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テーマは「一夏の冒険、一夏の思い出」。コーエーテクモ、東京ゲームショウにて「ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~」+ガストスペシャルステージを開催

9月14日 開催

 コーエーテクモゲームスは9月14日、東京ゲームショウ2019にて「『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』+ガストスペシャルステージ」を開催した。発売を2週間後に控えた同作のキャラクターデザインについて、それを手がけたイラストレータのトリダモノ氏が直接解説を行なうなど、本邦初公開の映像や情報などが披露された。その模様をお届けしよう。

 ステージイベントは、「ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~」の最新情報紹介コーナーと、リニューアルされたガストショップの紹介コーナーの2部構成で行なわれた。最初に登壇したのは、主人公である「ライザ」の声を担当しているのぐち ゆりさん、新進気鋭のイラストレータ・トリダモノ氏、そして本作のプロデューサーを務める細井 順三氏の3人。

 オープニングPVが流された後に感想を求められたのぐちさんは「光の描写が綺麗で、まさに夏! という映像ですよね」と答えると、トリダモノ氏は「凄く良いですね」とシンプルな回答を口にした。これを聞いた細井プロデューサーは「それだけ!?」と突っ込みを入れるものの、これに対してのぐちさんが「その一言に全てが詰まっているんですよ!(笑)」とフォローするなど、出だしから笑いを呼ぶ会話で会場が盛り上がっていった。

 「今作は新しいシリーズですね」と振られると、実はテーマを何にするかで悩んだと吐露した細井プロデューサー。そこで「一夏の冒険、一夏の思い出にフューチャーしてみました」とのことで、誰しもが経験したことのある思い出を少年少女たちが得る物語にしたと説明してくれた。その収録時に、どんなゲームになると思っていたのかを聞かれ「誰しもが経験がある夏の思い出がテーマなので、親しみやすい作品になると思いました。学生時代などの帰り道で、いつもと違うルートを通ったらどうなるんだろう? というあの感覚と、ライザたちの冒険の始まりがとても似ているんです。そして、ライザたちが大人になったときに“あの冒険、楽しかったよね”という思い出話で盛り上がるのも想像できてしまう、そんなワクワクが詰まったゲームになると思っていました」と、のぐちさんは細井プロデューサーの思いを汲み取った満点の回答を語ってくれた。

 続けて、「アトリエ」シリーズの魅力が話題になり「毎作品とも、主人公が錬金術士として成長していくところだと思います。ライザを演じていても、錬金術に出会ってからの彼女の考えや表情がドンドン変化していったので楽しかったです」とのぐちさんが答えると、「個人的にはシリーズごとにイラストレーターさんや作風が変わるので、それを見るのが楽しいです。『アトリエ』シリーズならではじゃないかと思います」とトリダモノ氏。その流れから初依頼時の思い出を聞かれ「ビッグタイトルが来たなーと思い、緊張しました。とにかくプレッシャーが凄かったです」と答えてくれた。

この後はシステム紹介となり、まずは戦闘システムがリアルタイムタクティクスバトルに変わったことや、それに関係するシステムが解説された
調合システムも進化。レシピがツリーになっており、そこに素材を当てはめていく形を採用している
調合によって、新たにフィールドを創り出せる新システムが「採取地調合」だ

 ここからは、トリダモノ氏によるキャラクターについての解説が行なわれた。ライザについては「健康で活発な、男の子っぽい普通の女の子」とのことで、演じたのぐちさんは「設定資料を読んだとき、めちゃくちゃカワイイ! と思いました。セリフを読んでいくと、大ざっぱな部分があったり、仲間との距離感の近さなど、カワイイだけじゃないいろんな要素を持っている女の子でしたので、リアクションを大きくするなど楽しんで演じました」と感想を述べてくれた。

