【特別企画】
学園モノでPは学生! 「学園アイドルマスター」発表会レポートをいち早くお届け
2024年3月5日 19:27
- 【学園アイドルマスター】
- 2024年春 配信予定
- 基本プレイ:無料(アイテム課金制)
バンダイナムコエンターテイメントは3月5日、「アイドルマスター」シリーズの新ブランドアプリゲームとしてAndroid/iOS用アイドル育成シミュレーション「学園アイドルマスター」を発表した。2024年春に配信を予定し、基本プレイ無料でビジネスモデルはアイテム課金制。
「アイドルマスター」シリーズは、プレーヤーが芸能プロダクションの“プロデューサー”という立場でアイドルを育成していく、アイドルプロデュースゲーム。2005年7月にアーケードゲームとしてデビューして以来、さまざまなメディアで展開を続け、本年7月26日には19周年を迎える息の長いシリーズだ。
本日行なわれたメディア向け発表会には、「学園アイドルマスター」プロデューサーの小美野日出文氏の他、本作に登場するアイドル候補生の中から花海咲季(はなうみさき)役の長月あおいさん、月村手毬(つきむらてまり)役の子鹿なおさん、藤田ことね(ふじたことね)役の飯田ヒカルさん3人のキャストも出演した。
新作となる「学園アイドルマスター」では、プレーヤーがアイドル養成学校の「初星学園」に入学し、プロデューサーとしてアイドル候補生たちをプロデュースするのが目的。学園生活の中でレッスンや授業を通してアイドルの能力を成長させていくと、その育成度合いに応じてライブシーンが変化する。さらに、アイドルとの関係や能力なども、繰り返しプロデュースするたびに良くなっていき、アイドル1人1人の成長が体感できるという仕組みだ。
9人から1人のアイドル候補生を選び、1対1でプロデュースしていく「アイドルマスター学園」の詳細とは
最初に登壇した小美野氏はまず、タイトルを「アイドルマスター学園」というシンプルな名前ににした理由として「これまで『アイマス』シリーズをプレイしたことのない人にも遊んで欲しいということで、わざとシンプルにしました」と話してくれた。「略称は“学マス”と呼んで下さい」とのこと。
そんな「学園アイドルマスター」では、プレーヤーは9人のアイドル候補生から1人を選びプロデュースしていくことになる。彼女たちは初星学園の高等部・アイドル科に入学し、プレーヤーはその上に位置する専門大学のプロデューサー科に入学した生徒という立ち位置。そのため同級生ではなく、プレーヤーのほうが彼女たちよりも若干年上という設定だ。
なお学園が舞台なのは「学校は身近で親近感が湧く場所。今回登場するアイドル候補生たちも思い思いの悩みを抱えていて、そんな彼女たちに手を差し伸べるプレーヤーが共感しやすい場所が学園だと思ったので、そうしました」と語った。
そんな初星学園を舞台に、プレーヤーはアイドル候補生を育成し、彼女たちを成長させる。こうして最終的にはライブを披露できるようになるのだが、今作でのライブシーンは1人のみが歌って踊る。これについて小美野氏は「普通だと5、6人が歌って踊るところを、そのすべてを1人のアイドルを描くことに注力した」とのこと。続けて「一人に対して、約6万ポリゴンも使用しました。髪の毛や三つ編みの揺れ方などにもこだわっていまして、そのためハイスペックな端末ではなくても大丈夫です。咲季の髪型などは通常であればヘルメットっぽくななってしまう可能性がありましたが、今回は髪の毛だけに2万ポリゴンを裂くことで、柔らかい表現を可能にしました」と、苦心の末の出来映えを報告してくれた。
そのように気合の入ったアイドル候補生たちが歌って踊るライブシーンだが、「一人なので、ゲーム中は全部ソロ曲になっています」と打ち明ける。「一人のアイドルを育てていくということで、楽曲も一人のためにしっかり作っています」との話に続けて「実は、最高のライブシーンは簡単には見られません」と、驚きの話も明かしてくれた。
また、「アイドルを時間をかけてプロデュースしていくことで、最終的に素晴らしいライブシーンが見られるようになりますが、そこへ至るまでの段階でのパターンも用意しています。大きく分けて6段階くらいのライブシーンが用意されていて、そこをプレーヤーは少しずつ上がっていくというイメージです」とシステムについても説明。アイドルたちの成長によってライブのクオリティが上がるようだ。
参加スタッフに関しては、「キャラクター設定は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、『エロマンガ先生』などの原作者である伏見つかさ先生が担当しています。シナリオチームとしては伏見つかさ先生のほか、志瑞祐先生、雨宮和希先生が参加。キャラクター原案は南野あきさん/へちまさんが担っていて、さらにコンポーザーとしては東優太さんを始めとした大勢が参画しています」と公表した。
最後に、小美野氏とキャスト3人に行われた囲み取材での、一問一答を紹介する。
――周回プレイが楽しめるとのことですが、最初の1回で最高地点を目指すのか、それとも周回を重ねてそこに辿り着くのでしょうか?
