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NVIDIA HIGHLIGHTでさらに広がる楽しいゲームシェアライフ!
新たに「鉄拳7」や「COD:WWII」が対応、サードパーティーによる実装や、アニGIF化も可能に
2018年3月24日 14:52
NVIDIAは、GDC開催に合わせてゲーム関係のいくつかの発表を行なった。ゲーム開発にレイトレーシングを組み込むNVIDIA RTX、GeForceの総合ツールGeForce Experienceの1機能NVIDIA HIGHLIGHTのアップデート、NVIDIA ANSEL向けのオンラインアートギャラリーの提供開始などとなるが、本稿では、ゲーマーにもっとも馴染み深いNVIDIA HIGHLIGHTのアップデートについて取り上げたい。
NVIDIA HIGHLIGHTは、GeForceで「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」や「FORTNITE」をプレイしている人ならすっかりお馴染みの存在だが、それ以外のユーザーには馴染みのないサービスなので、まずは概略からご紹介したい。
NVIDIA HIGHLIGHT対応ゲームにおいて、動画やスクリーンショットを自動で撮影してくれる機能だ。単に撮るだけでなく、キルしたシーン、キルされたシーン、勝利したシーンなど、ゲームにおけるハイライトとなるシーンを自動で検知し、撮影してくれる。ゲーム終了後にその場でプレビューでき、気に入った内容であればローカルのストレージに保存したり、FacebookなどのSNSにシェアすることができる。
NVIDIAが提供するNVIDIA HIGHLIGHTは、ユーザーにとってもデベロッパーにとってもメリットの多いサービスだ。ユーザーにとっては、すべて自動で処理してくれるため、わざわざキャプチャボタンを押す必要がなく、ゲームに集中できる。ゲームに集中できればそれだけゲームに没入でき、更なる良い映像を収めるために、ゲームプレイに力が入る、というわけだ。
一方、デベロッパーにとっては、フルスクラッチで開発する事と比較して実装コストが遙かに低く、従来のビデオキャプチャサービスShadowPlayの延長線上にあるオーバーレイサービスとなるため、パフォーマンスに与える影響も小さい。
唯一の課題は、クローズドなサービスだったことだ。これまでで言えば、PUBG Corpの「PUBG」や、Epic Gamesの「FORTNITE」など、選ばれたタイトルだけに実装されていた。この2つのタイトルを遊んでいない人に取ってはまったく縁がなかったわけだ。
ところが今回のアップデートにより、状況が大きく変わる。まずNVIDIA HIGHLIGHTそのものがオープン化され、無償提供されるSDKを利用することで、どのゲームでも実装することが可能となった。対応エンジンは、NVIDIAのGAMEWORKSのほか、Epic GamesのUnreal Engine 4、そしてUnityと、主要なエンジンをカバー。SDKを介してプラグインを実装するだけで手軽にHIGHLIGHTの機能が利用できるようになる。
また、SDKの公開に合わせて、新たな対応タイトルも発表された。アップデートに合わせて対応したのは「鉄拳7」(バンダイナムコエンターテインメント)と、「Call of Duty: World of War II」(Activision)の2タイトルで、Techlandが放つ新進気鋭のバトルロイヤルアクション「Dying Light: Bad Blood」と「Escape From Tarkov」の2タイトルも近日中に実装予定としている。
そしてもう1つ嬉しいニュースがHIGHLIGHTで撮った映像を、GIFアニメとして保存できるようになったことだ。長さは最大15秒に限られてしまうが、シェアしたい動画はたいていそれだけの長さがあれば事足りる。これによってサイズを気にすることなく魅力的な映像をコミュニティにシェアすることが可能となった。