【特別企画】
ブルーアイズが迫り来るVR体験も登場! 「遊戯王デュエルモンスターズ 決闘者伝説 QUARTER CENTURY」会場レポート
「遊戯王」の25周年を記念するオフラインイベントが東京ドームで開催
2024年2月3日 21:06
- 【遊戯王デュエルモンスターズ 決闘者伝説 QUARTER CENTURY】
- 開催期間:2月3日~4日
- 会場:東京ドーム
コナミデジタルエンタテインメントは、2月3日と4日の2日間、東京ドームで「遊戯王」カードゲームの25周年を記念したオフラインイベント「遊戯王デュエルモンスターズ 決闘者伝説 QUARTER CENTURY」を開催している。
オリジナルの「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」が発売されたのは、1999年2月4日。ちょうどこの週末がアニバーサリーイヤーということもあり、イベントにふさわしい日程となっていた。そうしたこともあってか、初日である2月3日の朝から会場となった東京ドームには多くのファンが集結し、様々なコンテンツを楽しんでいる様子が見られた。
一般的なイベントと少し異なっているのが、会場が普段は野球やライブなどで使われている場所であることだ。今回はその特殊な形状を活かして、大きく分けてコンコース(スタンド)エリアとアリーナエリアの2カ所でイベントが展開されていた。
こちらの記事では、実際に同イベントで体験することができたVRコンテンツの「遊戯王デュエルリンクスSOLID VISION EXPERIMENT」と合わせて、会場内の模様をレポートする。
バーチャル世界で3Dのモンスターを召喚できる「遊戯王デュエルリンクスPresents SOLID VISION EXPERIMENT」
まずは、今回が初お披露目となる進行中のプロジェクトとしてVR空間でデュアルが体験できるコンテンツの「遊戯王デュエルリンクスPresents SOLID VISION EXPERIMENT」からご紹介していこう。こちらは、VRゴーグルの「Meta Quest 3」を使用して没入感のある体験ができるものとなっていた。「Meta Quest 3」はスタンドアロンでVRコンテンツが楽しめるデバイスだが、今回はPCVRでの体験となっていた。
VRコンテンツとしては、慣れてない人でも楽しめるようにコントローラーのボタンを押すような複雑な操作は一切なく、手でボタンをタッチするほか、カードを引っぱるようにしてドローするだけで遊べるように工夫されている。コンテンツがスタートすると、プレーヤーは被験者のひとりとなり、海馬瀬人の指示に従ってモンスターを召喚していくことになる。
最初は研究所のような場所から始まるのだが、ミッションが始まるといきなり全面が古代遺跡のような空間に切り替わる。そこで「ブラック・マジシャン・ガール」を呼び出すと、なんと目の前にリアルなサイズ感のキャラクターが出現。これが本当に自分の真横にいるような感覚で動き回ってくれるため、通常のゲームよりもかなり感情移入しやすくなっていた。
攻撃を加えるときのモーションも、3Dの空間で見るといつも以上にド派手に見える。対戦相手として召喚された「闇・道化師のサギー」も、難なく倒すことができた。「ブラック・マジシャン・ガール」の立体的な動きに感心していると、なんと海馬瀬人が被験者である我々に対して、さらなる試練としてブルーアイス・ホワイト・ドラゴンを召喚する。
その圧倒的なサイズ感もすごいのだが、目の前……というか、上空を見上げるように鎮座するドラゴンと、その羽の動きを見ているだけで思わず圧倒されてしまう。ここでブルーアイス・ホワイト・ドラゴンが激しく攻撃を加えたところでピンチを救われコンテンツは終了となった。
VRならではの、その世界に入り込んだ感じがすごいことは言わずもがなだが、まさに自分がその作品の中で活動しているように感じるだけではなく、様々なキャラクターたちが目の前にに現われて動く様子を見ているだけでも楽しい気分にさせてくれた。
今回のVR体験は時間にして15分ほどの内容となっていたが、もっと長編で遊びたくなるような仕上がりである。今後こちらのコンテンツがどのように進化していくのかについても、引き続き注目していきたいところだ。
12,000枚以上の歴代カードや原作「遊☆戯☆王」の原画も展示
