ニュース
【特別企画】「GTA オンライン」、最新アップデート「ドゥームズ・デイ」レポート
デロ○アンを駆り、オ○プレイで大暴れ! ロスサントス史上最大の戦い!
2017年12月25日 10:00
「グランド・セフト・オート V(「GTA V」)」のオンラインモード「GTA オンライン」において、新アップデート「強盗:ドゥームズ・デイ」が実装された。このコンテンツはこれまでのアップデートの“いいとこどり”といえるものであり、特に仲間と協力するとその面白さは格別だ。実際、「強盗:ドゥームズ・デイ」によってサーバーは大盛況、セッションが繋がりにくくなるほどの人気ぶりだ。
「GTA V」が発売されてから4年、PS4/Xbox One/PC版が発売されて3年が経過しても、「GTA オンライン」は進化し続けている。そして「GTA Online」大満喫連載。急がば奪え!でおなじみの我らがクルー「DTTS」は変わらず活動している。筆者自身は久しぶりにたっぷりログインし、クルー達に色々教わりながら「ドゥームズ・デイ」を体験した。
「GTA オンライン」は今も進化し続けてる。やり応えのあるコンテンツ、プレーヤー達を協力させ、さらに対立させる仕掛け、そしてなによりストーリー要素である。今回の「ドゥームズ・デイ」のストーリーはスゴイ。
なんとプレーヤー達が「世界を救ってしまう」のだ。「GTA オンライン」をプレイしていた人達はぜひ復帰を、そうでない方はこの機会に「GTA オンライン」を始めて欲しい。非常に魅力的な世界が広がっており、「ドゥームズ・デイ」はとても楽しいコンテンツだ。ぜひ体験して欲しい。
最大の敵は他のプレーヤー!? 仲間との協力が必須の難関ミッション
「ドゥームズ・デイ」は他の強盗ミッションと同じように、レスターの電話から始まる。ロスサントスの片隅で情報を収集しつつ、暗殺や強盗の陰謀を張り巡らされている彼から「作戦を実行するために大きめの地下施設を買ってくれ」と言われるのだ。
この準備のための施設が必要という要素は「金と権力と野望」、「カーディーラー」と言ったアップデートから追加された要素で、ミッションの拠点となる。購入のためには150万ドルほどのGTA マネーが必要な上、協力要素が必要なため完全な初心者ではちょっとハードルが高い。ここはぜひクルーに入り、先輩達と楽しむことを進めたい。仲間ができ、彼らと遊ぶことで、ゲーム内の立ち回りに慣れ、ギミックもわかってくる。なによりも人脈が広がるというところが最大のメリットだ。ぜひ「GTA オンライン」の世界に飛び込んできて欲しい。
施設を購入すると、そこを拠点にレスターのミッションが始まる。億万長者であるエイボン・ハーツという人物が、「クリフォード」という彼が開発したAIと共に、世界大戦をしようという存在を探るべく、レスターを通じてプレーヤーに依頼してきたのだ。エイボンはまずアメリカ政府にコンタクトをしたものの、断られてしまった。プレーヤーは彼らに協力し、世界を破滅させようという陰謀を暴き立て、世界を救うのだ!
