先行体験

生成AIが使えるライフシム「inZOI」を体験【G-STAR2024】

日本語対応決定の豪華&大掛かりシミュレーション

【G-STAR2024】

11月14日~17日 開催予定

会場:韓国・釜山「BEXCO」

「inZOI」

 Unreal Engine 5を使用した、リッチなグラフィックスによるライフシミュレーションゲームがKRAFTONによる「inZOI」だ。G-STAR2024のKRAFTONブースにてプレイアブル出展されていたので、こちらの模様をお送りする。

 「inZOI」は、KRAFTONが開発・販売するPC用の本格的ライフシミュレーションゲーム。自由にカスタマイズできるキャラクター「ZOI」を操作したり、指示を出したりしながら、ZOIたちの人生模様を眺めることができる。

【inZOI: Explore AR COMPANY with Henri】
「inZOI」ブース
デモ版のトップ画面

 会場のデモ版では、ZOIのクリエイトを含む本作の一部を体験できた。

 クリエイトでは、世代と性別を選び、さらにプリセットから髪型や顔、体をカスタマイズしていく方式が取られている。特に顔は細かい調整が可能で、顔のパーツを直接動かして変形させられる。また「完璧主義」「アーティスト」といった性格などを決める特性(trait)を選択して、ZOIが完成となる。

ZOIのクリエイト画面

 今回のデモでは、シミュレーションの舞台として「韓国の主要都市」「アメリカ西海岸」をイメージした2つのマップを選択できた。マップを選択すると、次は住む場所を決めていく。

 今回はアメリカ西海岸を選択し、せっかくなら海岸付近の土地がいいかなと思ったのだが、資金が足りずに購入できず。このあたりの仕組みはまだわからなかったが、何でもかんでも自由に、というわけではないようだ。

家を購入できた

 代わりに、購入した家などについては比較的自由にカスタムできる。家は内装や家具なども含めてワンセットで買うことになるが、たとえば床の質感などは、購入後に好きなものに変えられる。

 面白いなと思ったのは、この質感(テクスチャー)の変更に生成AIを使用できることだ。生成AIにテキストでプロンプト(指示)を打ち込み、しばらく待つと、内容に応じたテクスチャーを出してくれる。試しに「soft floor」というプロンプトを打ち込んでみると、ベージュ系の絨毯のようなテクスチャーが出て、それをそのまま家の床に適用できた。

生成AIを利用し、自分でテクスチャーを作れる
作成したテクスチャーを床に適用。カスタマイズのあらゆる可能性を感じる

 特に回数制限などはないように見えたので、納得行くまで試してみるといいかもしれない。プリセットにない、ユニークなテクスチャーを出せるかも、という期待で何回もトライしたくなる。

 生み出したZOIは、放っておいても勝手に行動するが、指示を出せばその通りにしてくれる。家のコーヒーメーカーでコーヒーを飲む、掃除機で掃除をする、冷蔵庫にあるものを食べるなど、ゲーム内のあらゆるオブジェクトにコンタクトできる。

 街には他にもZOIがすでにいて、操作を切り替えてこちらに指示を出したり、ZOI同士でコミュニケーションを取らせたりできる。誰に何をさせるか、どういった見守り方をしていくか。あるいは、どのような環境で暮らしてもらうのか。とにかく自由度が高いので、やりこみがいがありそうだ。

 本作は2025年3月28日よりアーリーアクセス開始を予定しており、そのタイミングで日本語にも対応するという。本格的で大掛かりなライフシムとして、ぜひ注目しておきたい。

ZOI同士でどんどんコミュニケーションが生まれていく
プレイ中はいつでもフォトモードに入れる。印象的なシーンを残したいときに便利