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画面を覆う巨大モンスターとバトル!緊張感溢れるハンティングRPG「GIGANT SHOCK」プレイレポート

2018年配信予定

バトル画面。「ギガント」はその名の通りデカい!

 2018年内に日本で配信を予定しているネクソンの新作スマホ用アプリ「GIGANT SHOCK」。3月にネクソンが開催したモバイルゲーム事業説明会で発表された、超巨大ボスハンティングRPGだ。

 本作は韓国のデベロッパーCARBON EYEDが開発を担当。これまでに「ドラゴンネスト」や「LINE POP」などを開発したメンバーが在籍するスタジオで、特に「ドラゴンネスト」は国内外で多くのファンを持つタイトルであり、本作への注目も自ずと高まる。

 本作は、超巨大モンスター「ギガント」と迫力バトルを繰り広げるアクションRPG。プレーヤーはギガントを討伐するためのハンターとなって、さまざまなクエストに挑戦していく。アクションは画面のタップで敵に照準を合わせて銃弾を撃ち込むというもので、グッ……と引っ張りながら狙って攻撃を放つ、いわゆるスリングショット(パチンコ)を彷彿とさせるシステム。直感的な操作感覚は、コアなゲームファンだけでなく、気軽にゲームを楽しみたい人にも充分訴求できるタイトルになっている。

 配信はまだ先の話だが、4月10日から17日にかけてβテストが実施された。本稿ではβテストでのプレイを元に、レポートをお届けする。

画面をはみ出すほどの巨大モンスター“ギガント”を討て!

 本作においてプレーヤーは、人類の前に突如として現われた脅威「ギガント」を討伐する「覚醒者(ハンター)」として、数々のクエストに挑戦することになる。

 「ギガント」とのバトルシステムは、画面いっぱいに広がるほど巨大なギガントの周囲を、4人からなる自身のチームがぐるぐると回りながら隙を見て攻撃していくというもの。ギガントには弱点があり、時には相手の背後に回ったり、一瞬だけ弱点を見せる瞬間を狙ったりと、ギガントごとにそれぞれ違った攻略法が用意されている。

 攻撃やスキルの発動はすべて画面をタップするだけと簡単な仕様。ただし、攻撃時に照準を定めるエイミングは手動で、画面を長押ししながら照準を定め、指を離すことで攻撃を放つというもの。これが"3Dスリングショット"と表現される、本作のキモとなるアクションだ。また、左右にスワイプすることで、その方向へ移動、回避行動を取ることも可能。移動しながらの攻撃も可能だが、こちらが動いている分弱点を的確に捉えるのは難しい。こればかりはある程度の慣れが必要だ。

ギガントが攻撃を繰り出す際には、フィールド上に赤いマークが表示される。そこにいるとダメージを受けてしまうので、事前に避けるように行動したい
ギガントのデザインも多彩で、グロテスクなクリーチャーから一見SFを思わせる幾何学的なモンスターも。弱点の位置もまったく違うので、新しいステージへ行くたびに緊張感あるバトルを楽しめる

 チームは4人1組での行動となり、それぞれのキャラクターには3つの「クラス」としてはっきりとした役割分担がされている。ギガントにダメージを与える「アタッカー」は、ステージのクリアには欠かせない重要なクラス。キャラクターによって攻撃方法もさまざまで、画面をタップし続けることでダメージが増す、いわゆる“溜め撃ち”のキャラクターもいれば、マシンガンで連続攻撃を仕掛けるキャラクターも。バトルはリアルタイムで進行するので、どんな攻撃方法を持っているのか、事前にしっかり頭に入れておくことも重要だ。

 「アシスター」はその名の通り、アタッカーのアシストが主な役割。アシスターの能力もキャラクターによってまったく異なり、敵の動きを一定時間拘束したり、アタッカーの攻撃力が増す爆弾を敵に貼り付けたり。いずれにせよ、上手く使いこなせばより短時間でステージをクリアすることが可能になる。

