【特別企画】

Joy-Conをマラカスに見立てて振りまくり! 「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」先行プレイレポート

じっくり遊べる新モード「StreamiGo!」などゴキゲンなリズムアクションを体験!

【サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル】

8月30日 発売予定

価格:
5,489円(通常版)
6,589円(デジタルデラックス版)

 セガのリズムゲーム「サンバDEアミーゴ」シリーズの最新作、「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」がNintendo Switchで8月30日に発売される。

 リズムゲームとして1999年にアーケード版から始まり、2008年にWii版がリリースされた本シリーズ。以降は音沙汰が無く、今作は実に15年ぶりの新作である。

 今回弊誌では、発売前に実際にプレイしてノリノリなゲーム性を体験することができた。難しい事抜きで超楽しい本作のプレイ感をお届けしよう。

【サンバDEアミーゴ : パーティーセントラル [Nintendo Direct 2023.2.9]】

マラカスを振るだけじゃない!? 型破りでおバカなアクションが満載!

 「サンバDEアミーゴ」は、リズムに合わせてマラカスをシャカシャカ振るという他にはないリズムゲームとなっており、アーケードやドリームキャスト版ではマラカス型のコントローラーを使用した。

 Nintendo Switch向けに発売される今作では2本のJoy-Conをマラカスに見立てて振って遊ぶという、専用コントローラーいらずで本格的なプレイが楽しめる仕様となっている。

Joy-Conとマラカスのシンクロ率の高さに、ゲームへの没入感がすごい

 初めにプレイしたのは、楽曲の完走を目指してJoy-Conをシェイクする「リズムゲーム」。過去作ではラテン系の曲が中心だったが、本作ではEDMやポップミュージックなど、世界中の様々なジャンルの楽曲を40曲以上収録。どれもゲームプレイを盛り上げるノリの良いサウンドばかりだ。

 基本は、音楽に乗って飛んでくる「リズム玉」の方向に合わせてJoy-Conを振るだけのシンプルなゲームとなっている。シンプルが故に“脳をカラッポにして感じるがままにリズムにノれる”のがプレイしていてとても気持ち良い。Joy-Conを振った際に鳴るマラカスのシャカシャカ音も小気味良く、リズム玉が連続で飛んでくる場面はクセになる爽快さを味わえる。

リズムに合わせてシェイクするだけの簡単操作。曲のバリエーションも豊富で、「ソニック」シリーズの楽曲ではステージやキャラクターがソニック仕様に!

 普通の音ゲーならばリズム玉に合わせてシェイクするだけで「遊び方は以上」となるところだが、“普通じゃない”セガのリズムゲームだけあって遊びはこれだけでは止まらない。演奏中にヘンテコなポーズの指示や、唐突にダンスを要求されるなど様々なアクションが発生する。腕だけではなく全身を使った動きが加わることでリズムへのノリノリ感が爆上がり。プレイしていて否が応でも楽しい気分にさせてくれる。

 さらに曲の途中にはハプニングが起こったりもする。内容はルーレットで決定するのだがそのどれもが破天荒。画面に現われる人とタイミングよくハイタッチを交わしたり、ピッチャーの投げる球をバットで打ち返すなど、もはやマラカスでの演奏と全く関係ないミニゲームが差し込まれるのだ。意味不明な内容だが面白いので良し!

突然アクションの指示が入るので、一瞬たりとも油断はできない
どんなハプニングが起こるのかは完全ランダム

 楽曲ごとに「NORMAL」、「HARD」、「SUPER HARD」、「CRAZY」の4つから難易度選択をすることができる。NORMALからSUPER HARDまでは純粋に難易度が上がり、歯応えのあるゲームが楽しめた。

 最後のCRAZYは難易度が上がるだけではなく、曲の途中に入るアクションやハプニングがかなりの頻度で発生するようになりゲーム性がガラリと変化した。もはやマラカスを振ってる暇がなく、その名の通りCRAZYなゲームを堪能できる。みんなで集まってバカになって遊べば盛り上がり間違い無しだ。

 全身を使ってプレイするのは“少し気恥ずかしい”というシャイなプレーヤーのために、スティックやボタンで操作する「ボタンでプレイ」モードも用意されている。タイミングよくボタンやスティックを操作するプレイは、一般的なコンシューマの音ゲーといった感覚で遊ぶことができる。本作は体を動かして楽しむのが醍醐味だが、ボタン操作にすることで遊び方がガラリと変わるので、1つで2度美味しいゲームとなっている。

幅広い難易度が用意されているので、音ゲー初心者から上級者まで楽しめる

1人でも、友達とも盛り上がれる面白ゲームが充実!