銀行強盗や、物資の横流しなどで金を儲けていたプレーヤーが、世界を救う。まず、プレーヤー達に指示を出す悪党のレスターが「俺が世界を救うんだ」と意気込んでるところが楽しい。そして様々な未来兵器や、ド派手な展開が待っているのだ。敵の具体的な姿が明らかになるにつれ政府も動き始める。スケールの大きな物語が楽しめるのだ。
「ドゥームズ・デイ」は「調達ミッション」、「準備ミッション」、「フィナーレ」の3種類のミッションで構成されている。フィナーレを終えると次の章がはじまり、全3幕となる。1幕目は調達と準備がそれぞれ3ミッションずつ、2幕目は調達が5つ、準備が4つと数を増やしてくる。しかもこれまでのミッション以上に難易度が高いのだ。潜入と、逃げ道の確保という感じで役割分担も多く、最低で2人で挑戦可能だが、最大メンバーの4人での挑戦がオススメである。
クルーメンバーが言うには、実は「ドゥームズ・デイ」の最大の難関は「調達ミッション」にあるという。これは筆者を驚かせた。仲間にとっての最大の懸念は「他のプレーヤーの介入」だというのである。調達ミッションは他のプレーヤーが自由に出入りできる「公開セッション」で行なわねばならない。プレーヤーはここで仲間を募りミッションに挑戦する。
そしてプレーヤーが調達ミッションを行なっているのは、そのセッションにいる全てのメンバーに告知されるのだ。他のプレーヤーにとって調達ミッションのものを奪えば自分のミッションを進められるし、そうでなくても売ってしまえば金になる。なによりも「他のプレーヤーを邪魔できる」というところが最大の魅力なのだ。
PK(プレーヤー・キラー)はMMORPGでは制限される歴史があるが「GTA オンライン」では大いに認められる存在であり、ただひたすらに相手に絡んでくる“ウザイ”プレーヤーには事欠かない。最近でも新規プレーヤーを目当てのPKが増えていたり、クルーでの抗争も多いという。今回の「ドゥームズ・デイ」に限らず、昨今の調達ミッションは全て公開セッションで行なわなければならず、その進行は全セッションに告知される。「もっと戦おう! 奪いあおう!」と言うのが運営の方針なのだ。
このため、コアプレーヤーであるDTTSのメンバーは調達ミッションには万全の用意をして臨む。強力な武装ヘリや、レーダーに探知されないステルスヘリ、さらには特殊なスキルによって一旦行方をくらまし、自分達のアジトが察知されないような手まで取っている。こういった準備をした上で最も時間を掛けるのが「セッション選択」だ。何度も「新しいセッションを検索する」を使ってチャンネルを移動し、最も人が少ない所を見つけて全員でそこに向かう。
ミッション中も「誰か来た」、「あいつヤバイかも、近づかれたら注意な」、「あいつ見覚えあるぞ」……などなど、マップを開いての注意を欠かさない。筆者にとっては初期の「ウルティマオンライン」や、「大航海時代Online」でのPK対策に朝の4時に起きてインド洋を進んでいたときの緊張を思い出させた。こういう緊張感のある世界があることを良いなと思えるのは、頼もしい仲間がいるからだ。
PK関連だけでなく、正直今回はミッションで仲間にずっと助けられた。「ここがこうなるので、こう準備しましょう」、「役割分担はこうで」という感じで、メンバーのみんなのに色々教えて貰って進めていった。彼らに恩返ししたいな、という感情も持ったし、彼らにとって自分が「頼もしい仲間」になるには、もっとがんばらなくてはな、と痛感させられた。
そして、筆者のような復帰ユーザーにオススメなのが先日発売された「犯罪事業スターターパック」である。これまでのアップデートで必要となる拠点の1番価格が安い場所が無料で入手できるようになる上、スーパーカーなども含めた車両も入手できる。正直、本当に始めたばかりの人には使い勝手がわからないが、ある程度ゲームに慣れてきたときにこのパックはとてもありがたい。
筆者はこのパックのおかげで「ドゥームズ・デイ」だけでなく、いくつかのコンテンツにも挑戦できた。ただ、このパックでは「ドゥームズ・デイ」の施設は購入できない。新コンテンツを遊ぶにはある程度のやりこみと、資産が必要である。演出は派手だが、敵は強く、ギミックは凝っている。他のミッションで戦い方を学んでから挑戦して欲しい。
映画のオマージュもたっぷり、エキサイティングなミッション達
「ドゥームズ・デイ」はミッションが派手だ。目的のものを奪いに敵が大量にいる場所に侵入、火力にものを言わせて突撃し、猛スピードで脱出することもしょっちゅうである。
調達ミッションも凝っていて、暴徒鎮圧用の放水車「ライオット水砲バン」を奪うためにはわざと暴動を起こして機動隊の到着を待ち構える。「偵察」はカメラ片手に工場に潜入、人質が運び込まれる前に偵察を行なう。戦場になる場所をきちんと下見しておくところが面白い。奪った車両や、必要なデータがその後のミッションできちんと活かされるところがいい。「こう使うのか」と感心させられることも多い。
筆者が大いに興奮させられたのが「デラックソ」の準備ミッション「信号傍受」である。デラックソは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出てくるタイムマシン「デロリアン」、実在の自動車「DMC-12」そっくりの外見をしている……この和訳のセンスがスゴイ(海外の名前は「Deluxo」)。調達ミッションで盗んだこの車の“真価”が明らかになるミッションだ。
デラックソにはハッキング装置が積み込まれており、ターゲットをハッキングし、データを盗む必要がある。最初はバンから盗むのだが、後ろに用心棒が乗っているので、横か前の位置をキープしハッキング完了まで待たなければならない。次のターゲットはボートだ。レスターの連絡通りにコントローラーの×を押すと……車輪が地面と水平になり、ホバーモードに変形するのだ!