 そして3つ目のクラス「プロテクター」は主に防御面で味方をサポートするクラスだ。最もわかりやすい例として、画面をタップしている間、受けるダメージを軽減するバリアを展開するスキルなどがある。実際にプレイしてみると、序盤こそプロテクターの能力を借りなくても簡単にクリアできるが、ストーリーを進めたり、イベントのボスと戦うときにはかなり重要な役割を担う。そういう意味では、序盤のうちからプロテクターを活用して戦う癖を付けておくのがいいだろう。

 チームは3種類のクラスを必ず1人以上入れ、さらに自由枠の1人の計4人となる。自由枠にどのクラスを入れるかは人それぞれだと思うが、筆者はアタッカーを選択した。アタッカーの中には攻撃後にリロード時間を挟むキャラクターもいるので、攻撃役を2人に増やすことで絶え間なくダメージを与えられると考えたからだ。もちろんアシスターやプロテクターを増やしてより確実・安全に討伐を遂行するのも選択肢としてはアリだろう。所持するキャラクターが増えれば増えるほど、戦略の幅も広がってきそうだ。

チームの能力、ステージの解放に関わるHeroic値

 ギガントとのバトルに勝利するためには落ち着いたプレイスキルが必要不可欠だが、それに加えて装備品などを含めた入念な準備も大切だ。装備品はステージをクリアするごとに入手でき、それぞれで能力に細かな違いがある。気がついたらかなりの量の装備品を持っている……というケースもしばしばあるので、編成画面で逐一最新のアイテムを装備させるようにしたい。

 装備品は攻撃力を上げる「戦闘力装備」、防御力を上げる「防御力装備」、そしてヒットポイントを上げる「生命力装備」の3種類が存在する。各能力がどれだけ上がるかももちろん重要だが、それと同時に注意したいのが「Heroic」という項目だ。

 「Heroic」は装備に付与されている能力値で、レアリティが上がるほど高い数値がついている。俗にいう「アイテムレベル」のようなシステムで、この「Heroic」はチームの装備の強さを表すだけでなくコンテンツの解放にも使われる重要な能力だ。例えばイベントバトルや強力なギガントと戦える「表層シンクホール」といったコンテンツでは、すべて「Heroicが30以上」といった条件が設定されている。そのため、「GIGANT SHOCK」のすべてを楽しむためにはHeroicの値を上げる必要があるのだ。

 とはいえ上述の通り、装備品を良いものに変えていくだけで「Heroic」はどんどん上がっていく。等級が「SR」以上であれば、鍛冶屋で精錬してさらに強化することも可能だ。精錬を行なうと他の装備品が持つHeroic値を移すこともできるので、目標の数値へたどり着く近道となるだろう。

装備品はステータスのほかに「Heroic」を持つ。「チームHeroic」はパーティの装備の強さを表す目安になるとともに、上位コンテンツに挑むための条件になっている
ステージごとに推奨Heroicが設定されており、これを下回ると能力が減るなどのペナルティもある。この数値だけは常に気を使っておきたい
鍛冶屋ではいらない武器を分解し、アイテムに変えることもできる。このアイテムによってキャラクターのスキルを強化できるので、本当に無駄なものは何ひとつない

 拠点にある施設としては酒場も注目したいスポットだ。ここではさまざまな「任務」に仲間を派遣し、経験値やアイテムを入手できる。これ自体は決して珍しいシステムではないが、いかんせん多くのキャラクターが仲間になり、その全てがどこかで活躍する可能性を秘めている。キャラクターをいつ使いたくなるかわからない以上、こういった施設で事前に強化しておくのが得策だ。

一定時間キャラクターを「任務」に派遣することで、経験値やアイテムが獲得できる

 グラフィックスとサウンドはスマートフォンアプリの中でもかなりの高水準で、新しいギガントと対峙するたびに興奮を覚える、わかりやすい魅力を持った作品だ。またバトルで味わえる、手に汗握る緊張感も本作の魅力のひとつ。複数のキャラクターを瞬時に切り替えながら操作するため、時には焦ってしまい、思い通りに動かせないこともある。だからこそ息つく暇もない展開が待っているし、腕前の上達も肌で感じることができる。配信が楽しみなアプリがまたひとつ誕生した。