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「MHW 狩王決定戦2018」、東京より全国大会に出場する4チームが決定

「MHW」初の「狩王決定戦」、ユーザーイベントとしての催しも盛りだくさん!

4月22日 開催

 カプコンは4月22日、ベルサール秋葉原にて「モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦 2018(以下、MHW 狩王決定戦2018)」の東京大会を開催した。

 「MHW 狩王決定戦2018」は「モンスターハンター(モンハン)」シリーズ最新作の「MHW」を競技タイトルとして、規定クエストに2人1組で挑み狩猟タイムを競う大会。全国のハンターたちのなかから最速のハンター「狩王」を決めるというものだ。

 今回の東京大会を皮切りに、続く名古屋、広島……と全国で順次地区大会を開催していき、各地域の上位チームが7月15日に幕張メッセで開催される決勝大会に駒を進めることになる。

 スケジュール上東京大会が「MHW」においては初の大会となるため、参加者がどのような武器や戦略を取るのかは全く未知数であったが、東京会場では開発チームをして「地区大会のはじめから非常にレベルの戦い大会」というコメントがでてくるほどのハイレベルな戦いが繰り広げられた

 あわせて、会場では大会のみならずファンが集うオフラインイベントとして様々な催しが行なわれたほか、決勝前のスペシャルステージでは日本で初公開となる「MHW」のコンセプト映像の上映やコラボ情報の発表、「モンスターハンター オーケストラコンサート 狩猟音楽祭2018」の開催告知など、盛り沢山の1日となった。

 なお、決勝戦とその直前に行なわれたスペシャルステージは配信アーカイブで視聴することができる。動画には決勝戦における洗練されたハンターたちの動きはもちろん、スペシャルステージで公開された「MHW」の原型となるコンセプト映像なども含まれているので、是非こちらもご確認いただきたい。

【モンスターハンター:ワールド 狩王決定戦2018 東京大会】

予選でハンター達が凌ぎを削る一方、ステージではファンと開発陣による"ユルめの"交流イベントが開催

予選の模様

 東京大会では、「毒妖鳥プケプケ」を対象とした予選クエストのクリアタイムを競い上位10チームを決定。そのうち9、10位の2チームを補欠として、8チームで「ネルギガンテ」決勝クエストのクリアタイムを競い、全国の決勝大会へ駒を進める上位4名チームを選定、「スペシャルステージ」を経て東京大会の決勝戦が行なわれた。

 開場より予選通過をかけた熱い戦いが繰り広げられる傍ら、会場にはイベントステージや物販コーナー、フォトスポットや原画、装備などの展示コーナーが設けられた。訪れたファンは「ひと狩いこうぜ!」を合言葉に写真を撮ったり、肉焼きに勤しんだりして思い思いに楽しんでいた様子。親子連れやカップルが目立ったのも印象的だった。

会場では物販をはじめ、お馴染みの肉焼き器やスリンガー射的などのイベント、原画の展示やフォトスポットなどが展開
狩友募集の掲示板には自己紹介カードがびっしり!

 なかでもイベントステージでは、「リアル集会所~宝玉を求めて~」と題したイベントが2回に分けて開催。これは会場から参加者3名を募り、第1回は「MHW」プロデューサーの辻本良三氏、第2回はディレクターの徳田優也氏とともにパーティを組んで古龍を狩りに行くというイベントだ。"宝玉を求めて"というタイトルの通り、討伐後に各古龍の宝玉が出た場合参加賞のグッズ詰合せとともに開発陣3名のサイン入りポスターが貰えるチャンスとなっていた。

 開発陣と一緒に「MHW」を遊べるという極めて貴重な機会となるほか、辻本氏や徳田氏のギルドカードや、もしかしたらサイン入りポスターが貰えるかも……というハンター垂涎の催しとなっており、こちらも大いに盛り上がっていた。

 プレイ中には辻本氏のプレイを徳田氏がイジったり、あまりの宝玉の出なさに焦る辻本氏をエグゼクティブディレクター/アートディレクターの藤岡要氏が舞台袖から笑いながら見ていたり、クエストの待ち時間に参加者とダンスしてみたり、"波動拳"や"昇竜拳"が乱れ飛んだりと、地下の予選会場とは全く違ったユルい空気が流れていた。ファンと開発陣が共にゲームを楽しんでいることが見て取れ、実際壇上の参加者からは「ステージでプレイするのは緊張したけれど、とても楽しかった!」というコメントが多く聴かれた。

