【特別企画】
「ウマ娘」、新育成シナリオ「U.A.F. Ready GO!」先行体験レポート
育成過程が大幅チェンジ! 新規“競技アニメ”がかわいいし、育成もしやすい
2024年2月23日 12:00
- 【U.A.F. Ready GO!】
- 2月24日 実装予定
皆さんはゲーム「ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)」を楽しんでいるだろうか?筆者にとってウマ娘の育成は日常となりつつあり、より高い因子を持った継承ウマ娘を目指したり、チーム競技場のチーム編成をより強化するためのウマ娘を育成するなどしながら日々を過ごしている。
育成シナリオがメインの本作において、新育成シナリオの実装時期が近付くと期待と不安が入り混じる。必要なサポートカードを無事に入手できるか、育成のコツが自身のプレイスタイルと合うかなど、考える事が増えるからだ。最新の育成シナリオでは育成の効率が良い傾向にあるので、新育成シナリオとの馴染み度合いは毎回気になるところだ。
ということで2月24日より、いよいよウマ娘の新育成シナリオ「U.A.F. Ready GO! ~アスリートのキラメキ~」が実装される。3周年記念イベントや新たなメインストーリー第2部の開始など、今もなお話題が尽きないウマ娘だが、果たして新育成シナリオはどのくらい強くて逞しく、かわいいウマ娘が育成できるのだろうか?
今回はメディア向けに事前に開催された先行体験会に参加し、新育成シナリオをプレイする機会に恵まれたので、その時の模様をレポートしたい。なお、体験会でプレイした新育成シナリオはまだゲームバランスが調整中など、開発中のものとなるため、リリース時と異なる場合がある点は予めご了承頂きたい。
豊富なオリジナル競技にチャレンジ!賢さの体力回復が使えない?
新育成シナリオ「U.A.F. Ready GO! ~アスリートのキラメキ~」の大まかなあらすじは、No.1アスリートウマ娘を決める総合スポーツ大会「U.A.F.」が開催される事が決定し、15種類のユニークな競技の技術を磨いてU.A.F.で頂点を目指せ! というもの。
今回の新育成シナリオでは、新たに2人のキャラクターが登場する。1人はソノンエルフィー(CV:小清水亜美)という名のアスリートウマ娘で、相談役としてシナリオ内に登場し、後述の競技トレーニングにおいて、重要な役割を果たしてくれる。
そしてもう1人がU.A.F.の仕掛け人でもあるU.A.F.運営総責任者の都留岐涼花(CV:佐藤利奈)だ。彼女はトレーニングで登場するキャラクターとなっており、現段階でサポートカードとして登場する事が決定している。後述するが、今回の育成シナリオでは彼女の存在の有無が非常に重要な役割を担う可能性が高い。
新シナリオでは従来のトレーニングメニューが全て「競技トレーニング」に変更となる。スピード、スタミナ、パワー、根性、賢さと、最終的に強化するパラメータは変わらないが、その過程が大幅に変わるイメージだ。
競技トレーニングは、それぞれ「スフィア」と「ファイト」、そして「フリー」の3ジャンルが用意される。さらに各ジャンルの中にスピード、スタミナ、パワー、根性、賢さに対応する競技があり、毎ターンランダムに登場する。
毎ターン登場する競技は3つ。育成メニューとして毎回これらの競技トレーニングを選択していくことで、ステータスが強化されていく。各競技にはレベルがあり、選択するとレベルが上がって獲得できるパラメータが上昇する。バランスよくそれぞれの競技を強化していくのも目標の1つだ。
