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子供から大人まで飛行機の操縦を体感できるポータブル・フライトシミュレーター「TALON」発売決定
コンパクトな外観で持ち運びも簡単
2019年7月10日 11:50
- 7月10日 発売
- 価格:500,000円(税別)
航空啓蒙活動を行なう内閣府認定公益財団法人日本航空教育協会は、独自で開発した「ポータブル・フライトシミュレーター TALON」を7月10日に発売した。モニターサイズの違う2種類があり、価格は500,000円(税別)。
本商品は、航空業界発展に伴い、今後心配されるパイロット不足を少しでも解消できるように、飛行機の操縦体験を通じて興味を持ってもらい、さらに実機のパイロットが操縦方法を教えることで職業観も伝えられるパイロット体験を実施しようと考え、開発されたフライトシミュレーター。子ども体験イベントでの利用はもちろん、パイロットの慣熟飛行訓練、イメージトレーニングにも利用できる。
開発の背景
同協会はこれまで、空の職業体験と題してパイロット・CA・整備士などの子供向け職業体験を行なっており、2,000人以上の人が参加している。その中でもパイロット体験は人気があり、子供も大人も体験したい人が多い。しかし実際には操縦席に座りCGを使った没入感満載のフライトシミュレーターで操縦体験を行なうと体験時間の割り振り上、1日30人が限界だった。また従来のフライトシミュレーターは没入感を持たせるためにセットが大きくなり商業施設に持ち込む場合、分解組立が必要で手間がかかっていた。
そこで、スーツケースを運ぶように運搬が楽で、使用時には簡単に乗り降りできると共に、実機と同じ操縦感覚備え、さらに子どもが乱暴に操作しても壊れにくいフライトシミュレーターを安価に制作すれば、より多くの人が操縦を体験できると考え、開発が進められてきた。
特徴
本フライトシミュレーターは、ゲームコーナーの乗り物のようにコンパクトにまとめた外観で持ち運びが容易な点が最大の特徴となっている。またフライトコントローラーは、スマホのアプリを利用しているためシステムトラブルがほとんどないうえ、操舵感を実機に似せるために操縦桿には特殊加工が施されている。使い方は簡単で、コックピットに座りスマホのアプリを起動し、ミラーリングで繋がったモニター画面を見ながら操縦を行なうだけだ。
利用方法
実際に、実機を操縦するパイロットも操縦しており、飛行感覚は実機に近く計器類も正常に作動しているので実機のイメージトレーニングにも利用できるとの評価があったという。また、体験イベントにも出展されており、子どもでもすぐに操縦感覚に慣れ、操縦を楽しんでいる。
「ポータブル・フライトシミュレーター」商品概要
種類:TALON D-32、TALON D-36
(違うモニターサイズ 2タイプ)
サイズ:1,250×653×1,000mm(全長×横全幅×全高)
カラー:ブラック・グレー 2色
素材:グラスファイバー
販売場所:内閣府認定 公益財団法人 日本航空教育協会