【特別企画】

Joy-Conを振ってダンシングフィーバー! 音ゲーでパーティーゲーな「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」先行インプレッション

【サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル】

8月30日 発売予定

価格:
5,489円(通常版)
6,589円(デジタルデラックス版)

 セガは、Nintendo Switch向けのリズムアクションゲーム「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」を8月30日に発売する。本作はドリームキャストやWii、アーケードなどで展開されてきた「サンバDEアミーゴ」シリーズの最新作。コントローラーをマラカスのように振ってノリノリでダンスしているかのような、リズミカルな操作が楽しめる作品となっている。

 音ゲーとして純粋に楽しむ以外にもオンライン・オフラインで他プレーヤーとの対戦や協力プレイにも力が入っている事からパーティーゲームとしても遊ぶことができる。さらに今作では「ソニック」シリーズの楽曲やセガタイトルのキャラクターを模したアイテムが登場したりと非常に力の入った作品となっている。今回はそんな本作のSwitch版を一足早くプレイできたので早速紹介していこう。

【『サンバDEアミーゴ』フィーチャーアーティスト ピットブルトレイラー】

 本作の音ゲーとしての特徴はJoy-Conをマラカスのように振って遊ぶリズムアクションにある。音楽に合わせて上、横、下それぞれのノーツの方向へJoy-Conを振る、画面に向かって特定のポーズを数秒間行なう、画面をなぞる様にノーツを辿る等、Joy-Conを振る動作を活かしたアクションが多種多様に用意されている感じだ。しっかり躍るようにJoy-Conを振ったりポーズを取るプレイをすれば一番簡単な難易度「NORMAL」でも汗がじんわりと出てくるぐらいには運動感があり、それぞれの曲によって独自性のある動きを要求される場面が多いのも特徴的で面白い。

 パーティーゲームとして複数人でしっかり動いて楽しむのも良いが、1人でやり込む場合でも難易度「SUPER―HARD」以上にもなれば音ゲーマーもしっかり満足できる鬼のような譜面も用意されている。

画面中央から流れてくるノーツに合わせてJoy-Conを振る「マラカス」を意識したアクションが本作の基本となる
筆者の個人的な感覚にはなるが、画面をなぞるアクションは同じ音ゲーである「maimai」に感覚が近く、一定時間ポーズを要求されるアクションは「Dance Evolution(コナミデジタルエンタテインメント)」に近いと感じた
一番簡単な「NORMAL」の難易度であっても左右で違う動きのアクションが連続で来たりすると難しく、かなりやり応えを感じる
難易度も「SUPER―HARD」では音ゲーとしての難しさを味わう事ができ、「CRAZY」では譜面は簡単になる反面、派手な動きが多くなるため体力や身体能力が試されるといった具合に分けられているのも面白い

 Joy-Conによる操作は確かに楽しいけど疲れるし細かい操作ができるか不安……というプレーヤーも安心してほしい。本作はしっかりゲームパッドでのボタン操作も可能になっている。何なら筆者も後半の難易度になるにつれてゲームパッド操作に移行していった位だ。

 ゲームパッドでの操作の場合はJoy-Conを上下左右に振る動作がコントローラー左右のアナログスティックやボタン入力に割り振られる形となる。アナログスティック操作の場合はJoy-Conの操作感に近い直感的な操作が可能で、画面をなぞるように動くアクションの際には他の操作方法よりも正確にノーツを踏む事ができた印象だ。その代わり連続して様々な場所のノーツを踏む際は手元がかなり忙しくなる。

 ボタン操作の場合は基本的にノーツアクションは一番正確に行なえる事に加えて連打アクション等で一番スコアを稼ぐ事ができるのが非常に大きい。その反面画面をなぞる、ポーズを取るなどの直感的な操作感を求められる場面では少し扱いずらい印象だった。どちらにもメリットとデメリットがあったため結果的に筆者は両方の操作を場面毎に使い分けてプレイしていたが、いずれの操作方法でも問題なく音ゲーとして楽しめる事は間違い無く、自分のやりやすいプレイスタイルを開拓していくのも楽しいだろう。