この競技トレーニングには、さらに強力な要素も用意されている。それは、同じジャンルの競技がリンクすることで、同時に実行できる「リンクトレーニング」だ。3つ登場する競技のうち、同ジャンルの競技があった場合、「リンクトレーニング」として同時にパラメータと競技Lvを上げることができる。ただし、その分体力消費量も増える。
注意点としては、「リンクトレーニング」実行可能であっても、パラメータ上昇はメインで選んだ競技トレーニング枠が最も強化されるので、効果はあくまでも競技Lvの強化が中心と考えるのがいいだろう。
もうひとつ、重要な要素に「ヒートアップ」がある。「ヒートアップ」はジャンルごとの競技Lvの合計値が一定数に達したとき発動するもので、ジャンルに応じて強力なトレーニング育成効果が得られる。各ジャンルの「ヒートアップ」が同時に発動しても効果は重複するので、全ての競技Lvをなるべく均一かつ常に上がるように育成していきたい。
このような仕組みだと、なるべく多くの競技トレーニングのジャンルを合わせていきたいところだが、ランダム要素のため毎回狙い通りにはいかないこともある。そんな時に役に立つのがソノンエルフィーだ。
トレーニング中、ソノンエルフィーに「相談」するコマンドが追加されており、これを使用することで、特定の1ジャンルの競技トレーニングを異なるジャンルに変更できる。相談回数に制限はあるが、半年ごとに相談回数がリセットされるので、惜しみなく使っていくことでストレスなく競技トレーニングをまとめて強化していけるようになっている。
半年に1回、通常のウマ娘育成イベントとは別に「U.A.F.大会」が開催される。大会では15競技全てで競い合うというもので、ここまで挙げてきた競技Lvが高いと優勝できる仕組みとなっており、より多くの競技で優勝することで、大会ボーナスも貰えて、今後のトレーニングに活かせる。
U.A.F.大会は1年目がジュニア級の年末に最初の「TEST STAGE」。2年目がクラシック級6月末の「TRIALS 1st STAGE」、年末の「TRIALS 2nd STAGE」。3年目がシニア級6月末の「TRIALS 3rd STAGE」ときて、年末の「U.A.F. SHOW DOWN」で終了となる。4年目の最後にはURAファイナルズも行なわれるので、ここまで鍛え上げたウマ娘の強さを再認識して育成が終了できる。
そして、本育成シナリオでは、ウマ娘ごとの固有イベントも並行して行なわれるのはありがたい。前回の「Reach for the stars プロジェクト L'Arc」では固有イベントが行なえなかったので、まだ固有イベントを見られていないウマ娘がいるなら、再度育成し直すのにはちょうどいい機会ともいえるだろう。
ちなみにだが、今回のシナリオでは「賢さ」に対応する競技を選んでも体力が回復しない。体力不足の時に「賢さ」を選んで調整するという定番の育成ノウハウが通用しない事になり、体力不足になりがちな点だけ注意だ。体力の回復にはサポートカードのイベントに頼るか、友人サポートカードによる「お出かけ」がとても重要になってくる。
「競技トレーニング」が全て新規アニメーション!
今回の育成シナリオでは先日の「ウマ娘 プリティーダービー 5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -YELL- 」にて大変お世話になった推しのダイタクヘリオスを育成する事にした。さいつよのダイタクヘリオスを育成するぜ!