順番が前後してしまったが、続いてコンコース(スタンド)エリアに用意されていたコンテンツをご紹介していこう。ちょっとイメージがしづらいかもしれないが、場所としてはスタジアムの外側の飲食店などが並んでいる通路のあたりといえばわかりやすいだろうか。東京ドームの中に入ったときに、来場者が真っ先に訪れるあたりのエリアでもある。
こちらに展示されていたのが、総数12,000種類以上ものカードがずらりと並べられた「遊戯王OCG」と「遊戯王ラッシュデュエル」の全カード展示エリアだ。さすがにこれだけの枚数となると、ちょっとやそっとの場所ではすべてを見る機会は早々ないが、今回は球場の壁に沿って飾られていたということもあり、まさに圧巻だ。
特定のカードを指さして「このころはアニメが~」といった会話を友人同士でしている人もいれば、ひとつひとつのカードを念入りに見ているファンの姿を見かけるなど、ひとりひとり異なる思い出がそこに詰まっているのが伝わってくるようであった。
原作マンガ「遊☆戯☆王」の名シーンを切り抜いて、そのまま大きなアートとして飾る展示コーナーも用意されていた。また、そのひとつ上の階層では、大型ビジョンを使用した特別編集の映像も流されており、どちらも多くのファンが取り囲むようにスマートフォンで写真や動画を撮影している様子が多く見られた。
コンコースには、「クリボー」関連のモンスター全25種類のイラストが飾られており、そちらを撮影したXに投稿するキャンペーンが実施されていたが、そちらとは別に会場内にも本物のクリボーが登場。一緒に記念撮影できるサービスが行なわれていた。
コンテンツそのものとは関係ないが、飲食店でも今回のイベントのコラボメニューが提供されていた。コラボメニュー自体は全部で5種類用意されており、それぞれのメニューを注文することで、異なるモンスターのオリジナルステッカーがもらえるようになっていた。
ミニゲームやクイズ、デジタルフォトカードなどアトラクションも充実
コンコース(スタンド)エリアだけでもなかなかのボリュームなのだが、もちろんそんな物で終わらないのが今回のイベントのすごいところだ。アリーナエリアでは2日間にわたり多くのゲストが登場するステージイベントが開催。なんとバックの音楽は、生演奏という豪華な演出が行なわれていた。
このアリーナエリアには、先ほどご紹介したVRを使った初披露となる進行中のプロジェクトに加えて、様々なコンテンツが展開されていた。中でもかなりの人を集めていたのが、「歴代アニメシリーズアトラクションコーナー」だ。こちらは、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」から「遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!」までの作品をイメージしたミニゲームコーナーが展開。参加者にはコースターがプレゼントされていた。
東京ドームでクイズ選手権というと、世代によっては「アメリカ横断ウルトラクイズ(日本テレビ系列)」を思い浮かべる人もいるかもしれないが、まさにそれと同じ○×方式で行なわれていたのが「遊戯王クイズ選手権」だ。こちらは出題された問題に対して、○または×で区切られたエリアに移動して回答していくというもの。参加者にはコースターがプレゼントされたほか、全問正解者には特製コースターもプレゼントされていた。
もうひとつ、このイベントならではのコンテンツとして用意されていたのが「遊戯王デジタルフォトカード作成コーナー」である。こちらは、IDカードを使用して、この場所でしか手に入れることができないオリジナルフォトカードが作れるようになっていた。その場写真を撮影したものを、キャラクターたちが映し出されたカードと合成。自分がカードの中に入ったような画像が手に入るというサービスである。
ざっくりとではあるが、特に会場内で目に付いたポイントについてご紹介してきた。それでもかなり充実した内容となっており、たった2日間だけで終わらせてしまうのはもったいないと感じさせられた。今回会場に来ることができなかったデュエリストの人たちは、次回こうした機会があったときは是非とも参加しよう!
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