画面をなぞる様に動くノーツにはアナログスティックを、細かいボタン操作が必要な場面ではボタン操作をといった具合に操作を状況によって分けることもできる
Joy-Conで踊りまくるプレイも楽しいので全然アリだが、操作方法はいつでも簡単に変えれるため高難易度に挑む際には一度ゲームパッドで試してみるのも良いだろう

 本作のもう一つの特徴は音ゲーでありながら“パーティーゲーム” としての側面がかなり大きい点だ。プレイ中に音ゲーとは関係ないミニゲームが始まったり、曲のテンポが変わってしまう「ハプニング」という要素や、ただ単純に音ゲーとしてのスコアを競うのではなく他プレーヤーと同じタイミングでノーツを踏む事を目指す「ラブチェッカー」等の多人数で遊んだ際に盛り上がる要素がかなり用意されているのだ。ノリノリでJoy-Conを振ったりゲーム中にポーズを決めたりするゲーム性と相まって多人数プレイでの盛り上がりが意識されている作品と言える。

 もちろんパーティー要素だけでなく、様々な曲をクリアしてフォロワーを増やす事が目的の「StreamiGO!」や、オンラインプレイでの対戦やランキングバトルなどソロプレイでのやり込み要素も用意されているため、自分にあった様々な遊び方ができる作品となっている。

「ハプニング」ではいきなりバッティングゲームが始まったり、曲のリズムが狂ったりなど正にハプニングが発生しゲームを盛り上げてくれる。このモードはオンオフが切り替えられるからガチりたい時にはオフにできるシステムは嬉しいポイントだ
「ラブチェッカー」を含めた2人プレイが充実している事からわかる通り、かなりパーティーゲーム方面にも力が入っている
オンライン要素や「StreamiGO!」などソロでも十分に楽しめるモードが用意されているのは嬉しい所
クリア報酬や溜まったポイントを使ってアミーゴ(アバター)の衣装やプロフィールを自分流にカスタマイズする事も可能だ。

 続いて音ゲーで一番重要な部分と言っても過言ではない収録曲について取り上げよう。本作はフューチャリングアーティストにラッパーのピットブル氏が起用され、テンションがアガるノリノリな曲が多数収録されている。他にも追加コンテンツとしてはセガが誇る「ソニック」シリーズのカッコいい楽曲や、海外でも人気の「龍が如く」の楽曲を採用していたりなどゲーマーが思わず喜ぶ楽曲も多い。

 さらにはTVアニメ「呪術廻戦」ファーストシーズンのオープニング曲「廻廻奇譚」や、大人気ボカロPであるKanaria氏の「KING」等が収録されていたりなど、かなり幅広いジャンルから楽曲をチョイスしている。現状でもかなり粒ぞろいだが発売後も楽曲が追加され続けるとの事で期待が持てるだろう。

収録楽曲(一部)

・Azukita by Steve Aoki, Daddy Yankee, Play-N-Skillz & Elvis Crespo
・Bang Bang by Jessie J, Ariana Grande & Nicki Minaj
・Bom Bom by Sam And The Womp
・Break Free (feat. Zedd) by Ariana Grande
・Celebrate by Pitbull
・Centerfold by J. Geils Band
・Chosen Mask(オリジナル曲)
・Escape From The City(ソニックアドベンチャー2より)
・Fist Bump(ソニックフォースより)
・フーガ ト短調
・Get Busy by Soolja
・Good Feeling by Flo Rida
・Good Time by Owl City & Carly Rae Jepsen
・I Love It (feat. Charli XCX) by Icona Pop
・I Really Like You by Carly Rae Jepsen
・I Will Survive (Eric Kupper Mix Edit) by Gloria Gaynor
・I Won't Let You Down by OK Go
・Just Dance (feat. Colby O' Donis) by Lady Gaga
・Karma Chameleon by Culture Club
・La Bamba by (Cover)
・Let You Go (feat. Kareen Lomax) by Diplo & TSHA
・Let's find and shake it(オリジナル曲)
・Macarena by (Cover)
・Make Way (Legendary) by Aloe Blacc
・Move Your Feet by Junior Senior
・Moves Like Jagger (feat. Christina Aguilera) by Maroon 5
・Pa'lla by Max Pizzolante
・Panama by Matteo
・Payback (feat. Icona Pop) by Cheat Codes
・Plastic Hearts by Miley Cyrus
・Pompeii by Bastille
・Runaway (U & I) by Galantis
・Scent of Your Sweet Love(オリジナル曲)
・Sucker by Jonas Brothers
・The Cup of Life (Spanglish Version) by Ricky Martin
・TiK ToK by Kesha
・XS by Rina Sawayama
・You & Me by Marshmello
・You Give Love A Bad Name by Bon Jovi
・Let's Take a Shot by Pitbull(無料アップデートにて追加)
・Shake Senora (feat. T-Pain & Sean Paul) by Pitbull(無料アップデートにて追加予定)