 また、サイン入りポスターをゲットすることができたまさに"激運"なハンターの1人に話を伺ってみたところ、「いつも配信などで見ていた開発者の皆さんとお会いできたうえに、一緒にプレイできるとは思いませんでした。大会の結果は振るわなかったけれど、今日は間違いなく今年最高の1日です。ポスターは家宝にします!!」と興奮気味に語ってくれた。

 「MHW 狩王決定戦2018」はこの日の為に鍛え上げた腕を競う大会なのはもちろんだが、ユーザーが集う大規模なオフラインイベントという側面もある。なかには大会に初めて参加したという人や、そもそも「モンハン」のイベントに参加すること自体が初めてという人も結構な数いたようで、「MHW」が年齢性別を問わず、広く新たなファンを獲得していることを感じさせた。

賞品はなんと開発陣のサイン入りポスター!もし宝玉がでなくても、モンハングッズの詰め合わせがプレゼントされた

決勝前のスペシャルステージ!貴重な映像や新規情報などが公開

 予選が全て終わると、決勝戦の直前にスペシャルステージが行なわれた。

 スペシャルステージではまず、日本では初公開となる「MHW」のコンセプト映像が公開された。この映像は先のGDC 2018における「'MONSTER HUNTER: WORLD' POSTMORTEM: CONCEPT DESIGN THROUGH PROTOTYPING AND ITERATIONで"世界初"として公開されたのと同じもので、映像では既に「導蟲」の要素や、「古代樹の森」のベースになったであろう密度の高いフィールド造形、そしてそこに生息する小動物などの存在も確認できる。

 また、ここではモンスターの挙動のテストも兼ねていたということで、プレーヤーを執拗に追いかけるアンジャナフの姿なども見ることができる。「MHW」のような密度の高いフィールドでは従来の移動制御だとモンスターがすぐに引っかかってしまったりしていたが、試作の段階でモンスター自身が移動経路を探索して、引っかからないように移動することができるようになったのだという。その成果は木々をスルスルと通り抜け、細い道を力押しで抜けた上に崖まで上ってしまうアンジャナフの姿に現われている。

 エンジンが異なるため映像こそ製品版より劣るが、2015年段階で今の「MHW」のコアとなる部分ができあがっていたことがわかる。また、製品版の「MHW」がグラフィックスにおいてどれだけの進化を遂げてきたのかが一目でわかって面白い。

 この映像は本開発に入る前に試作開発として制作されたもので、「MHW」の「生態系や環境を利用した狩り」というコンセプトを目に見える形でチームに共有するという目的があったのだという。

 ちなみに映像の最後には「ラギアクルス」が登場するが、これはあくまで試作として登場させたまでで、ラギアクルスは今後も「MHW」に登場する予定はないとのこと。残念なお知らせではあるが、映像で確認できる泥を盛り上げながら現われるラギアクルスの挙動は「ジュラトドス」などに引き継がれることになったようだ。

ツタに絡まるアンジャナフ。環境利用のコンセプトが盛り込まれていることがわかる
最後に登場したのはラギアクルス!残念ながら「MHW」への実装予定はナシ

 続いては「オンライン開発者チャレンジクエスト」が行なわれ、辻本氏、徳田氏の両名とオンラインで参加したプレーヤー2名で歴戦個体のテオ・テスカトルに挑戦。クエストをクリアすることができれば現在開催中のリツイートキャンペーンの報酬として「金の竜人手形」が追加されるということで、徳田氏は「僕も欲しい」とやる気を見せた。

 クエストでは事故に近い形で参加者が1回倒れてしまうものの、以降は順調なペースでダメージを重ね、無事テオ・テスカトルを討伐。晴れて「金の竜人手形」が配布されることとなった。

 スペシャルコーナーの最後には、「情報コーナー」として新情報が公開された。発表されたのはALOOKとのコラボメガネ発売と「一番くじ」の発売、そして「モンスターハンター オーケストラコンサート 狩猟音楽祭2018」の開催で、内容は下記の通り。

「ALOOK」×「モンスターハンター:ワールド」コラボメガネラインナップ決定!

