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「PUBG」、台湾でも人気爆発!

台湾/香港/マカオの交流試合に凄まじい数のファンが集結

【Taipei Game Show 2018】

1月26日~29日開催

会場:台北國際世貿中心一館

 今年も様々なタイトルが出展されたTaipei Game Show。コンソールでは、「モンスターハンターワールド」(カプコン)や「真・三國無双8」(コーエーテクモゲームス)、そして「北斗が如く」(セガゲームス)と話題に事欠かなかったし、スマートフォン向けは、人気シリーズのモバイルゲーム化作品となる「D×2 真・女神転生 リベレーション」(セガゲームス)に、カードゲーム大国である台湾にうまく馴染んだ「Shadowverse」(Cygames)、モバイル向けに再起を賭ける「ラグナロクオンラインMobile」とこちらも大量の新作が出展されていた。

会場外は巨大ポスターでその存在をアピール
Cyber Games Arena主催の「PUBG」台湾/香港/マカオ交流戦
奥に見えるのが交流戦の会場だが、人が多すぎてその会場までなかなか近づけない
交流戦では、このようにお互いの視点から観戦するというのがおもしろかった

 ただ、1番人気というと、もうぶっちぎりで「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」だ。PUBG Corporationがブース出展していたわけではなく、PCメーカーブースに大量の試遊台があったわけでもないが、期間中通して実施されていた「PUBG」台湾/香港/マカオ交流戦の会場は常に大混雑し、スポンサーのRepublic of Gamers(ASUS)やLogitechのブースも絶えずPCゲーマーが押し寄せ、即売コーナーも大人気だった。

 筆者も取材の空き時間を見つけては試合を観戦したが、交流会というだけあって、トッププレーヤーが集結している風でもなく、とりあえず大会に出たいというファンが押し寄せている感じで、別にうまくない。ただ、「PUBG」の試合というだけで、ぜひ参加したい、一目見たいというファンが押し寄せている印象で、主催団体である香港系のeスポーツ運営会社Cyber Games Arenaのブースは常に「PUBG」ファンでギッシリだった。

 試合を観戦していて感じたのは、これは12月の正式サービス以降感じていることだが、観戦システムそのものがますます洗練されてきていて、eスポーツとしての完成度が上がっていることだ。具体的には、視点を切り替えながら個々のプレーヤーを追うのではなく、全体マップの俯瞰視点をベースに、そこから戦闘が始まりそうなエリアにフォーカスを当て、2つの画面でそれぞれの視点を同時に中継するのだ。お互いの視点が同時に見られることで、非常に興奮度の高い観戦が楽しめる。これはとてもいいアイデアだと思う。

 交流戦はSOLO、DUO、SQUADの3種目で行なわれ、3位までの入賞者には、金、銀、銅カラーのフライパンと、インテルのハイエンドCPU「Core i7-8700K」や、ROGのゲーミングモニター「STRIX XG258Q 25インチ」など、スポンサー各社からのアイテムが贈られた。

 驚いたのは、Taipei Game Showの期間中、市場視察のためにいくつかのPCショップを訪れた際、デモ用のPCで実況中継を流していたり、その中継を多くのゲームファンが見守っていたことだ。中には店頭デモ用のPCで「PUBG」を遊んでいる剛の者もいたりして、呆れるほど「PUBG」に対する関心が高い。

 台湾において、猫も杓子もという感じで1つのゲームに関心を向ける風景は、ひょっとすると2007年頃に大流行したPSP版「モンスターハンター ポータブル」以来かもしれず、とんでもないブームが訪れている。このブームがいつまで続くのか、eスポーツとしての「PUBG」は今後どのような進化を遂げていくのか。10年に1度のモンスタータイトルの今後の展開に引き続き注目したい。

【「PUBG」台湾/香港/マカオ交流戦】
常に黒山の人だかりだった
実況解説
フライパン型のメダル
協賛メーカーのハイエンドPCで試合に参加することができた
スポンサーエリア。ゲーミングマウスからゲーミングモニター、ゲーミングPCまでありとあらゆるデバイスが売れていた

【街で見かけた「PUBG」】
PCショップでも「PUBG」
こちらはRazerのアンテナショップ。ほぼ全員が「PUBG」関連のコンテンツにアクセスしていた
こちらはふらりと立ち寄ったゲーミングカフェ。サムスンの曲面ディスプレイで「PUBG」のSQUADプレイを楽しんでいた