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先行体験「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」、冒険の楽しさを実感
困難をくぐり抜け遺跡に到達! 古代の謎を解き明かす達成感!
2018年8月10日 22:30
スクウェア・エニックスが、9月14日に発売するプレイステーション 4/Xbox One/PC(Steam)用アクションアドベンチャー「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」。発売に向け様々な情報が明らかになる中、発売に先がけ、ゲーム序盤をプレイすることができた。
「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」は、「トゥームレイダー」、「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」からの3部作の完結編となる。リブートされたララの物語が決着を見ることとなる。
「やっぱり『トゥーム』はいいなあ」というのがこの先行体験の感想だ。ララとなり、断崖絶壁を超え、遺跡を駆け抜け、謎を解き、敵と戦いを繰り広げる。これぞアクションゲームという爽快感がいい。遺跡の謎を解いていくのが楽しいし、異なる文明に触れている雰囲気が楽しい。「トゥームレイダー」ならではの面白さは今作でもたっぷり詰め込まれている。
そしてやりこみ要素だ。素材を集め装備を強化し、隠された遺物を発見する。マップの隅々まで探索し素材や宝物を集め、ララを育てていく楽しさ……。本稿では序盤で見ることのできた「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」のゲーム性に迫っていきたい。
やっぱり遺跡探索は最高! ララの能力を使いこなし、遺跡を走破する爽快感
「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」では、前作「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」で、父を暗殺し、その存在が明らかになった秘密組織「トリニティ」と壮絶な遺跡争奪戦を繰り広げていく。
トリニティは歴史の影に暗躍し、様々な遺跡に眠る古代文明の力を独占していた組織。その組織力は強く、豊富な装備と人員、軍事力を持っている。ララは考古学の深い知識と、冒険家としての本能を武器に、相棒のジョナと共に強大な敵に立ち向かう。
今作での最初の冒険はメキシコ。ララが訪れたときにはメキシコの祝祭である「死者の日」となっており、ララが街を歩くシーンも用意されている。これまでのシリーズでは絶海の孤島や、隠された遺跡などが多かったが、「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」では人々の生活も描写されている。この描写により今作では、様々な地域を回る冒険家としての印象が一層濃いものになっていると感じた。
そして何よりも「トゥームレイダー」シリーズと言えばアクションだ。ララは危険な場所も恐れもなく進んでいく。ピッケルを突き刺し岩壁を登り、足がすくむような高所の足場をジャンプしていく。遺跡のトラップを交わしたり、壁を駆け上がったり、ララの優れた身体能力を駆使し、道なき道を進んでいくと、驚くべき遺跡が姿を現わす。この爽快なアクション要素こそが、「トゥームレイダー」シリーズの第1の魅力と言えるだろう。
「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」では、岩場にピッケルを突き刺し、そこにロープを引っかけてぶら下がる「ラペリング」という要素が追加されている。高いところからロープを垂らして下る感じは、いかにも「遺跡探検」の雰囲気が出て楽しい。
もう1つ、「水中での探索」もパワーアップしている。隠された宝など今作では水中に潜るシチュエーションが増えている。水中では呼吸が続くのかが鍵となる。今作での窒息寸前の演出は見事であり、見ているこちらまで苦しくなってしまう。
序盤の展開では洪水で流されるメキシコの街が圧巻だ。ただ流されているだけだとララは残骸に激突し、命を失ってしまう。濁流に呑み込まれながらどう生きぬいていくか、試行錯誤が求められる。そして逃げ切ったと思ってもまだ水は追ってくるのだ。この焦燥感はドキドキさせられる。ゲーム序盤で体験できるシーンであるが、「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」で強く印象に残るシーンと言える。