 メガネのALOOKとコラボして、「ネルギガンテ」、「クシャルダオラ」、「ヴァルハザク」、「テオ・テスカトル」、「キリン」、「ゾラ・マグダラオス」の古龍6モデルのメガネが発売される。各モデルは数量限定となっており、5月26日より6月10日まで事前web抽選予約を受け付ける。発売は7月を予定しており、詳細はALOOKのホームページで近日公開予定。

早速コラボメガネをかけてみる開発陣とMCの宇佐美友紀さん

「一番くじ モンスターハンター:ワールド~狩れ!生ける大地と共に~」発売!

 目玉となるA賞では約28cmの「ネルギガンテ ビックソフビフィギュア」、ラストワン賞ではサイズの大きな「大回復ミツムシ やわらかぬいぐるみ」などの「MHW」グッズが当たる「一番くじ」を8月上旬に発売予定。価格は1回650円(税込)。

ソフビとは思えない迫力!

「モンスターハンター オーケストラコンサート 狩猟音楽祭2018」開催決定!

 「狩猟音楽祭」が2018年にも開催されることが明らかになった。今年は東京と兵庫で開催され、8月25日に東京国際フォーラム、9月9日に兵庫県立芸術文化センターにて開催される。また、4月26日よりモンハン部先行抽選販売を開始予定。

 「逆転裁判」や「モンスターハンター」のオーケストラでおなじみの栗田博文氏が指揮を務める。ゲームのコンサートということで畏まった雰囲気ではなく、「気楽に楽しんでほしい(辻本氏)」とのことだ。

東京大会決着!優勝は「スラッシュアックス」×2の「導きのKR」チーム!

 スペシャルステージが終わるといよいよ東京会場の代表4チームを決める決勝戦へ。決勝戦に挑んだ8チームのうち、予選を1位通過したのは「AGent」チームで、そのクリアタイムはなんと49秒38。東京大会唯一の50秒切りを達成しており、そのほかのチームもさも当然のように1分を切ってくる凄腕揃いだ。

いずれのチームも当然のように1分切り。1位通過の「Agent」チームはなんと50秒を切ってきた

 東京大会の決勝戦クエストの対象モンスターは「MHW」のパッケージを務める看板モンスター「ネルギガンテ」。選択できた武器は太刀、ハンマー、ガンランス、スラッシュアックス、弓であったが、決勝進出チームの全てが「ハンマー」か「スラッシュアックス」を選択していた。

 ネルギガンテはプケプケと異なり「古龍」のため、罠など押さえつけるというよりも、正攻法で熾烈な攻撃をかいくぐり、わずかな隙にも攻撃し続けることでタイムを稼ぐ必要がある。そうした意味で、いずれのチームも回避中の無敵時間が延長し、回避に成功すると一時的に攻撃力が上昇する「回避の装衣」を所持するスラッシュアックスと、気絶値を上昇する効果がある「強打の装衣」を所持しており、シナジーを発揮するハンマーのいずれかから武器を選択していた。

 「狩王選手権」は2人1組であるため、個人のスキルはもちろん、ペアでの連携も重要となる。やはり決勝戦だけあってその練度は凄まじく、特に同一武器種×2を選択したチームはまるで分身かのように同じ動きで的確に同じ箇所を狙い、回避のタイミングも全く一緒、というシーンもみられ会場は大いに沸いた。

 また、ネルギガンテは再生力が強く、体に生えたトゲが次々と生え変わる。生えたばかりのトゲは白く、肉質が柔らかいのでここを狙うのがセオリー。時間が経過すると黒く硬いトゲになってしまうのでいかに生えたばかりのトゲを狙うかということがキモになってくるのだが、なかには各部位へのダメージ量をコントロールすることで、トゲを破壊したときのひるみを連続で誘発していたチームもいたようだ。

 スラッシュアックスで「回避の装衣」をフルに生かし、攻撃をすり抜けて攻撃し続けたり、ハンマーの貯め攻撃がまるで吸い込まれるように頭にヒットしたりと、自分でプレイしているときに思い描く理想的なプレイが眼前で次々に繰り広げられる。その光景は思わず「すげー……」と呟いてしまうほどで、極まったプレイはある種の美しささえ感じるほどだ。そのプレイはタイムアタックのために練り上げられたもののため本来の趣旨とは相反するが、宇佐美友紀さんが零した「つい長く見たいと思ってしまう」という感想はまさにその通りだと思った。

