマー版と同じくテクモ株式会社が担当し、運営をゲームポットが行なう。ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金制となる予定。

 本作はMMORPG「モンスターファーム オンライン」という名称で、2008年3月25日より正式サービスが開始されたが、その後実施されたユーザーに対するアンケートの結果、よりよいサービスを提供するには、システムの深くまで踏み込んだコンテンツの全面的な刷新が必要だとして、2008年11月2日をもってサービスが休止されていた。

 その後1年間の再開発期間を経て、コンテンツやユーザビリティーを刷新。世界観は「モンスターファーム オンライン」の最後に行なわれた「崩壊イベント」を受けて、大津波の後に残された無数の島々と広大な海が舞台となる。「ラグーン」というタイトルはそこから付けられている。

 なお発表会では、クローズドβテストにあたる先行βテストのスケジュールが発表された。日程は11月26日から28日までの3日間で、26日と27日は各日16時から22時まで、28日は16時から24時までとなっている。テスター募集は11月4日16時から10日19時まで、先着順で行なわれる。募集人数は10,000人で、応募者が募集人数に達し次第、受け付け終了となる。前作のプレーヤーも、改めて応募する必要がある。応募は公式サイトで受け付けている。




■ CDやDVDからモンスターを誕生させ、育成して戦闘するMMORPG

「MFL」の紹介を担当した、テクモのプロデューサー高崎俊行氏

 「MFL」では、プレーヤーがモンスターを育成するブリーダーとなり、育成したモンスターと共に、戦闘フィールドである「塔」を攻略していく。流れとしては、プレーヤーの生活する「タウン」を拠点に、5階建てや10階建てのものなど複数存在する「塔」に向かう。それらの「塔」を攻略すると手に入る報酬でモンスターを強化・育成し、また新たな「塔」に挑み、物語を進めていくという。


【スクリーンショット】
ブリーダーは3種族からそれぞれ、青年男女、幼年男女が選べ、計12種類となるプレーヤーの拠点となる「タウン」。西欧風の景観で、噴水などが確認できる
戦闘フィールドの「塔」。塔に出現するモンスターは属性も異なる


 「モンスターファーム」シリーズは、PCでCDやDVDなどのメディアを読み込ませることで新たなモンスターが誕生するという、モンスター再生システムが最大の特徴となっている。本作にもそのシステムは受け継がれており、メディアの内容によって誕生するモンスターの種族、見た目、能力が変化する。「モンスターファーム オンライン」ではメディアを読み込んだ後にモンスターの種族を選択できていたのに対し、本作ではユーザーの意見が反映され、モンスターの種族もメディアの内容に依存するようになっている。


【スクリーンショット】
CDやDVDをPCに読み込ませることでモンスターが誕生する。前作と異なり、モンスターの種族は固定となる


 モンスターは冒険中に戦って習熟度を得るか、餌を食べることで成長していく。ブリーダーの育て方や与える餌によってモンスターの成長は異なり、「ちから」、「かしこさ」、「耐久力」などの能力値が上がるほか、様々な技を習得していく。冒険時には習得した全ての技が使えるわけではなく、事前に技を選ぶ必要があり、出現する敵に対して効果的な技を組み合わせる楽しみもあるという。その他にも、モンスターの成長に伴ない、体形や身長、体色も変化し、見た目でも成長が楽しめるという。


【スクリーンショット】
モンスターの育成方法によって能力値が変化し、様々な技を習得していく
モンスターは能力だけでなく、体型や身長、体色も変化していく


モンスターの戦闘シーン。接近戦や遠距離型、支援型のモンスターで戦術を練って戦っていく

 テクモの開発プロデューサーの高崎俊行氏は、「屈強な見た目のモンスターを接近戦のスペシャリストにしてもいいし、あえて遠距離型や支援型のモンスターとして育てることも可能です。どういう風に育てて戦いを展開しようかと考えながら楽しんでもらいたいです」と語った。

 システム面においては、距離が重要な戦闘システムは踏襲しつつ、UI(ユーザーインターフェイス)やカメラワーク、技の発動の仕組みを一新し、テンポアップとユーザビリティの向上が図られているという。また前作に比べ装備品が充実しており、装備のカスタマイズによる強化の幅も広げられているという。




■ ブリーダーの育成要素「ファーム」やPvP「大会システム」

 戦闘以外の要素としては、ブリーダーの育成を支援する場所として「ファーム」が用意されている。「ファーム」では、「ライセンス」、「収穫」、「修行」などの様々なメニューが選択できる。例えばメニューの「ライセンス」を選択すると、バトル支援や育成支援、アイテム支援など、ブリーダーの成長方針を選択できるという。

