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【Bethesda E3 Showcase 2019】ノリノリの中村氏が「見てね!」とオススメする「GHOSTWIRE TOKYO」、人が消失した東京に残っているモノとは?
2019年6月10日 14:14
日本のファンで今回のBethesda E3 Showcase 2019最大の注目作はTango Gameworksのアクションアドベンチャー「GHOSTWIRE TOKYO」だろう。三上真司氏率いるTango Gameworksが、「サイコブレイク」シリーズの次にどんな世界を見せてくれるのか、その片鱗が明らかになった。
最初に登壇した三上真司氏はタイトルを明らかにした後、本作は超常の敵、超自然の悪魔と戦うアクションアドベンチャーだと語った。三上氏は本作の概要を説明し、その後を本作のクリエイティブディレクターを務める中村育美氏にバトンタッチした。
中村氏は「サイコブレイク」でコンセプトアーティストを担当、その独特な恐ろしい世界でユーザーを魅了した人物だ。今作ではディレクターとしてさらに彼女のセンスが前面に出ると言うことになるだろう。実際、「GHOSTWIRE TOKYO」のPVは非常に奇妙で、不気味で、そして美しい、独特の雰囲気に溢れていた。
中村氏は大勢の観客を前にちょっと緊張した感じで登場したが、両手にVサインで登場、観客の声援にガッツポーズをし、PVへ振るときも「見てね!」と再びポーズ。独特のセンスが垣間見える楽しい雰囲気で会場を魅了した。明るい感じの彼女が、おどろおどろしい「サイコブレイク」や「GHOSTWIRE TOKYO」の世界を生み出しているのだというところも非常に面白い。
「GHOSTWIRE TOKYO」は“新しいアドベンチャーゲーム”となるという。本作は前作のようなサバイバルホラーではなく「スプーキー」だと中村氏は語る。スプーキーとは直訳すれば「幽霊のような気味悪さ」だが、ハロウィーンの仮装でスプーキーを目指すといった感じにも使われる。筆者は不思議で不気味、という感じに受け取った。
「GHOSTWIRE TOKYO」では突然、理由もわからず人々が消え始める。消えなかった人々はその理由を求めて世界を探索していく。そしてその探索は恐ろしい存在との対峙、「人類を救うための戦い」へ繋がっていくという。「彼らは自然な存在なのか、それとも超自然の者達なのか」それを問いかけていくゲームになる。
人類の存亡を賭ける、という意味でのサバイバルになるという。中村氏の紹介はとても明るい感じだったが、ゲームの雰囲気は奇妙で、ダークな匂いも感じさせる。ゲームシステムなど今後の具体的な情報が楽しみである。
ムービーは“実写”から始まる。過密気味の通勤、道いっぱいに人々が様々な場所へ向かう東京の日常が描かれた後、寿司や、夜の繁華街、ショッピングモールと日本人の我々にはなじみ深い風景が流された後、服や靴を残し、突然人々が消え始める。消えた人に動揺する人がいたり、エスカレーターに靴がそのまま残って上に運ばれているところを見ると“消失”はまさにいきなり起こっているようだ。
しかし、残っている者達もいる。そして一方が他方を狩り立てている。鳥居や曼珠沙華、幽霊のような白い装束をまとった人物、鬼の仮面を着けている者……合間に妙に旨そうなカップラーメンのイメージが挿入されるのが気になるが、背中に何かを背負い手からの光を広げる人物が描き出されムービーが終了する。彼が「超自然の存在と戦う者」なのだろうか?
個人的にはラーメンと三上氏というと、「フォールアウト4」でラーメンを作っていたロボット(プロテクトロン)のタカハシの声を当てていたことを思い出すが……。このラーメンがゲームでどんな意味を持つかも興味がそそられる。異形、異世界をどう描き出すか、今後の情報に期待したい。