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【TGS2022】NetEase、TPSと2DRPGを行き来するMMORPG最新作「Ashfall」を発表

アジア要素が盛り込まれたスチームパンクの世界観

【Ashfall】

2023年 発売予定

 NetEaseは、「東京ゲームショウ2022」において、Legendary Star Studioが開発を手掛けるPC/Android/iOS向けの新作タイトル「Ashfall」の発表会を実施した。

 本作は、MMORPG要素を含むTPS(三人称シューティングゲーム)。PCとモバイル端末向けに制作され、ソロプレイはもちろん、マルチプレイも楽しむことができ、様々なプラットフォーム間でのクロスプレイにも対応する。

世界観はアジア×スチームパンク

 舞台となるのは人類と人工知能が戦いを繰り広げ、核戦争により廃墟と化した未来の世界。朽ち果てた建造物があれば、ごちゃごちゃとした屋台が立ち並び、その風景は香港や台湾などを思い起こさせる。フィールドのオブジェクトには漢字表記が見られたり、キャラクターの衣装からも中国的な要素があったり、一方で高速道路には日本的なニュアンスも感じる。

 こうしたアジア的な要素を数多く感じさせる風景やストーリーと、スチームパンクの世界観とが混ざりあった独特な雰囲気を体験することができる。今回の発表会では、コンセプトアートの画像が公開となっている。

広大な砂漠に機械の残骸。明かりがついているが、なにかの店だろうか?
船だろうか。吊るされているものは一体……
船の残骸と巨大な蟹らしきものが見える
ボロボロに朽ち果てた高速道路
漢字表記のネオン看板などアジアらしさを感じる
まるで空母のような武装された巨大建造物
何かを地中から組み上げているのだろうか?

RPG要素を兼ね備えた新しいシューティングゲーム

 今回、ゲーム画面は非公開という条件のもと、本作のデモ版を体験できた。基本はシューティングゲームではあるが、豊富なキャラクター成長要素やダンジョンコンテンツ、収集、育成、謎解きといった探索要素などのじっくり取り組めるシステムが盛り込まれているのが本作の大きな特徴となっている。

 プレイし始めはよくあるTPSかと思っていが、とある施設から外に出ると画面は見下ろし視点に切り替わり、「ドラゴンクエスト」などの2DのRPGのようにフィールドを進んでいく場面になった。道中ではランダムに探索ポイントが現われて、探索するかしないかを選択できる。探索するを決定すると、一瞬の暗転の後、TPS視点へと戻る。そこでは敵とのバトルが発生したり、アイテムを発見したりすることができた。中にはキーアイテムが隠された特定の探索ポイントもある。

 全体的には、目の前に現われる敵を倒していくシューティングゲームと、なにが起こるかわからない2DRPGのようなフィールド探索要素が合わさったような感覚で、今までに体験したことがない分非常に斬新に思えた。一方で、毎回ローディングを挟む点はゲームのテンポを落としているようにも感じたので、この部分の完成度をどのように上げていくか、こうした要素がMMORPGにどう落とし込まれていくかには期待したい。

ダンジョンのようなフィールドに火を吐く恐竜のような生物
生き物の巣だろうか?

 今回の試遊では時間の都合もあり、他のシステムなどを確認することはできなかったのだが、美麗なグラフィックスから生み出される迫力ある戦闘シーンを十分に体験することができた。また、本作はグラフィックスだけでなくBGMにもかなり力を入れており、音楽制作陣として数々のアカデミー賞を受賞した著名作曲家のHans Zimmer氏とSteve Mazzaro氏、「Fallout」シリーズの作曲を手がけるInon Zur氏が迎えられている。本作をプレイする際にはヘッドフォンをするなどして、その迫力を是非体験していただきたい。

Hans Zimmer氏
Inon Zur氏
Steve Mazzaro氏