一糸乱れぬコンビネーションを見せる各チーム。練度の高さが伺える

 そうして各チームのクエストが終わると、お待ちかねの結果発表へ。優勝を決めたのは「導きのK.R」チームで、タイムはわずか2分11秒11と、2位に20秒近い差をつけたまさにぶっちぎりのスコアとなった。準優勝は「Agent」チームでタイムは2分36秒76。それに2分46秒13の「腿ハメド腹筋ドゥル」、2分55秒38の「六期団」チームが続き、これらの4チームが東京代表として決勝大会に出場することが決定した。蓋を開けてみるとスラッシュアックス×2のチームが上位を独占する結果となっており、3分のラインが明暗を分けた形だ。

3分が決勝大会へのラインとなった
東京大会決勝戦に出場した8チームの選手たち
入賞チームには賞状などが辻本氏より手渡された

 「MHW 狩王決定戦2018」は今後も全国で開催され、「MHW」における初代「狩王」の称号を目指して戦いが繰り広げられる。決勝大会での東京代表の活躍に期待するとともに、他会場からどのようなチームが出てくるのか、今から楽しみだ。

「MHW 狩王決定戦2018」を振り返って。今後はワールドで大会も!?

 最後に、開発陣にメディア合同でインタビューすることもできたので、こちらの模様をお伝えしよう。

――大会の感想をお願いします。

辻本氏:今回から地区大会を7会場で行ないますが、そのスタートが東京です。プレーヤーの皆さんもレギュレーションを理解した上で素晴らしいプレイを見せてくれて、いいスタートになったと思います。

――上位チームのプレイを観て、感想はいかがですか?

藤岡氏:ネルギガンテは実力がそのまま反映されるようなゲームデザインを目指していたので、プレーヤースキルが顕著に現れる大会になって、観てて楽しかったですね。

徳田氏:予選のプケプケはいかにモンスターを抑え込むかというところが勝負の別れ目になるようなクエストで、逆にネルギガンテはアクション性で勝負するようなクエストにしたかったんです。まさにそのとおりに挑んだくださった上であんなタイムが出てくるというのは予想以上で、驚いています。

――上位チームはハンマーかスラッシュアックスを使用していましたが、この組み合わせは予想していましたか?

徳田氏:ハンマーとスラッシュアックス、それとスラッシュアックス同士の組み合わせが開発の中でもいいタイムを上げていたんですが、スラッシュアックス同士の組み合わせはあまり安定しない部分もあるんです。なので、まさかあそこまでスラッシュアックス同士の組み合わせが多くなるとは予想外で、やっぱり上手い方が使うと違ってくるんだなと改めて思いました。

――通常のネルギガンテのクエストでは弓や太刀も使用率が高いイメージです。

徳田氏:太刀も「見切り」の判定が変わったこともあってダメージを受けないように攻撃を与える武器としてはダメージを出しやすいセッティングにしていたのですが、一気に畳み込むにはスラッシュアックスのほうが相性が良かったのかもしれません。「回避の装衣」の存在が上手いプレーヤーにはより響くような設計になっていたのかなという印象です。今回弓はサポート寄りにしたので、スキルセッティングの問題だったのかもしれませんね。

――地区大会決勝のモンスターは共通でネルギガンテですが、使用武器を変えた目的を教えてください。

辻本氏:これまではモンスターを変えたこともあったのですが、今回は同じモンスターを相手に、武器のチョイスによってどう立ち回りが変わってくるかというところを観られると面白いかなと思いました。

――今後の「オドガロン」や「レイギエナ」の決勝クエストでは罠系のアイテムがないようですが、この意図を教えてください。

徳田氏:予選はいかにモンスターを拘束していくかということにフォーカスして、逆に決勝ではアクションスキルの方で立ち回って欲しいという思いがあったので、罠系アイテムの個数は抑えめの設定にしています。

――「MHW」では世界規模での大会の要望などはありますか?

辻本氏:ワールドワイドで要望をいただいていますので、できる範囲でやりたいなとは思っています。ただ、大会をやるときにはしっかりしたレギュレーションや運営が必要になってきますので、1度検証してみて、日本以外でもできるところがあったら開催したいという気持ちはあります。

――本日はありがとうございました。