【特別企画】
華麗な変身シーンが良い! 任天堂「プリンセスピーチ Showtime!」体験版レポート
「剣士ピーチ」と「パティシエピーチ」がプレイ可能
2024年3月7日 20:17
- 【プリンセスピーチ Showtime!】
- 3月22日 発売予定
- 価格:
- パッケージ版 6,578円
- ダウンロード版 6,500円
任天堂は3月7日、Nintendo Switch用アクションゲーム「プリンセスピーチ Showtime!」体験版の配信を開始した。本稿では、こちらをプレイした感触についてレポートしたい。
「プリンセスピーチ Showtime!」は、「スーパーマリオ」シリーズでお馴染みのピーチ姫を主人公としたアクションゲーム。いつもはマリオの助けを待つ側のピーチ姫を操作し、様々な衣装に身を包み、多様なアクションで乗っ取られた劇場を救っていく物語となっている。
体験版では「剣士ピーチ」と「パティシエピーチ」の変身が登場する2つの舞台がプレイできる。なお、製品版は3月22日発売予定となっている。
華麗な剣士に大変身!
ゲーム開始すると、早速オープニングムービーが流れる。「キラメキ劇場」の舞台公演を見にやってきたピーチ姫たちだったが、そこに突如「グレープ劇団」を名乗る謎の集団が登場。怪しい仮面を付けた「グレープ劇団」に「キラメキ劇場」を乗っ取られてしまい、お供のキノピオは劇場から叩き出されてしまう。
劇場ロビーに1人残されたピーチ姫の元にはキラメキの妖精、ステラが現れ、舞台の「おはなし」を取り戻すために力を貸してほしいと協力を求めてくる。こうして、「キラメキ劇場」を謎の怪しい仮面の奴らから取り返すための物語がスタートとなる。
最初のステージは、謎の怪しい仮面のやつらを最初に見かけたという剣士の「おはなし」の舞台に挑む。舞台の名前は「剣士といばらの城」。ロードが終わると、まるで観劇がスタートするかのように舞台のどん帳が開く。そこでステラからキラメキの力を分けてもらう事で、ピーチ姫も不思議なキラメキの力が使えるようになる。
プレーヤーが操作するのは、舞台上のピーチ姫。左アナログスティックで舞台を前後左右に自由に動き回れる。Aはジャンプ、Bボタンは「キラメキの力」で、ステージ毎にアクションの内容が異なる。
ピーチ姫には開始時に5つのライフが設定されており、増減があった場合や、立ち止まっている時にピーチ姫の頭上に表示される。敵との接触などでライフは減っていき、全てなくなるとやられてしまう。
このステージの序盤では、キラメキの力を使う事でピーチの手からリボンのようなものを出すことができる。リボンはクルクルと弧を描き、まるで新体操のリボン競技のようなアクションで落ち込んだ妖精たちを元気にしたり、つぼみの花を咲かせたりできる。
また、こうしたプレイ中には時々コインを獲得できる。コインは貯めておくことで、ライフがなくなった際の復活などに使用できる。復活時は直前のポイントから再開が可能だ。
物語を進めていくと、「剣士のキラメキ」を発見する。これを手に入れる事で、ピーチ姫は華麗なカットシーンとともに、剣士ピーチに変身する。この時の変身モーションが、実にアニメなどでよく見るような“魔法少女テイスト”溢れる演出なのだ。
変身後は、衣装に合わせた決めのポーズもバシッと決めてくれるので、プレイする側のテンションも爆上がりだ。BGMも勇ましい騎士を感じさせるようなものに変化する。
変身以降は剣士ピーチとしてプレイを続行する事になる。基本操作は変わらず、ジャンプと攻撃だが、攻撃時のビジュアルやエフェクトが変化することで、中世の剣士らしい雰囲気が楽しめる。加えて変身前には倒す事ができなかった巨大なイバラを破壊できるようになるなど、剣士の強さが強調されている。
剣の射程は変身前よりもかなり長いので、敵との距離がそれなりにあっても攻撃はヒットする。もし敵と接触してダメージを受けてばかりの人は、ちょっと遠目から攻撃するのがいいだろう。
剣士での戦いはジャンプのタイミングが肝だ。敵の攻撃が出るタイミングでジャンプを押す事で、スローモーションになる演出が発生し、華麗に敵の攻撃がかわせるほか、ここで追撃を入れることで、通常時以上の連続攻撃を入れられる。うまく決まるとスムーズにかつ気持ちよく敵を倒す事ができるのだ。
道中には中ボスも出現し、ここでは上記の回避からの反撃を決めることでポイントとなる。冷静に敵の動きを見つつ、うまく回避してスローモーションの演出が出たら、一気に攻撃を連打して畳みかけるのがいいだろう。
目的地の城に到着すると、そこには巨大なお城の舞台装置が設置されている。城の上では王様が怪しい仮面のキャラクターに捕まって助けを求めているが、いざ城に向かおうとすると、巨大な舞台装置が回転。城の裏側が出現すると、そこにはボスキャラとして巨大なイバラのつぼみの化け物が待ち構えている。ここでも、タイミングよく攻撃を回避することが攻略のカギだ。
こうして「剣士といばらの城」の舞台をクリアする事で、次の舞台にも挑戦できる、という流れのようだ。
次のステージはミニゲームメインのパティシエピーチ!