 選択可能なメニューは、「ファーム」に存在する助手のタイプによって異なる。当初は助手が1人だけだが、ストーリーを進めると助手が増え、様々なメニューが選択可能になるという。高崎氏は、「『ファーム』は、バトル以外の生活スタイルを後押しする場所にしていきたいと考えています」と語った。


【スクリーンショット】
ブリーダーの育成場所となる「ファーム」
「ファーム」の助手「リトバ」「ファーム」の助手「フラセール」


 「ファーム」にはもう1つ、ギルドの仲間で使用できる「ギルドファーム」というものがある。具体的な内容は語られなかったが、何らかの方法でギルドメンバー同士がポイントを獲得し、拡張・発展させていくものだという。高崎氏は、「ひたすらゲームで遊ぶだけではなく、メンバーと語り合う息抜きの場、まったりできる空間として活用してもらえればいいなと思っています」と語った。


【スクリーンショット】
ギルドメンバーと共に拡張・発展させていく「ギルドファーム」


 またPvPコンテンツ「大会システム」を利用して、個人戦や団体戦も可能だという。個人におけるモンスターの育成も重要ではあるが、「大会システム」では団体戦を意識して、チーム構成を考えたモンスターの育成も重要となりそうだ。


【スクリーンショット】
対人戦コンテンツ「大会システム」。団体戦ではチームプレイの力も問われる


 高崎氏は、「『MFL』では、『産み出す喜び』、『育てる喜び』、『競う喜び』の3つの喜びを重視して開発しました。『産み出す喜び』は、ストーリーの進行やイベント、レアアイテムの獲得により誕生するモンスターも増加していくということ。『育てる喜び』は、冒険できる『塔』が増えたり、助手が増えることでモンスターの育成のバリエーションが増えるということ。『競う喜び』は、定期開催の大会だけでなく、GM主催による大会も開催していきたいと思っています。大会により戦術のトレンドも生まれると思うので、アップデートによりモンスターのスキルを追加・調整し、戦闘の楽しみを味わってもらいたいです」と語った。

 それに続き高崎氏は、「先行βテストにはユーザーの皆さんに参加していただき、ユーザーの皆さん、開発、運営の三位一体となって発展を遂げていきたいです」と語った。




■ 公式ブログ・Wikiをオープンし、コミュニティを活性化

ゲームポットのプロデューサーの浅和潤氏

 続いてゲームポットでプロデューサーを務める浅和潤氏が運営の方針について語った。ユーザーのコミュニティを全面的にサポートするため、So-net blogとlivedoor Wikiとタイアップして、11月中旬に公式ブログと公式Wikiをオープンする。利用する際には「モンスターファーム ラグーン」のオフィシャルスキンが配布されるほか、ゲームのアップデートに合わせた最新の素材や、ここでしか入手できないガジェットの配信も検討しているという。

 そして先行キャンペーンとして、先行βテストの前に公式ブログか公式Wikiを開設したユーザーに対し、ゲーム内アイテムの衣装とバッグが正式サービス開始時にプレゼントされる。これらのコンテンツを利用してもらうことで、SNS(ソーシャルネットワークキングサービス)のように活用してコミュニティの活性化を図るとともに、ユーザー側からコンテンツを産み出して欲しいという期待も持っているという。

 大会イベントについても、運営側が全面的にサポートしていく。公式サイトでは、個人の戦闘成績によりランキングが表示されるほか、個人大会やギルド大会なども随時開催していきたいという。またモンスターのバトルには興味のないユーザーに向けて、モンスターを着飾る「モンスター自慢大会」も検討されているほか、「MFL」の日本一を決定する最強トーナメント大会も開催する予定だという。

 そして最後に「MFL」のメインキャラクターとなる「アニャムー」の画像が発表された。「アニャムー」は公式ブログにて名称が募集されたキャラクターで、今後も「アニャムー」を利用した壮大なプロジェクトを実施する予定となっている。


今後の運営方針として、ユーザーのコミュニティを全面的にサポートしていくという公式ブログ・Wikiをオープンし、コミュニティを活性化
公式サイトにてユーザーの戦闘ランキングが表示される他、様々な種類の大会が開催される予定ユーザーのアンケート結果により決定した「MFL」のメインキャラクター名「アニャムー」


Published by Gamepot Inc. (C)TECMO,LTD.2009

(2009年 11月 4日)

[Reported by 日高文典]