 リズムゲームの他にも遊び応えバツグンのモードが沢山用意されている。1人でじっくりプレイする「StreamiGo!」は、ストリーマーとなって指定された楽曲(ミッション)をクリアしてフォロワーを増やしていくという、今時の設定を取り入れたモードだ。

 一通りリズムゲームをプレイした後にこちらのモードをプレイしたが、ミッションはなかなかに難しくかなり苦戦させられた。リズムモードが緩やかに遊べる難易度な反面、StreamiGo!は歯応えのある骨太なバランスとなっているので非常にやり込み甲斐がありそうだ。

 2人プレイ用のモード「ふたりでパーティー」もかなり盛り上がれる内容だった。ふたりでパーティーでは基本となる対戦「リズムゲーム」の他に、「ラブチェッカー」、「アピールバトル」、「プチリズムゲーム」の全4種類のゲームを収録している。

 ラブチェッカーは2人で協力して曲を演奏して、リズムにノったシンクロ具合から2人の相性を測定してくれるのだ。気になっている人と一緒にプレイしたいモードである。

ラブチェッカーは、気になっている人とプレイすれば距離が縮まるかも

 アピールバトルはリズム玉に合わせてシェイク、さらにはジャンプで跳んだりダンスをしまくったりと、いろいろなアクションを成功させてゲーム内の観客にアピールしてスコアを奪い合うというアツいルールだ。対戦に負けると、なんと“プレーヤー自身に課される罰ゲーム”が用意されていたりする。絶対に負けたくない戦いに思わず熱が入ってしまう。

 そのほか、プチリズムゲームとしてリズムゲームで発生するハプニングミニゲーム部分だけを切り取って対戦できるモードもある。

アピールをうまく決めてギャラリーからの支持を得ていくアピールバトル
プチリズムゲームは、ブッ飛んだハプニングが連発で笑えること間違いなし

 今回プレイすることはできなかったが、本作にはオンライン対戦モードも実装している。1対1で演奏のスコアを競う「リズムゲームオンライン」と、20人のプレーヤーと生き残りを賭けたサバイバルリズムバトル「ワールドパーティー」の2つのルールで世界中のプレーヤーとリズム感を競える。対戦好きにはたまらないかなり面白そうなモードだ。

ワールドパーティは複数人で戦うサバイバルバトルという形式なので、1対1の対戦よりもライトに遊べそうだ

 ゲームプレイ以外にもお楽しみ要素が存在。各モードを遊ぶとゲーム内通貨の「ギャラ」が貯まり、「きせかえショップ」で使用すればアバターのカスタマイズアイテムを購入することができる。

 カスタマイズできるのは「衣装」、「頭部」、「肌の色」、「手に持たせるアイテム」、「効果音」、「アイコン画像」、「アイコン背景」など様々。衣装の中には服だけではなく着ぐるみなどの面白アイテムも豊富にあり、アバターの見た目をガラリと変えられる。オンラインプレイで自分だけの個性的なキャラクターを他のプレーヤーに存分に見せつけることができる。

カッコいい服装でオシャレに決めるのもあり
着ぐるみでネタに走るのもありだ

 ゲームタイトルとJoy-Conを振るというゲーム性からプレイ前はみんなでワイワイ楽しむのがメインのパーティーゲームかと思っていたが、実際にプレイしたところ1人でやり込める要素も充実しており、なにより音楽にノってシェイクするというアクションが純粋に音ゲーとして面白かった。

 1人で遊んでも、友達を集めて遊んでもどちらも盛り上がれる「サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル」。音ゲー好きはもちろん、難しい事抜きでゲームを楽しみたい人にはうってつけのタイトルである。