先行体験
修羅場な展開も!? 「Venus Vacation PRISM - DEAD OR ALIVE Xtreme -」プレイレポート
「DOAXVV」になかった女の子たちとの物語! 怪しい視線を向けつつ会話もできる
2024年11月17日 19:00
- 【Venus Vacation PRISM -DEAD OR ALIVE Xtreme-】
- 2025年3月6日 発売予定
- 価格:7,480円
コーエーテクモゲームスの3D格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE」。その派生作品として、南国の島で女の子達とのバカンスが楽しめる「DEAD OR ALIVE Xtreme」シリーズが誕生した。
シリーズ1作目の「DEAD OR ALIVE Xtreme BEACH VOLLEYBALL」は2003年にXbox専用タイトルとしてリリース。その後は様々なハードで続編が展開され、現在では基本プレイ無料のPC用タイトルとして「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation(以下、DOAXVV)」が絶賛配信中である。
そして、待望の新作である「Venus Vacation PRISM - DEAD OR ALIVE Xtremev -(以下、VVプリズム)」が、PS5とPS4、PC用ソフトとして3月6日にリリースされる。
タイトルからも見て取れるように「DEAD OR ALIVE Xtreme」シリーズの枠を超えた「Venus Vacation」シリーズという位置づけになっている本作は、「DOAXVV」からグラフィックスやゲーム性が一新されているのが特徴。
どういったゲームなのか気になっているファンも多いであろう「VVプリズム」の開発中のデモバージョンを今回先行でプレイすることができた。試遊版はほんの触り程度のボリューム感ではあったが、プレイして見えてきたゲーム内容をお届けしよう。
グラフィックスの進化で、さらに魅力的になったヴィーナスたち
本作では6人の女の子が登場するのだが、試遊版では「みさき」と「ななみ」のそれぞれの会話イベントと撮影モードを体験することができた。
以前に本作のプロデューサーである作田泰紀氏に伺った通り、世界観は共有しつつも「DOAXVV」とは全く異なるゲーム性。ビーチバレーや好きな水着を着せ替えるなどの要素は無く、基本はエピソードを読み進めて女の子たちとの恋愛を楽しむアドベンチャーゲームとなっている。
ゲームは、朝寝ていたオーナーをみさきが起こしに来るシーンから始まる。真っ先に目を引いたのはやはり圧倒的に進化したグラフィックスだ。「DOAXVV」でのヴィーナスが持つ可愛いビジュアルや雰囲気は残しつつ、肌や髪の毛の質感表現などがリアルになり、美しさにより磨きがかかっている。
表情の動きも自然かつ豊かになっており、なかなか起きないオーナーに見せる少し飽きれ気味な表情や、休日に一緒に出かける約束を告げる際の少し照れたような表情など、女の子の心の動きがプレーヤーにダイレクトに伝わってくる。これには「DOAXVV」で推しだった女の子のことがこれまで以上に好きになるだろう。
会話シーンもかなり力の入り具合が感じられた。「DOAXVV」での会話シーンは対面の立ち絵でテキストを読み進めるのが中心だったが、本作ではフルボイスのムービーシーンのような形式でゲームが進行していく。
カフェでコーヒーを飲みながらの会話シーンや、砂浜で腰を下ろして話す場面など、新鮮なシチュエーションでのコミュニケーションを楽しむことができた。
女の子に動きがあることで画面が常に変化するため見ていて退屈する瞬間がまったく無い。女の子の立ち振る舞いや何気ない仕草などが見られるのもファンにはたまらない。
会話シーンではどんな場面でも自由に視点を動かすことができ、女の子が話しているときでも一切相手の顔を見ずに気になった一点を凝視し続ける――といったような「DOAXVV」シリーズらしい遊び心もしっかり盛り込まれている。
「DOAXVV」シリーズでは欠かすことができない写真撮影の要素はもちろん健在。こちらも会話中の好きなタイミングで撮影モードに切り替えることができる。話している最中にいきなりカメラを構え出すという客観的に見たらシュール極まりないムーブだが、感情が揺れ動く女の子たちの瞬間瞬間を写真に収められるのは非常に嬉しい。
会話中の撮影以外にもイベントによる撮影シーンも用意されている。会話中の撮影はあくまで簡易的なものなのである程度アングルが固定されてしまっているのだが、イベント撮影では好きなアングルから自由度の高い撮影が楽しめる。決められたスポットやシチュエーションの中で試行錯誤して自分だけのベストショットを狙うのは、撮影の腕に自信のあるプレーヤーならかなり熱くなれそうだ。
プレーヤーの選択によって展開が変化する、女の子たちとのバカンス
ゲーム部分についても触れていこう。前述した通り基本的には女の子とのエピソードを読み進めるのがメインのゲーム内容だが、恋愛アドベンチャーゲームとしてのプレーヤーが介入できる部分もしっかり用意されている。
エピソード中には女の子から問いかけられる場面が数多くあり、プレーヤーは選択肢の中から返答を選んでゲームを進めていく。撮影で着てもらいたい水着のセレクトといったライトな選択肢から、女の子の攻略に重要であろう好感度が変動するようなものも存在する。
選んだ選択によってその後の展開が大きく変わるのも本作の面白いポイント。今回確認できたのは、みさきとななみの両方から休日に出かける誘いを受けるという場面。片方の誘いを断り、好きな女の子の誘いを受ければお目当ての女の子とのデートに発展する。
少し心が痛んだが、両方の誘いを受けたらどうなるのかが気になってしまい試してみたが、結果を言うと片方の約束をブッチするという最低な休日を送ることとなった。
試遊版のラストは、デートの良い雰囲気の中、約束を断った方の女の子と鉢合わせしてしまうという非常に気まずい場面で終わってしまう。
この後何事もなく終わるのか、それとも修羅場の展開が待っているのか、気が重いながらも先の展開が気になってしょうがない。「DOAXVV」では体験できなかった、オーナーと6人の女の子たちの恋愛模様が「VVプリズム」では描かれるようだ。
今回触れられたのは「VVプリズム」のあくまでも表面部分だけではあるが、「DOAXVV」では味わえない本作ならではの面白さに触れることができた。
「DOAXVV」をプレイしているユーザーにとっては女の子たちの新しい一面を見られる楽しさがあり、初見のプレーヤーも本作でキャラクター性を理解して純粋に恋愛要素を楽しめるゲームになっていると感じた。
現在も絶賛開発中で、今回プレイした試遊版よりもさらにクオリティは上がるとのこと。今後も「VVプリズム」から目が離せない。
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.