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【WF2020冬】女性のしなやかなラインと、“旧型”を表現した「RIOBOT バートレイ」
こだわりの変形で大馬神に! 「RIOBOT 大巨神」
2020年2月9日 17:19
- 発売日 未定
- 価格:未定
千値練では、「RIOBOT 機甲創世記モスピーダ 1/12 VR-038L バートレイ<フーケ専用タイプ>」と、「RIOBOT タイムボカンシリーズ ヤットデタマン 大巨神」の話を聞くことができた。以前聞いたこちらからさらに掘り下げて話を聞くことができた。
“女性の乗り手”、“旧型”、設定を活かしそして新たなモスピーダへ
バートレーはバイク形態から強化服形態に変形する「ライドアーマー」の一種で、アニメ「機構創世記モスピーダ」に登場する。ちなみにモスピーダは主人公であるレイとスティックが使用するライドアーマーの最新バージョンで、バートレイは一世代古いタイプだ。使用するのは女性であるフーケ。
立体化に当たり、「女性用ライドアーマー」であることを強く意識して設計したという。ライドアーマーはパイロットが専用のスーツを着用するが、劇中のフーケの体格を意識し、素体は華奢に、手足を細く作られた。身長も先行して販売されているスティックやレイより低く設定している。特に大きく違うのが、ふくらはぎから足首の細さだ。アーマーに覆われている部分だが、足首が締まった、女性らしい、しなやかなラインを描き出している。
ライドアーマーでは背中のバーニア部分が目につく。モスピーダはこの部分は偏向板で自由に噴出口が変えられたのだが、バートレーはバーニアそのものを動かすタイプになっている。ここはバートレーが“旧型”であることを示すところだという。また、タイヤは溝が深く掘られ、バイクのバランスも車高が高いオフロード向けを意識しているという。
「RIOBOT モスピーダ」シリーズはアニメの設定からアレンジが加えられているが、バートレーはオリジナルをデザインした荒牧伸志氏の監修を受けている。フレーム部分は「RIOBOT モスピーダ」を継承しているが、アーマー部分はほとんどが新規造形。バイク形態になったときオリジナルはハンドル部分がむき出しだが、商品ではオフロードタイプを思わせるカバーが展開する。この他「リアルなライドアーマー」について荒牧氏と話し合った様々なこだわりを詰め込んでいるとのこと。
そしてこの“こだわり”こそ、開発者が目指す「新モスピーダ」へと繋がっていく。前回のレポートでも書いたが、モスピーダを生み出した荒牧氏と柿沼秀樹氏の協力の下、リファインしたモスピーダを今年の初夏までには見せていきたいとのこと。シリーズを通じて突き詰めてきたモスピーダ像をフィードバックし新たなものを生み出すと言うことで、期待したいところだ。
原作のハチャメチャさに苦労しながら、カッコイイ大巨神を追求!
「RIOBOT 大巨神」はアニメ・タイムボカンシリーズの「ヤットデタマン」に登場するメカ・大巨神がモチーフ。これまでシリーズではユニークなメカが登場していたが、ヤットデタマンでは一転、ヒーローロボットとしてカッコイイ・大巨神が主役メカとなった。
しかしこの大巨神がおかしい。敵である三悪の猿芝居による“改心したふり”にだまされて涙ぐんだりする。そして調子に乗った三悪が正体を現わすと「大激怒」でオシオキをするというのが定番だった。大巨神もただだまされるのではなく、盗聴器を仕掛けたり、1回姿を消して後ろに回り込んだり、言葉を聞き違えて強引に怒ったり、正義の味方らしくないそぶりも見せる。他にも汗をかく機能があったり、外装を外して骨格だけになれたり、設定などないがごときの無茶苦茶さだった。
この“ユルさ”のためか、立体化の資料集めは大変だったという。場面場面でデザインも配色も変わるのだ。またただカッコイイだけではなく、親しみやすい部分や、変形機構など盛り込む要素も多い。大巨神はサポートメカである「大天馬」と合体することで「大馬神」にパワーアップする。しかしこの合体パターンも劇中のように下半身が収納されるものと、当時の玩具が表現した足部分が背中に折れ曲がる方法のどちらも“正しい”と開発者は判断したという。
このため、「RIOBOT 大巨神」は複数の変形パターンを用意し、大天馬との合体を可能としている。オリジナルデザインを活かしながらも格好良さを感じさせるアレンジも行なわれ、注目の商品である。