【特別企画】
【DSから3DSへ】マンガで振り返るゲーム業界:ニンテンドー3DSが発売された日(2011年2月26日)
2025年2月26日 00:00
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2011年2月26日に任天堂が携帯型ゲーム機、ニンテンドー3DSを発売した。当時の価格は25,000円。
本機はニンテンドーDSと同様に上下2つのモニターがあり、上部のモニターには裸眼立体視機能を搭載しているのが特徴。既存のニンテンドーDSと3Dという2つの言葉をかけ合わせたハード名の通り、3Dの立体的な映像が楽しめるハードとなっていた。
このほか、スリープ状態でも各種通信ができる「すれちがい通信」、「いつのまに通信」などの機能も実装。ローンチタイトルとして「nintendogs + cats(任天堂)」、「Winning Eleven 3DSoccer(コナミデジタルエンタテインメント)」、「スーパーストリートファイターIV 3D EDITION(カプコン)」、「戦国無双 Chronicle(コーエーテクモゲームス)」などが発売された。
「2023CESAゲーム白書」によると、本体の累計販売台数は国内で2,526万台、海外で5,051万台である(※3DSLLなど後発の機種も含む)。
筆者は3DS本体を発売日に、近所にあった家電量販店に開店の30分ほど前に並んで購入しました。ゲームメディアやネットなどの情報を見て「事前に予約や抽選販売に参加しなくても買えそうだな」と思ったら案の定、お店には20人ほどしかいなかったので余裕で買えました。
発売当日に購入したのは本体だけで、ゲームソフトは1本も買いませんでした。その理由は、まずは本体内蔵のゲームやソフトをじっくり遊ぼうと思ったからです。最初に遊んだのは、自宅の部屋がそのままゲームの世界になる「顔シューティング」と「ARゲームズ」(※特に「つり」が楽しかった!)で、「3Dボリューム」をいろいろといじりつつ、立体視も楽しんでいたように記憶しています。
特にハマったのが「すれちがいMii広場」で遊べる「すれちがい伝説」と、2013年から配信された「すれちがいシューティング」でした。どちらも「すれちがい通信」で、仲間にできる上限となる10人のMiiが集まったらすかさずプレイし、エンディング到達後も繰り返しプレイしました。また「ピースあつめの旅」で、新作ソフトのキャラクターなどが描かれた3D映像のピースがそろったときも、すごく嬉しかったですね。
実は筆者、今でも3DS本体を万歩計代わりに持ち歩いており(※「思い出記録帳」に歩数が記録されます)、約2~3か月に1回のペースで10人のMiiとすれちがいます。発売から14年が経過しましたが、まだまだ愛用している方がいらっしゃるようですね。
ちなみに、本稿の執筆時点で筆者がすれちがった回数は15,766回。マップは47都道府県すべて埋まり、海外の20か国の皆さんともすれちがっています。
不定期に過去に起きたゲーム業界に関する出来事を、マンガでユル~く、かつ真面目にふりかえるコーナーです。
絵:橘 梓乃
ゲーム歴40年超のフリーライター。主な著書・共著は「ファミダス ファミコン裏技編」、「ゲーム職人第1集」、「デジタルゲームの教科書」、「ビジネスを変える『ゲームニクス』」、「ナムコはいかにして世界を変えたのか ゲーム音楽の誕生」など。2014年より日本デジタルゲーム学会ゲームメディアSIG代表も務める。
テキスト:鴫原 盛之(フリーライター)