ダウンロードコンテンツ収録楽曲(一部)

□ジャパンカルチャー ミュージックパック(価格:550円)
・「廻廻奇譚」 by Eve
・「KING」 by GUMI
・「マツケンサンバII」 by 松平健

□ソニックミュージックパック(価格:550円)
・「Open Your Heart」 from 『ソニックアドベンチャー』
・「Reach For The Stars (Re-Colors)」 from 『ソニックカラーズ アルティメット』
・「I'm Here」 from 『ソニックフロンティア』

□セガミュージックパック(価格:550円)
・「ばかみたい【Taxi Driver Edition】」 from 『龍が如く』シリーズ
・「Go Go Cheer Girl!」 from 『スペースチャンネル5 パート2』
・「怪盗Rのテーマ」 from 『リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産』

□K-POPミュージックパック(価格:550円)
・Cupid (Twin Version) - Sped-Up by FIFTY FIFTY
・Dynamite by BTS
・Permission to Dance by BTS

ヒップホップ、ゲーム楽曲、アニメーションソング、ボーカロイド等々……テンションが上がる曲という共通点でオールジャンルの曲を音ゲーとして楽しめそうだ
曲によっては「ソニック」などそのタイトルを代表するキャラクターが一緒に躍ってくれるのはファンにとって堪らないサービスだ!

 筆者は譜面が気持ち良すぎたので「ソニックフォース」のテーマ曲である「Fist Bump」と未発表のコラボ楽曲1曲をひたすらプレイしていた。

 実は筆者は音ゲーが苦手だが、この2曲について全ての難易度で最高評価のSを取るのに1~2時間を要した。全曲でSランク取得をやろうとすればかなり遊び込める事に加え、逆に音ゲーが苦手な筆者でも時間をかけて覚えればある程度はしっかりクリアできるようになる位の難易度であるという点は1つのポイントかもしれない。パーティーゲームとしての側面もかなり強い作品となっているので難易度のバランス調整は幅広いプレーヤーが遊べる丁度良い塩梅に練り上げられている印象だ。

 とはいえ難易度「SUPERHARD」やJoy-Con操作の「CRAZY」での一部の曲は、かなりの動きを要求され、しっかり人間を辞めさせに来るヤバイ難易度になっていたので、音ゲーとしてのスパイスもしっかり残している点は安心してほしい。

「Fist Bump」は連続するボタンノーツが非常にトリッキーでプレイしていて気持ちの良い譜面になっていた。また、一部のヤバすぎる難易度も複数人で一緒にプレイすれば笑える要素になるようにも感じる。盛り上がる要素の1つと言えるのかもしれない

 今回の試遊ではオンライン要素や複数人でのプレイは残念ながらできなかったが、流行の曲とゲーマーが喜びそうなアゲアゲな選曲、ダンスのようなアクション性と音ゲーには珍しいお祭りのような各種ゲームシステムが合わさり、非常に盛り上がれる作品になっていると筆者は感じている。家族や友人等と一緒に気軽に遊べる音ゲーとして是非プレイしてみてはいかがだろうか。

【8月29日 編集部追記】
 事実関係に基づき、収録楽曲の一部を修正いたしました。