そして戦闘要素だ。序盤では敵が少なく、力押しも可能だが、筆者はE3でゲーム中盤の戦闘要素も体験している。基本的に戦闘では敵は数が多いため、有利に戦うにはできるだけこちらを察知されないステルスキルをどう決めるかがテーマとなる。
音のしない弓矢を使ったり、茂みに身を潜めたり、樹上に隠れたりとあらゆるテクニックを使って敵と戦っていく。いかにうまく、スマートに戦えるか、練習したくなるところも面白い。今作ではジャングルを象徴する動物であるジャガーとの戦いも待ち受けている。
プレイをして実感したのは、「やっぱり『トゥームレイダー』はいいな」という感想だ。筆者は特に探索と遺跡発見の時のワクワクする気持ちが好きだ。一見通ることができなそうな場所で突破口を見つけたり、謎解きの仕掛けを解き明かしたり、不安定な足場を飛び渡っていくことで見つかる遺跡への道。そしてその先に見つかる古代人が残した文明への痕跡。
古代のロマンに直面したときのララに強く共感できる。トゥームレイダー(墓荒し)という表現はいささか乱暴だが、「世の中にはまだ証されてない古代の秘密がある」という物語は、筆者を強く引き込む。この魅力は、多くの人に体験して貰いたいところだ。
謎に満ちた秘宝に、力をもたらすコスチューム、やり込みでアンロックされる要素
次に、キャラクターシステムややりこみ要素に触れていきたい。今作でもララは様々なスキルを取得し、冒険家としての能力を研ぎ澄まさせていく。今回のスキルツリーは表示が壁画風で面白い。どのスキルを上げていくか悩ましいところでアル。レリックやシークレットトゥームでアンロックされるスキルもあり、挑戦心を刺激される。
「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」では前作以上にコスチュームの製作要素に力が入っており、服だけでなくブーツも作れる。宝物にはコスチューム製作の知識が書かれている場合もあり、探検を進めるほどララを強くできる。様々な所にある箱や壺、木や動物などから素材を集めることで、武器の強化やコスチュームの強化も可能となる。
マップにはレリックと呼ばれる宝物、様々な知識が得られる古文書などが隠されており、見つける事で経験値が得られる。これらには背景も描かれており、例えば遠征した兵士の日記など、その土地の歴史や、部族の風習などが描かれていて、世界観がふくらむ。
各地にある石碑やモノリスでは読むことで古代語をより深く習得できるようになる。こちらにも神話やその地方の歴史が書かれており、歴史のロマンが感じられる。こういった収集要素を求めてマップを隅々まで探索したくなってしまう。そして得られたリソースはララを強化する材料となるのだ。
これまでのシリーズではキャンプが拠点だったが、「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」はいくつかの街が存在する。メキシコでもそうだったが、様々な地域での生活風景を描いているところに本作の面白さがある。南米の最初の街は「クワク・ヤク」ここには遺跡が眠っている。
……しかしこの地にすらトリニティは手を伸ばしている。彼らは村にお金をもたらしているように見えるが、実際は発掘を手伝わせ、何か見つかると口封じのため雇用した人員を殺してしまうことすら辞さないのだ。街ではミッションを受けることもできるほか、探索で得た金を使って取引もできる。会話可能の住人も多く、彼らからこの地方ならではの話も聞ける。
そして「シークレットトゥーム」、「墓室」である。これまで同様「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」ではマップに様々な“秘密の入り口”が用意されている。その先には秘宝の眠るシークレットトゥームが待っているのだ。遺跡の秘密を解き明かすことでスキルや服の設計図など様々なものが入手できるのである。
ゲーム序盤でも「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」ではこういった様々な要素に触れることができる。プレイを続けることでさらに深く、多彩なゲーム要素が待っている。戦いは過酷に、遺跡はさらに手強くなるが、ララの能力や武器も強化され、新しいスキルによって戦いの幅も広がる。強いララをどう使いこなすか、プレーヤーの腕の見せ所だ。
「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」はリブートした「トゥームレイダー」シリーズの完結編となる。トリニティとの対決がどうなるか、ララは冒険家としてどんな道を歩んでいくか、ストーリーも大いに楽しみだ。もちろんシリーズをやっていない人にも今作はオススメだ。めくるめく遺跡探索の楽しさをたっぷり楽しめるだろう。
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