スクエニ、現行「FFXIV」の全ワールドダウンを11月11日に実施

「FFXIV: 新生エオルゼア」のαテストは日本先行でスタート


8月30日発表



 株式会社スクウェア・エニックスは、現在運営中の「ファイナルファンタジーXIV」を11月11日17時をもって終了する計画を明らかにした。その後は、現在開発中の「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」へと引き継がれる見込み。これに合わせて「FFXIV: 新生エオルゼア」のαテストについての計画も明らかにした。αテストは今冬に予定し、詳細については近日公開予定のテスター募集サイトで明らかにするとしている。

Gamescomでは大人気だった「FFXIV」プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏

 今回の発表は、「FFXIV」の情報発信の場としてすっかりお馴染みの「FFXIVプロデューサーレター」の中で、プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏が明らかにしたもの。Gamescom終了後初のレターとなる第35回では、現行版のフィナーレやαテストの情報に加え、Gamescomの発表に関する質問に対する回答や、明日9月1日に実施される「FF25周年イベント」の概要なども明らかにするなど、注目の内容となっている。

 まず、現行版のフィナーレについては、11月1日にキャラクターデータの最終セーブを行ない、11月11日17時に全ワールドダウン。その後19時より、プロデューサーレターライブ、つまり吉田氏自身のライブ放送を実施する。

 この全ワールドダウンにより、現在進行している第七霊災がグランドフィナーレを迎え、現行「FFXIV」の物語は終了となる。11月1日にキャラクターデータの最終セーブデータがそのまま新生「FFXIV」へと引き継がれることになる。

 なお、運営チームでは近日中に現行ユーザーに向けて「全ワールドダウン後も現行『FFXIV』をプレイしたいですか?」というアンケートを実施するとしており、そのアンケート結果次第では、コミュニティの交流の場に特化する形で現行「FFXIV」サーバーを再稼働させることもありうるとしている。ただし、その場合でも、シナリオ上すべてのワールドがダウンし、11月1日にキャラクターデータの最終セーブを行なう方針に変わりはないとしている。

 次に新生「FFXIV」のαテストについては、残念ながらスケジュールは開示されなかったものの、一歩踏み込んだ概要が公開された。

 それによれば、対象は「現行プレーヤーの皆さん」とし、サーバー負荷試験を基本に、開発チームと共にゲームの基礎テストに従事することになる。その内容は一般のプレイとは大きく異なり、使えるキャラクター、クラス、レベル、コンテンツにも制限があるとしている。また、ゲーム内容を外部に漏らさないことを約束する「守秘義務」も厳守しなければならないなど、かなり本格的かつ遊びの要素の少ないαテストとなるようだ。

 このαテストは4つのフェーズにわかれ、フェーズ毎に修正を加えていく形を想定。日本のユーザーにとっては嬉しいニュースであり、海外ユーザーにとっては残念なことに、開発チームが日本にあり、24時間オープンすることはできないなどの理由から、フェース2くらいまでは、αテストは日本限定にするとしている。

 吉田氏は「大切なのは、グローバルにテストができる状態、グローバルにフィードバックが受け取れる体制と環境を構築すること」としており、αテストの募集そのものは全リージョン同時に開始するため、「募集開始と同時に応募してくれると嬉しい」と語っている。αテストの詳細については、近日公開予定のテスター募集サイトでお伝えするという。

 なお、明日実施される「FF25周年イベント」では「FFXIV」開発資料の公開や現行「FFXIV」でのCM撮影で使った衣装や武器の紹介に加え、ステージでのイベントも行なうとしている。また、Gamescomで初披露した実機デモを今回も実施するほか、初公開の情報も用意しているという。

 吉田氏が登壇する「ファイナルファンタジー: 新生エオルゼア スペシャルトークショー」は、9月1日の17時半から18時半までの予定で、ニコニコ生放送での中継も予定されている。当日会場に行けない方はこちらで視聴してみてはいかがだろうか。


【最新スクリーンショット】
Gamescomのタイミングで公開されたスクリーンショット。明日どのような発表が行なわれるのか楽しみだ

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(2012年 8月 31日)

[Reported by 中村聖司]