ニュース
【特別企画】大規模LANパーティ「C4 LAN 2017」を無事故で支えていたのはネットギアジャパンだった!
この12月に再度開催される「C4 LAN 2017 WINTER」ではネットワーク機能をさらに強化!
2017年10月23日 12:00
12月15日から17日までの間、日本最大級のLANパーティ「C4 LAN 2017 WINTER」が開催されることが決定した。会場はこれまで浅草橋 ヒューリックホールで開催されていたが、今回は規模が大幅に拡大し、なんと東京流通センターで開催されることとなった。
LANパーティとは、参加者がゲーミングPCやコンシューマーゲーム機など持ち寄って、好きなゲームを楽しむ“参加者持ち込み型ゲームパーティ”の事で、ユーザー主体のイベントのことだ。欧州や北米など世界中で大規模なLANパーティが開催されている中で、日本ではなかなか定着してこなかった。
そんな中、2016年の秋にゲーミングPCなど発売するメーカーなども巻き込みながら「C4 2016 FALL」が開催され、その好評を受けて今年の5月には「C4 LAN 2017 SPRING」が開催され大きく盛り上がった。そしてこの12月には、東京流通センターに会場を移し、より大規模なLANパーティとして開催される。
言うまでも無く、昨今のゲームはネットワークに接続して遊ぶゲームばかりだ。動画サービスなども言うに及ばず、ネットに繋がなければなにも始まらない。たとえば、会場をフラッと歩いて面白そうなゲームがあっても、ネットが繋がらなければダウンロードすることもできない。LANパーティの会場では特に、より高速で安定したネットワーク環境が求められるのだ。
だがネットワークシステムの構築は難しく、トラブルが起こってもその原因究明にはポイントの特定まで至らないこともあり、苦労させられることが多い。しかし、前回開催された「C4 LAN 2017 SPRING」ではなんとネットワーク関連のトラブルがゼロだったという。ゲーム大会などでも頻繁にネットワークトラブルが起きることがあり、開催時間が遅れるといったことはけっこうあり、これほどの規模のイベントでトラブルが起こらないというのはなかなか珍しいことだ。
「C4 LAN 2017 SPRING」では、安定度の高い製品で認知度の高いネットギアジャパンの製品によって構築されているという。ネットギアジャパンはプロゲームチームへのスポンサードなどを行なうなど、近年よりゲームユーザーへのアピールを強めているので、ネットワークの質的な面で気になっているゲーマーは多いだろう。今回は、「C4 LAN」のイベントスタッフをはじめ、ネットワーク構築担当者の方にシステム構築についてうかがうことができたので、ここにお届けする。
なんと、「C4 LAN 2017 SPRING」でのトラブルの発生件数はゼロ!
まず第1回目のイベントとなる「C4 2016 FALL」におけるネットワークの構築は、外部のスタッフにアウトソーシングすることで作成されたが、第2回目の「C4 LAN 2017 SPRING」からはすべて内部スタッフでネットワークのシステム構築も行なうことになった。なぜ内部スタッフに切り替えたのかというと、理由はコストの削減のためだという。「C4 LAN」を定期開催する事が念頭にある中で、何度かレンタルすると機材を購入するのと同程度の金額となるため、必要なネットワーク機器は購入して内部スタッフでシステム構築を行なうことになった。この思いは既に第1回目の開催以前からあったと言うが、第2回目でそういった構造にシフトすることになったのだという。
内部スタッフに切り替えたもう1つの理由は、「C4 LAN」は3日間昼夜を問わず開催されているため、トラブルが発生した時の対応を考えると、スタッフが常駐し張り付かなくてはならない。となると、外部のスタッフにお願いするのは非常に難しくなる。現実的な路線として、内部スタッフによるシステム構築と運営を行なう事となった。
ということで、「C4 LAN 2017 SPRING」からはネットギアジャパンの製品を購入してシステムが構築されることになった。
規模的には拡大を続けている「C4 LAN」だが、第1回目はPCの持ち込み台数が約130台で、これに加えてスポンサーメーカーのPCが複数接続され、全体の規模としても約150台。これが第2回目となると約170台程度まで増加。1回目と2回目は会場は変らないため、詰め込めるだけ詰め込んでこういった結果となったようだ。