小美野氏:基本は何度も周回を重ねていくことで、一番上を目指してもらいます。僕自身もテストプレイ時、最高のライブを見られた時は本当に鳥肌が立って感動したほどでした。
――シナリオ担当3人の体制を教えて欲しいです。
小美野氏:僕と伏見先生で基本的には作っていて、シナリオの執筆部分を3人で分担しています。アイドルごとに担当する先生が付いていて、今日紹介した3人は伏見先生がシナリオを書いています。
――プロデューサーを学生にした理由はなんですか?
小美野氏:アイドルとの精神的・物理的な距離感を考えてこの設定にしました。当初はプロデューサーを同級生にしようという案もありましたが、精神的な距離が近すぎてプロデューサーとアイドルという関係を担保できません。また、プロデューサーを先生にという案も出たものの、今度は物理的距離がありすぎて今までの「アイドルマスター」シリーズのプロデューサーとアイドルとの関係とあまり変わらないなと。
どういうところが一番良いだろうと考えた結果、専門大学の生徒と高等部の生徒が、距離感もしっくりきて一番良いとなりました。これは、伏見先生とも何度も話した上で決めています。
――基本的にスマートフォンの持ち方はどうなりますか?
小美野氏:基本的なプレイ画面は縦で、ライブシーンを見る時は横です。
――キャラクター1人に6万ポリゴンという数値が出たが、最初からそれを目指したのか、それとも作り込んでいくうちに辿り着いたのでしょうか?
小美野氏:表現するのを1人に絞ろうと決めた段階で、すべてのリソースをそこに割くというのは早い段階から決まっていました。ただし、6万ポリゴンとは言っていたものの、本当に実現するとは思っていませんでした。
――これまでのようなリアルライブの開催予定はありますか?
小美野氏:予定はあります。改めて後日、こんな感じのライブをやりますというのを発表させてもらえればと。ちょっと今までとは違った形でやろうかなと思っています。
――9人による楽曲やテーマ曲のようなものはあるのでしょうか?
小美野氏:学校をテーマとした楽曲自体は2曲あり、その他に各自に1曲ずつ用意されています。
――多数収録した歌唱シーンでの難しかったところ、気をつけたところはなんでしょうか?
長月さん:心の状態が歌に現われているところがあるので、そのときの咲季の気持ちを汲んで、それを歌に込めるようにしました。
小鹿さん:手毬は歌が元々上手だけれども、そこでプロデューサーと出会ってから精神的に成長して大成功ライブになる、その歌い分けが難しかったです。
飯田さん:ことねちゃんは実力が無いことで自信がないんですよね。可愛く見せたいけれどパフォーマンスには自信がないという葛藤、この歌い分けが難しかったです。
小美野氏:みんな、歌唱力で差分を作るのが非常に難しかった。キャラクター本人が抱えている内面などを深掘りしてもらい、それを歌に込めてもらっています。
――自分が演じているアイドルの魅力を教えて下さい。
長月さん:咲季は、なんといっても折れない芯の強さと、妹やプロデューサーの前では見栄を張ってしまう等身大の可愛さが魅力だと思います。精神的な成長を経て、それがパフォーマンスに現われるというところにも注目して欲しいです。
小鹿さん:手毬は内面がすごく甘えん坊だったり、食べるのが好きだったり、サボりたがりだったり、頑張るのが苦手なんです。その気持ちを振り切って表で人に見せる部分がストイックでクール。内面の弱い部分があるからこそ強く出過ぎる部分があるので、手毬の台詞を聞く時は“彼女は内面でこんなことを考えているから、こんな台詞を言っちゃうんだな”って考えてもらえると、冷たい台詞も愛らしく感じてもらえると思います。そこが魅力です。
飯田さん:ことねちゃんは、台本がハートだらけで可愛く可愛くという感じなんですが、素はぶりっ子じゃないというか実は真逆だったり、口調も荒くなることがあるんです。プロデューサーとのやりとりも結構コミカルなところが多くて、ストーリーを読んでいても楽しいです。
彼女は“とある理由”でお金にがめついですが、その背負っているバックボーンも凄くてグッとくるお話なので、絶対に負けない這い上がるぞ! っていう熱いシーンも彼女の魅力です。
小美野氏:ここだけの話、今回の3人には実は、ライバルポジションになるアイドルがそれぞれいるので、お互いのライバルとの関係もぜひ楽しみにして頂きたいです。
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