 クラウディアに関しては「ライザとは対になるキャラなので、体格や色味を対にしました。例えば、ライザのイメージカラーは赤なのでクラウディアは青にしたり、体格の良いライザに対して細身のクラウディア、という形です」とコメント。アンペルは、実は元々おじいちゃんキャラという設定だったそうで「青春を描く物語におじいちゃんがいるのはどうも……ということで、若返りました。厚ぼったい服装なのは、おじいちゃんだった時の名残です」と、裏設定を披露してくれた。リラについては「言いたいけど言えないことが多いキャラです」とコメント。注目キャラクターとして挙げられたボオスに対しては「プレイを進めていくと、彼の別の一面が見られると思います。最初の設定からも、だいぶ変わったところもありますので」と教えてくれた。

さまざまな設定が語られた登場キャラクターたち。

 ここで、東京ゲームショウで初公開となる映像が上映された。「このトレーラーは、冒険が始まる直前のライザたちの状況を描いているので、これを見てからプレイするとより一層、ライザたちの気持ちに近づけるのではないかと思います」とは細井プロデューサーの弁。会場で初めてこの映像を見たと言うのぐちさんは「ちょっと泣きそうになりました。凄い良いですね! 今から冒険なのに切ない音楽から始まり、胸がキュッとなるというか……感動しすぎて言葉が出てこないです。鳥肌がヤバかったです」と、その完成度の高さに感動しきり。トリダモノ氏も「これまで明るかったイメージだったのに、突然シリアスになったじゃないですか。ドキッとしますよね」と素直な意見を述べてくれた。

【9/26発売『ライザのアトリエ』TGSストーリートレーラー】
以下、各種キャンペーン情報がアナウンスされたが、「ライザのアトリエ」と「のぶニャがの野望」、「のぶニャがの野望 ニャぷり」とのコラボ話では、トリダモノ氏が「あざといですね(笑)」と素直な感想を述べたところ、細井プロデューサーが「そういうこと言わないの!(笑)」と突っ込む場面も

 告知が終わり、最後にお客さんへのコメントを求められたのぐちさんは「いよいよ発売と言うことで、PVを見て発売されるという実感がわいてます。たくさんの人に遊んで頂きたいし、感想をたくさん呟いて欲しいです」と、トリダモノ氏は「ビジュアル面ですが、ゲーム内背景が良くてライティングも綺麗です。ぜひプレイして欲しいなと思います。従来ファンだけでなく、『ライザ』で初めてシリーズに触れる人も楽しんでほしいと思います」と語り、ステージを後にした。

 これで終わりかと思いきや、なんとユーザーからの要望を数多く頂いたことで実現したという、「黄昏」シリーズDX版「アトリエ~黄昏の錬金術士 トリロジー~ DX」の発売決定ニュースがアナウンスされ、あわせて最新映像も披露された。

【「黄昏」シリーズ DX版【ティザー映像】】

ガストショップに、新たなマスコットキャラクターが誕生!?

 続いて行なわれたのは、ガストショップの紹介コーナー。ガストショップには、マスコットキャラクターとして「がすとちゃん」がいたが、今回新たに令和時代のがすとちゃんとして、子分を引き連れてリニューアル! 「令和がすとちゃん」名付けられた親分と、子分の子がすとちゃん(仮)という2人態勢になったことが発表された。

こちらが、令和がすとちゃんと子がすとちゃん(仮)。(仮)なので、正式名称ではないそうだ。CVは、令和がすとちゃんが大野 柚布子さん(左)、子がすとちゃん(仮)が菅野 真衣さん(右)となっている

 Webのガストショップは10月1日からリニューアルが行なわれ、エンターテインメントショップに進化するとのことで、一足先にWebページが公開された。また、ネットショップとしては異例となるドラマCDも作成され、そこにはガストショップの社歌と、令和がすとちゃん音頭なども収録されているそうだ。なお、社歌とドラマに関しては、10月1日のガストショップリニューアルオープンと同時に無料公開が決定されたことも報告された。

 最後に、ガストショップ社歌が大野 柚布子さんと菅野 真衣さんによりステージで披露され、大盛り上がりのうちにイベントは終了となった。

リニューアルで、ガストショップはこのような見た目へと大変身を遂げるとのこと