続く舞台は「スイーツフェスタへようこそ」だ。ここではパティシエが作った様々なお菓子がみんなにふるまわれるとのことだったが、いつまで経ってもフェスタ会場のゲートは開かず、再び怪しい奴らが出現してみんなにふるまうはずのお菓子が盗まれてしまう。
キラメキの力を使って落ち込むシェフの妖精たちを立ち直らせ、一緒にゲート内のフェスタ会場に向かうピーチ姫。ここでピーチ姫は奪われていくお菓子を取り返したり、材料集めなどを一緒に手伝っていく。ところがいざ材料を集めて厨房にくると、チーフが不在のため、このままだとお菓子が作れないという。そんな時にピーチ姫たちの前には「パティシエのキラメキ」が! ということで、今度はお菓子作りのベテラン、パティシエピーチに変身して、お菓子作りをすすめていく。
最初のステージは敵を倒すアクションだったのに対して、このステージでは制限時間のあるタイミングゲームが繰り広げられる。最初はタイミングよくボタンを連打して、クッキーを大量に作るミニゲームで、タイミングが合えば1度に大量のクッキーが作れるが、失敗すると黒焦げになってしまう。
クッキーの次は巨大ホールケーキのデコレーションに挑戦する。ピーチ姫は空中ブランコような台に乗って、空中を移動しながらケーキの上に生クリームを絞る。画面に表示された完成図の通りに生クリームを絞れれば、クリアというものだ。
ただしケーキは5個あって、最初は簡単なのだが、次第にケーキの土台も動いてしまうなど、難易度が少しずつ上っていく。微妙な調整に加えて勢いも大事なので、あれこれ考えすぎずにケーキをデコっていくのがいいだろう。
こうしてミニゲームをクリアすれば、スイーツフェスタ無事開催となってステージクリアだ。ボスなどは登場せず、剣士のステージとはまったく異なったテイストのプレイ感となっていた。
「スイーツフェスタへようこそ」を終えると、この先どんな冒険がピーチ姫を待っているのか、紹介のカットシーンが流れて体験版は終了。カットシーンを眺めていると、忍者や探偵、スーパーヒーローになるような数々のカットシーンが紹介されており、早く本編がプレイしてみたい衝動に駆られた。
まさかのやり込み要素も。工夫や見逃しに注意
本作ではすばらしいプレイをすると「キラメキストーン」と呼ばれる不思議な石がゲットできる。進行状況に合わせてすばらしいプレイをすると獲得できるわけだが、ここがやり込み要素となっている。
実際、初回プレイでは「剣士といばらの城」では2個、「スイーツフェスタへようこそ」では5個も取りこぼしが出てしまった。「スイーツフェスタへようこそ」の取りこぼしのほとんどはミニゲームのスコアが原因だったのだが、「剣士といばらの城」では見落としそうな「あること」をすることでキラメキストーンを獲得できた。
詳細はあえて伏せるが、画面の表示を見逃さないようにしたり、様々な工夫をすることがキラメキストーン集めでは大切なようだ。まさか体験版でこんなやり込みをするとは思わなかったが、このような仕掛けがこの先のステージ、いや舞台にも盛り込まれているのかと思うと、ミニゲームも含めてかなりやりがいのある1本になっているということが分かる。
体験版そのものは、クリアするだけなら1時間もあれば可能だろう。ピーチ姫の華麗な変身シーンをチェックしてみたいなら、是非ダウンロードして遊んでみてはいかがだろうか。
(C)Nintendo