では3回目となる次回のイベントはどれくらいの規模を想定しているのかというと、なんと倍の300台までゲーム機器の接続可能なシステムを想定しているのだという。これには「技術的なハードルを越えなければならないし、やってみなければわからない部分もある(田原氏)」というが、それでもネットギアジャパンの製品でチャレンジしていくのだという。
中でも問題となるのは、ゲームのダウンロードによる巨大なトラフィックの発生だ。持ち込んだゲーミングPCに事前にゲームをダウンロードしておいてもらえるよう呼びかけは行なわれており、来場者もできる限りこれに対応していただいけているという。とはいえゲームを起動すると巨大なパッチがあたることもあるわけで、イベント開場時にはやはりダウンロードを行なわざるを得ないことが多く、トラフィックは増大してしまう。オープン後1時間から2時間程度でバーストしていたトラフィック量が沈静化する用にネットワーク設計が行なわれているという。前回に関して言えば、若干余裕を持って設計され、それなりの結果を出せたとか。
また、ネットワーク構築の1つのポイントとしては、LANパーティにおいてはFPSや対戦格闘ゲームが人気が高いこともあり、リアルタイム性が重要視され、より低いレイテンシーに保てるかがポイントとなるという。ゲームの中では「PUBG」が1番帯域を喰っていると思われるが、それでも100人単位が参加する大会が問題なく行なわれていたので、問題はなかったという。こういった点についても前回クリアしており、来場者からも「かなり良かったです」といった好意的な意見が大半を占めていたという。
さらに最近の傾向として、実況の生配信を行なう人や配信番組を見る人も多い。Twitchがスポンサーとして入っていることもあり、実況中継を行なう人をたくさん呼んで自由にやって貰えるようバッファをとり、中断などが起きないようにすることが前提としてあった。イベント開催当日はこういったトラフィックについても問題なく捌けたという。
イベントで発生しそうな問題点としては、インターネットに接続できないという問題が1番多く、この場合の問題はルーターに起因することが多いという。今回はソフトウェアのルーターを使用することで費用を抑えながらも信頼性の高いシステムの構築に成功している。
ではなぜ、ネットギアジャパンの製品を選択したのだろう? 岡本氏曰く「海外のLANパーティでもネットギアの機器を利用してネットワークを構築しているということから、信頼性が高いということから使ってみたいと思いました」という。田原氏も同様に、クオリティが高い点とゲームへの力の入れ方を鑑みて選択したのだという。
ネットワークの構成としては、第2回のイベント時は200台足らずのPCが接続されるということで、一般の企業のネットワーク規模より小さいため、会場を2つのネットワークに分け、その2つのネットワークをネットギアジャパンの機器で橋渡すことで1つの大きなネットワークを構築するという手法がとられている。
なぜ1つのネットワークにまとめる必要があるかというと、ローカルでサーバーを立ててゲームをするゲームが少ないとはいえ、LANパーティではすべてのPCが直接通信できる環境であることが必須というポリシーに立脚しているためこういう構成となっている
。
ただ、ネットギアジャパンの製品には様々なソフトウェアレベルの便利な機能も存在するが、こういったイベント時には様々なトラブルが発生することを前提にシステムを構築しなければならないため、よりシンプルに設計されている。もし何か問題が発生しても、参加したゲーマーを待たせずに1秒でも早い復旧を目指すため、機器ごと交換することで対応するようになっている。
ちなみに障害の発生はゼロだが、あるゲーム大会を行なった時にPingが若干高くなったことがあったが、第3回で使用されるネットギアジャパンの製品を使用すればレイテンシーを低く抑えることが可能だという。
最新のTwitchの設定においてビットレートが倍増している点についても、前回のトラフィックをベースに1人分の帯域を計算しテストを行なった時でも6割くらいだったため、インターネット回線が増える事も考え合わせても、耐えられるだろうという。
最後に次回のイベントに向けてアピールコメントをいただいた。
田原氏: これまで来ていただいた方はもちろん、これまで「LANパーティってなに?」という方も、遊ぶ席を購入してゲーム機を持ち込んで参加された方が500倍は楽しいと思います。席を買わないでただ来るだけと言った参加方法もありますが、騙されたと思って、ぜひ席を購入していただいて参加していただければと思います。
岡本氏: 24時間、3日間、ぶっ続けでゲームされる方々へ1秒も止まらないネットワークを提供します! 「家のネットワークより良かった」と言ってもらえるよう頑張ります。