ニュース
操作は違うが爽快感やド派手なケンカバトルは健在!「龍が如く7」試遊インプレッション
チャレンジングな作品ながらも、面白さを継承した正当ナンバリング作品に
2019年9月15日 18:11
- 2020年1月16日 発売予定
- 価格:8,390円(税別)
セガゲームスは東京ゲームショウ2019にシリーズ最新作「龍が如く7」をプレイアブル出展している。
本作はこれまでは”アクション・アドベンチャー”だった同シリーズから、“ドラマティックRPG”へと大胆に舵を切った作品だ。簡単な操作でド派手なケンカアクションが決められるのがポイントだった同シリーズがRPG化するということで、大きなニュースになったのは記憶に新しい。
筆者も発表会でのプレゼンテーションを聞いたり、トレーラームービーを見たりしても本作の特徴である「ライブコマンドRPG」というシステムについていまいちピンと来ていなかった。だが会場でプレイした瞬間、それらで発表されていた内容がスッと消化され、「あぁ、これは間違いなく『龍が如く』だ!」と感じた。早速本作のインプレッションをお届けしたい。
本稿の最初で「これは間違いなく『龍が如く』である」と述べた理由を説明する。「龍が如く」シリーズはオープンワールドの歓楽街をぶらぶらとする街遊び、大人のための濃厚なストーリー、そして簡単な操作で爽快感のあるケンカバトルという3つの要素にある。
この3要素の中で本作が大きなチャレンジをしているのが「バトル要素」だ。これまでのバトルのようにボタンを押してド派手なケンカアクションが繰り出せるのではなく、「攻撃」、「防御」、「極技」といったコマンドを選択してバトルを繰り広げていく。
確かに操作感はこれまでの「龍が如くシリーズ」とは異なる。だが入力方法が違うだけで、繰り出させるド派手なアクションやエフェクトから感じられる爽快感は健在、全体のプレイフィールとしても不思議とこれまでのケンカバトルと同じように……いや、むしろもっと面白く感じたのだ。
いくつか理由はあるがその中でももっとも大きいのがバリエーションの多さだと感じた。本作ではコマンド選択型になったことで、プレーヤーに選択の幅が多く与えられた。今回のバージョンでは1キャラクターにつき5、6個の極技を使用できたので、通常攻撃、防御に加え、数種類の極技から1つのアクションを選択する形になり、より思い通りにキャラクターを操作することができる。
またキャラクターごとに異なるアクションが用意されており、例えばホームレスのナンバは「臭い息」を吹きかけることで敵の防御力を下げることができるし、元刑事の足立は警棒を使った極技を使える。複数キャラクター×複数のコマンドという掛け合わせで、プレーヤーが取れる選択肢の幅が大きく広がったのがその理由だと考える。
その結果入力方法はこれまでのシリーズ作品とは異なっているものの、出力としてはド派手で爽快なケンカバトルを楽しめる。それが本作のジャンルが変わっても「龍が如く」シリーズの作品だな、と筆者が感じた理由だ。
さらに本作ではハローワークでジョブチェンジをすることができる。試遊プレイではホストに転職した春日一番や、ダンサーに転職したナンバなども見ることができた。極技はキャラクター固有のものと職業固有のものがあるようで、転職すると新たに使用できるようになる極技や、逆に使用できなくなる極技があった。この辺りの組み合わせでも選択の幅は広がりそうな印象だ。
本稿では主にバトル要素について紹介してきたが、「大の大人3人が無職だから仕事を探しに一緒にハローワークに行く」というコメディ風の話の展開が今後どうなるかも気になるし、「サバイバル缶拾い」や「ドラゴンカート」などの新しいアクティビティももっとプレイしたかった。
他にもTGSで確認できた要素として「スジモン」というシステムがあった。これは倒したチンピラなどがコレクションされていくような要素のようだ。こういった部分にもRPGらしい遊び心を感じた。
時間にして20分弱、遊び足りないというのが正直なところだが、それでもプレイする前とプレイした後では本作に対する大きく理解度が変わり、改めてシリーズファンとして発売が楽しみになる体験だった。