今回の新育成シナリオの魅力の1つはなんといっても、ユニークな15種類のオリジナル競技だ。例えば「スフィア」ジャンルの競技はスピード枠ではバレーボールっぽい「マシンガンレシーブ」、スタミナ枠は水球っぽい「ヘルスイムシュート」、パワー枠はバスケっぽい「マウンテンダンク」、根性枠はサッカーっぽい「ムゲンリフティング」、賢さ枠は野球のストラックアウトっぽい「スナイプボール」といったオリジナル競技が用意されている。
「ファイト」ジャンル、「フリー」ジャンルも同様にオリジナル競技が用意されており、こうしたトレーニング中のアニメーションが全て新たに作成されているので、ウマ娘たちがトレーニングに励む様子を見ているだけで十分楽しめるのだ。
しかもサポートカードのウマ娘ちゃんも一緒にトレーニングに励んだりするようなので、例えばダイイチルビーのサポートカードを入れておくことで、2人で楽しそうに練習する様子が見れたりする……。「こんなの無料で見ていいんですかぁ?」というアグネスデジタルの声が聞こえてきそうだ。
なお「リンクトレーニング」については、発生したら嬉しいというよりはむしろ毎回最低でも2つのリンクを発動するくらいの勢いでガンガン使う事になる。また、相談については2ジャンルに競技トレーニングが分かれた時に使う事で、同ジャンル全競技一斉トレーニングを行なえるのがとても気持ちいい。
ジャンルごとの競技Lvはトレーニング中は画面上に常時表示されていて、ここでヒートアップまでに必要なレベルなども確認できる。また、ジャンル枠のアイコンをタップすることで、ジャンルごとの各競技Lvの詳細が確認できるので、偏りをなるべく減らす形でレベルを上げる方がより効率よく強化できる。
そして、今回の新育成シナリオでポイントとなるのが体力回復だろう。そしてその要となるのが、都留岐涼花のサポートカードだ。というのも、彼女は「友人タイプ」のサポートカードなので、編成に加えることで、通常のお休み以外に「お出かけ」が追加となり、さらに性能面も本育成シナリオではかなり情報されるようなものになっていたから。詳細な性能は2月22日配信の3周年記念「ぱかライブTV」で公開されているはずなので、そちらも合わせてご覧いただきたい。
節目で開催されるU.A.F.大会については、あくまで体験会でのバージョンではあるが、ハードルはそこまで高くなかった。ゲームバランスの最終調整後に変化する可能性はあるが、今回の体験会では2回育成を行なって、ほぼ全ての競技でトップを維持できた。ポイントとしてあるのは、画面に表示されるジャンル枠の上に出る「大会期待度」のゲージだ。競技Lvを上げていくことでこのゲージが上がっていくのだが、これがMAXになるくらい競技Lvを上げていれば大会の優勝が期待できる。
本作のトレーニングは全て「競技トレーニング」であり、相談を定期的に使い、競技Lvをバランスよく上げるのが育成のメインになるので、体力の回復タイミングをどこで取るかなどのテクニックは必要だし、サポートカードのイベントによる回復がどこで発生するかの運も絡むが、シンプルかつ親切な設計で、かなり遊びやすく作られている印象を受けた。
友人サポートカード、都留岐涼花の詳細が気になる!
以上、ざっくりとではあるが、新育成シナリオ「U.A.F. Ready GO! ~アスリートのキラメキ~」について情報をまとめてみた。
実際に自身の手持ちのサポートカードや継承ウマ娘を使ってみないと育成効果については分からないところだが、なるべくリンクトレーニングが多く発動するようトレーニングを行ない、競技Lvの状況をこまめにチェックする。さらに体力の様子を見ながら、適度に回復を挟むスタイルは従来の育成シナリオと比べてもあまり違和感なくプレイできる仕組みになっていると言えるだろう。
特にリンクトレーニングをうまく合わせる部分は従来の育成シナリオに慣れていても遊びやすい仕組みになっているので、周回も比較的やりやすそうな印象を受けた。
一方で従来の賢さ回復がなくなった点については、ガチで育成をやり込んでいた人ほど、手癖で賢さを押してしまわないかが心配だ。ただ、賢さをあまり上げたくないのに回復のためだけに賢さを選ぶ必要がなくなるという点においては、その分のリソースを別のステータスに回せるので、効率がよくなる可能性はありそうだ。
また、今回の育成シナリオでは都留岐涼花のサポートカードがかなり重要そうだ。これまでの育成シナリオでも必須クラスのサポートカードは多く存在していたが、ここまで重要度の高さを感じた事はなかった。
今回の新育成シナリオは、プレイフィール的には従来とあまり変わらない感覚で遊べるのに、トレーニングコマンドの革新的な変化や、それに伴うトレーニングアニメーションの大幅な刷新など、ビジュアル面ではかなりの変化が感じられるユニークなシナリオとなっている。また、ウマ娘ちゃんたちに色々なスポーツをエンジョイしてもらうという、ユニークなアプローチも感じられるので、今後の展開などにも期待したい。
何はともあれ「ウマ娘」は間もなく3周年、記念イベントや新たなメインストーリー第2部も改めて楽しみなウマ娘からは今後も目が離せない。
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