変形し浮き上がったデラックソは海上を滑るように移動し、ボートに肉薄、ハッキングした後はミサイルでボートを撃沈する。最後は輸送機である。デラックソが空を飛び輸送機へと近づいていく絵は大迫力だ。レベルアップしていくデラックソと、その活躍が楽しいミッションである。
第2幕の「ボグダン・プロブレム」フィナーレミッションでは、空中要塞「アベンジャー」と潜水機能を持つ車を「ストロンバーグ」を使った2チームで攻略する。このストロンバーグは映画「007:私を愛したスパイ」のボンドカーがモデルで、水中で変形し潜水形態になる。準備ミッションで海中で機雷除去から原子力潜水艦の探知と活躍したこの車に乗り込み、ついに原子力潜水艦そのものに侵入する。中は敵が多く、苦戦は必至だ。
一方アベンジャーチームはその上空で激しい戦いを繰り広げることとなる。敵ヘリコプターが無限にわき続けるのでこれをひたすら叩く。アベンジャーはオスプレイ型の垂直離着陸機で、砲台を3つも持っている。アベンジャーを上空で自動運転によりホバリングさせ、次々くる敵を迎撃するか、片方が敵から距離を取り、もう1人が撃ち落とすという作戦が有効だ。潜水艦部隊が任務を終え地上に上陸する場所には敵が待ち構えている。アベンジャーの圧倒的火力でこれを掃討し、仲間を回収して脱出するのだ。
「ドゥームズ・デイ」は様々な驚きに満ちている。そしてこの第2幕のフィナーレで驚くべき真実が明らかになり、第3章になだれ込んでいく。筆者は今回のプレイではクリアに夢中で仲間について行くだけで精一杯のところがあったが、それから仲間のミッションを手伝って色々気が付いたところもあった。「ドゥームズ・デイ」はよくできたシナリオであり、以前の強盗ミッションなどもやりたくなってしまった。やはり仲間との協力プレイは最高だ。
新車両も多数追加、まだまだ進化は止まらない! この機会にぜひ飛び込もう
「GTA オンライン」は殺伐としたところもあるし、オフラインはやっていたけどオンラインはやっていないという人も多く、繋がりを持てていないプレーヤーも多いと思う。今回の「ドゥームズ・デイ」は密接な連携が求められるし、経験者の助言は大変ありがたい。ぜひオンラインでの友達作りに挑戦して欲しい。
仲間がいれば「GTA オンライン」はもっともっと楽しくなる。「ドゥームズ・デイ」は、「信頼できる友達を作ろう」というロックスターのメッセージでもあると思う。よりエキサイティングな“GTAライフ”を楽しむために、挑戦して欲しい。
そして、「ドゥームズ・デイ」は、得られる新車両も魅力的だ。デラックソは「空飛ぶ車」なので、これまでのヘリ以上に小回りが利き、そのまま車になるのがいい。ミッションでも大いに活躍してくれそうだ。「スラスター」はジェットパック。耐久力はないものの攻撃力も高く、カッコイイ。こういった新機体は「ドゥームズ・デイ」をクリアすることで割引価格で購入できるようになる。
目玉は「アベンジャー」だろう。これまでのトラック型の機動作戦センターと同じ機能を持ちながら、空まで飛べるという機体で、戦闘車両などを輸送もできる。プレーヤー達を運んで集団で移動できるし、砲塔をつけて爆撃も可能と、かなり強力である。その分ものすごく高価だが、このアベンジャー入手を目的にプレイを重ねるのも良いだろう。
「ドゥームズ・デイ」は非常に魅力的なコンテンツだが、プレーヤー間の協力が必要な難関コンテンツだ。これをきっかけに信頼できる仲間を作り、より楽しい「GTAライフ」を楽しんで欲しい。筆者のように「ドゥームズ・デイ」は復帰の良い機会となる。「犯罪事業スターターパック」は資産の上でも強力に後押ししてくれるし“現在の『GTA オンライン』”を学ぶ良いきっかけになる。まだまだ「GTA オンライン」の進化は止まらない。ぜひこの世界に飛び込んできて欲しい。最後にもう一度、DTTSのメンバーに感謝したい。今回の最難関ミッションを楽しくプレイできたのは本当にみんなのおかげだ。ありがとう!
©2015 Rockstar Games, Inc.