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クローズドβテストでわかったバトルシステムをチェック!「ファンタジーアース ジェネシス」先行プレイレポート

2018年秋 リリース予定

価格:無料(アイテム課金制)

 8月3日から8月9日にかけて、「ファンタジーアース ジェネシス」のクローズドβテストが行なわれた。本作は、PC向けオンラインゲーム「ファンタジーアースゼロ」の、スマートフォン向けオリジナル作品。アソビモとスクウェア・エニックスが共同開発を行なっており、スマートフォンながらリアルタイムでの大規模対戦を実現した、注目のタイトルだ。

 今回は筆者もクローズドβテストに参加してみたので、そこで判明したゲーム序盤の流れ、基本的なゲームシステムを振り返っていこうと思う。

同盟、クラスによってまったく異なるゲームに

 ゲームの舞台となるのは「ファンタジーアースゼロ」の時代から約400~500年前。この時代には3つの同盟が存在し、それぞれの思惑でクリスタルを巡る戦争を繰り広げていた。プレーヤーはその同盟の中から1つを選び、戦いに身を投じていく。

 作中でもこの設定はしっかりと反映されており、初期設定の段階で3つの同盟、すなわち「エイルザン」、「アデルヴァル」、「ケムダーヴ」のいずれかを選択することになる。そして選択した同盟以外の2つが、そのまま自身の敵として立ちはだかるのだ。

 ゲームスタート時に設定するのはもちろんこれだけではない。オンラインゲームではおなじみのキャラクタークリエイトも実装されており、性別や背丈、顔や髪型の造形までカスタマイズできる。こちらは用意されたパーツを組み合わせていくもので、マニアックな作り込みはさすがに難しい。とはいえパーツは大量に用意されており、後々入手できる装備品も合わせれば無限の可能性が考えられる。良い意味で、キャラクタークリエイトに時間をかけてしまう人も出てきそうだ。

 また、自身のバトルスタイルを確立し、同盟の戦局を左右するであろうクラスは5種類が登場。高い防御力で前線に立つ「ソルジャー」、単体・範囲攻撃ともに強力な「ストライカー」、遠距離攻撃や支援が得意な「ハンター」、敵の弱体化を狙う「アサシン」、魔法を使いこなる「ウィザード」となっている。言うまでもなくクラスによって戦い方はまったく違ったものになる。ただ、同盟の拠点にはクラスを変更できる施設もあるので、好みのクラスを見つけるまではいろいろと試してみるのもいいだろう。

クラスごとに扱いやすさが☆の数で表されている。もちろんこれだけではすべてを計れないが、クラス選択に迷った際は目安にするのもありだ

 ちなみに、扱う武器もクラスによって変わってくるので、クラスを変更する際は最適な武器を調達することも頭の片隅に入れておきたい。ソルジャーは片手剣、ストライカーは両手剣、アサシンは短剣、ハンターは弓、そしてウィザードは杖。高いレアリティの武器ほどスキルも増えるというシステムだ。

戦況の見極め、そして召喚が戦いのカギ

 ここからは本作の大まかなゲームの流れを紹介していく。本作は大きく分けて、拠点での育成、マップからの戦争という2つのパートを繰り返すことで展開していく。拠点での育成に関しては、先述の武器を含めた装備品の見直しや、ステータスを底上げするマテリアルの装着などがある。

 本作における装備品はガチャから入手する方法がメインだが、中にはゲーム内通貨で手に入るものもある。CBTではログインボーナスで毎日ガチャ用の通貨「オーブ」をもらうことができ、その都度新たな装備品を入手できた。確認できただけでも多彩なレアリティの装備品があったので、キャラクターの見栄えという点でも期待できそうだ。

拠点となる街は同盟ごとでデザインが異なっており、それぞれの同盟の持つ雰囲気が味わえる
戦場にアイテムは2種類まで持っていける。消耗戦になることも考えられるので、忘れずに持っていきたい

 本作のメインとも言える戦争は、「戦略マップ」のアイコンからいつでも参加できる。こちらは戦略マップ上のポイントをタップして自らマッチメイキングする方法と、別のプレーヤーが戦っている中に途中参加する方法の2種類がある。

 途中参加に関しては現在の戦況も確認した上で行なえるので、不利な味方に加勢したり、有利な状況の中に入って美味しい蜜を吸ったり、人によっていろいろな楽しみ方ができそうだ。戦争に参加するにはマッチングが重要であるため、製品版での活気づいた環境にも期待したい。

 戦争での基本ルールは、マップ上の各地に点在する拠点「クリスタルタワー」を奪うこと。これを占領した状態を維持することで勢力ゲージが徐々に上がり、ゲージが一杯になった同盟が勝利となる。キルの数字にのみこだわっていると拠点を奪われ、敗北につながってしまう可能性もある。

 もちろん、拠点付近での激しい攻防を回避するのは難しく、戦わずして勝利をおさめるのは現実的ではない。戦力に差があると感じた場合は仲間と協力して戦ったり、誰かが囮になったりといった工夫が必要だ。また、拠点がマップ上のどこにあるかをしっかりと頭に入れておくことも重要だと感じた。粘り強くプレイしてマップの情報を把握し、得意な立ち回りを作り上げていきたい。

「相手を倒すこと」ではなく「クリスタルタワー」を奪うことこそが勝利条件
倒されたまま勝利を迎えてしまった……ちなみに復活はアイテムを使った「即復活」と、時間経過での「リスポーン」を選択できる

 操作に関しては、画面左側をスワイプすると移動、画面中央のスワイプでカメラの位置を調整できる。またピンチ操作によってカメラの距離を調整し、遠距離の情報を把握することも可能だ。キャラクターのアクションには攻撃スキルに加えて、特定の相手をロックオンする機能や、回避アクションも備わっている。大人数での乱戦になることも多いシステムゆえ、回避アクションは地味ながら覚えておきたいテクニック。しかし他のスキルと同じく回避にもクールタイムが存在し、連続で使用できない点も覚えておきたい。

 そして戦局を大きく変える力を持つのが、戦闘に参加したユーザーがポイントを積み重ねることで召喚できる召喚獣だ。素早い動きで翻弄する「ナイト」、多数の相手を一網打尽にできる「レイス」など、ただ強いだけでなく一癖ある存在としてプレーヤーの前に立ちはだかる。いかに手早く召喚獣を出せる体勢を整えるか、相手に召喚されたらどう処理するかは、多くのプレーヤーを悩ませることになるだろう。また、本作では各同盟の盟主に変身できる「盟主召喚」があり、盟主になると放つことができる圧倒的なスキルで逆転を狙うこともできる。

 本作では「ファンタジーアースゼロ」と同じく、最大50vs50の大規模対人戦も楽しめる。モバイル向けでありながら、10分の中で非常に密度の濃いゲームプレイができるのが本作の魅力といえるだろう。CBTの段階では勝敗がすぐに決してしまうケースや、プレーヤー同士のレベル差をどうカバーするかなどの課題も見え隠れしたが、それらが製品版でどのような方向性を見せてくれるのか。これからの調整にも期待したい。