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中国産の激しくド派手なアクションゲーム、「GOUST BLADE」、「Requiem」
日本のタイトルを中国でサービスするノウハウを持つ空中網JP
(2014/9/21 13:22)
様々な国が自社の最新タイトルをアピールしていた東京ゲームショウ2014。中国メーカーの活動も盛んだった。自社のブースを出すだけでなく、SCEJAのインディーズブースに出展しているメーカーもあった。本稿ではその中から気になったメーカー・タイトルをピックアップしていきたい。
「GHOST BLADE」
「GHOST BLADE」は、Yushi Degital Entertainment9月に中国で先行販売されたiOS/Android向けアクションRPGで、スワイプの簡単操作で多彩な技が繰り出せる。世界観は三国志をベースにした武侠もので、主人公は素早い剣術でばったばったと敵をなぎ倒していく。
男性キャラクターと女性キャラクターが使用でき、スマホを縦にした縦長の画面で、空中に飛び上がる立体感のある戦いがウリだ。ゲージがたまるとド派手な術を使うことができる。方向性として、日本のコンシューマゲームのようなアクションを目指しており、ビジネスモデルは基本プレイ無料ではなく、コンテンツ買い切りとなっている。
実は本作の開発者のTsai氏は台湾で「ホーリービースト」を開発していたのだが、どうしても日本風のゲームが作りたくて一念発起、日本のゲーム専門学校に入って基礎を学び直し、そして上海で起業して本作を作り出したという。もちろん日本でもサービスする予定だ。
「Requiem」
Hippie Gamesの「Requiem」はヴァンパイアを題材にしたiOS/Android向けアクションゲーム。2Dスクロールで、「アラド戦記」を思わせる派手でダークなグラフィックスのテイストがセールスポイントだ。巨大なボスが登場するのが特徴で、激しくスピーディな戦いを繰り広げる。
操作は左にバーチャルパッドと、右がボタンで組み合わせて多彩な技で戦う。男性キャラクターの「ブラッドレンジャー」、女性キャラクターの「ダークシスター」、さらに多数のキャラクターが用意されていく予定で、オンラインでのパーティも組んでの戦いも実現予定だ。
空中網JP(Kongzhong JP)
空中網JPは中国でオンラインゲームをサービスしている空中網の子会社で、今回は中国メーカーで最大のブースを構え、自社の存在をアピールしていた。実際はBtoBの側面が強く、空中網JPを通じて日本国内のタイトルを中国でサービスするための窓口として、存在を示すための出展だという。
中国は日本とは異なる課金システムの考え方、販売するためのルール、法律、などの問題がある。IPへの考え方も違い、管理やイメージの維持も難しい。空中網JPは日本での子会社を立ち上げることで、様々な点が異なる日中間の違いを解消し、ビジネスを円滑に進めていく。空中網JPの代表取締役のBin Yang氏は、「今後日本の企業様と、いろいろな面で事業提携できればと思います。よろしくお願いします」とコメントした。