【特別企画】
【夏休み特集】100均グッズでクールなゲームライフを! ゲーム機掃除に使える便利アイテムを紹介
USBブロワーやウェットティッシュまで。ゲーム機に使える掃除アイテム多数
2023年8月15日 00:00
世の中には2種類の人間がいる。ゲーム機を“マメに掃除する人間”と“しない人間”だ。筆者はどちらかというと後者で、普段は長尺のHDMIケーブルやUSBケーブルなどを駆使して、離れた場所でゲームをプレイしている事もあり、ゲーム機がどんな姿になっているかを見る事はあまりない。そのため、たまに見てみると、埃を被ったゲーム機たちのおどろおどろしい状態になっている。
据え置き型ゲーム機の場合、部屋の環境にもよるが大抵は置いているだけで表面にホコリが積もってしまう。また、プレイステーション 5といった高性能機は大型の冷却ファンを搭載していることもあり、ファンの吸気口にホコリが密集。この状態を長期間にわたって放置すると、排熱処理に悪影響を及ぼして、結果としてゲーム機の寿命を縮めてしまう場合もある。
また、一昔前のゲーム機であれば、ゲーム機本体にカセットをダイレクトに挿入していたため、ゲームをプレイするたびに本体に触れる機会も多かったが、ネットワークによるダウンロード販売も増えた今、ゲーム機の埃はこれまで以上に積もりやすい環境に変化しつつある。加えて、Nintendo Switchなどの携帯ゲーム機は持ち運ぶという性質から、本体やディスプレイが汚れやすい。
だが、掃除が得意な人でも苦手な人でも、気になったら掃除するくらいの感覚でキレイにしておくことで、ゲーム機器の寿命を伸ばせる場合もあるし、不慮の故障の原因を減らす事にもなる。そこで今回は、日頃お世話になっているゲーム機たちに感謝の気持ちを込めて、ゲーム機の掃除を実践してみることにした。
さらに掃除に使用するグッズについては、基本的に100円ショップ「DAISO(ダイソー)」で購入した物を使用する。100円ショップでも買えるが、より本格的な掃除をするのに最適なグッズについても可能な範囲で紹介したい。夏休みということもあり、お手軽にゲーム機掃除をしたいと思った方に参考になれば幸いだ。
なお「DAISO」は店舗ごとに品揃えに個性があるほか、品切れになった商品について再入荷がない場合もある。本稿で紹介している商品が、店舗によっては取り扱いがない可能性もある点をご了承いただきたい。
100均に“USBブロワー”が! 据え置きゲーム機のホコリにはエアダスターが活躍
据え置きゲーム機の掃除は、埃取りがメイン。そのため、まずは表面上の埃を除去するところからお掃除は始まるのだが、ここで最も効果を発揮するのは「ダストブロワー」だ。ダストブロワーとは文字通り、表面上のダストをブロワーするアイテムを指す。ブロワーの意味は気体にエネルギーを与えて圧力を上げて、速度を増加して送り出す装置という意味だが、工業用の機械的なブロワー以外にもガスボンベ型の物なども用意されている。端的に言えば風で埃を吹き飛ばすことができる装置だ。
DAISOでチェックしてみたところ、2種類のブロワーが確認できた。1つはカメラ機材などをメンテナンスする時に使用するゴム製のブロワー。これはカメラレンズの埃を飛ばすなど、かなりミクロな作業向けの物で、かなり昔から100円ショップの定番商品として置かれている。ただし、こちらの商品は今回の用途には適していないため、おススメしない。実際に筆者もこれを掃除に使えるか試してみた事があるのだが、風量が少なすぎて、埃が全然飛んでいかないのだ。また、球の部分を指で押して使用する性質上、何度も押す必要があり、肉体的な限界がすぐに来てしまう。
もう1つは、なんとUSB接続で使用できる小型の「USBブロアー」だ。100円ショップながら価格は500円と少々高いが、電動ブロワーは一般的に数千円するアイテムのため、まさか100円ショップで買えるとは思っておらず、衝撃を受けた。
早速購入して試してみたが、ちょっと風が出る程度のおもちゃではなく、割とガッツリ風量が稼げる。動作電流0.75A、起動時電流最大1.8A、使用電力3.75Wと、一般的なUSB機器よりも高出力なこともあり、サイズの割に納得のゆく風量が得られるのだ。一方で風を射出するノズル先端はかなり小さいミニチュアのような仕組みのため、広範囲に風を当てるには物足りなさも感じられる。例えばキーボードのゴミをちょっと払うくらいの用途なら十分に使えるが、今回のような比較的サイズの大きなゲーム機本体の掃除にはやや不足感があるほか、強めの風を当て続けるような感覚のため、勢いがちょっと物足りない。
このUSBブロワーで物足りなさを感じる場合、いきなり数千円の電動ブロワーを買ってしまうのも1つの手だが、もう1つ有効な手段はスプレー缶タイプのエアダスターだ。こちらは残念ながら100円ショップでは販売しておらず、家電量販店などで大体2本1,000円前後で購入が可能なアイテムとなっており、1度の射出でかなり強力なブロワーが行なえて効果的だ。特に風の勢いが凄まじく強いため、筆者は昔から愛用しているアイテムとなる。
この手のガスを使用したスプレー缶タイプの場合、環境汚染を気にする人もいると思うが、エレコムなどが発売する今時のエアダスターは、地球温暖化係数(温暖化に与える影響の程度を示す数値)が1、従来のフロンガスは一切使っていないということで、この辺りは安心して使う事ができるようだ。なお、環境には優しくても、ガスを使用している点には変わりはないので、火気厳禁である点にも注意が必要だ。
なお、その効果は後述の頑固な埃もブラシで拭き取る事なく、ブロワーが全部吹き飛ばしてくれるほどに強力だ。特に溝の奥や吸気口の部分はブラシが届きにくい箇所でもあるため、個人的にはブロワーはスプレー缶タイプのエアダスターをお勧めしたい。
こうしてブロワーを駆使して埃を吹き払ってもまだ頑固な埃が残ってしまう場合がある。特にゲーム機器の吸気口付近の埃は湿気を吸って粘性を帯びてしまったり、家族に煙草を吸う人がいる場合は、ヤニの汚れを吸収してしまうため、吸着しやすくなってしまう。
このような頑固な埃には、ブラシを使うのがいいだろう。今回DAISOでチェックしたところ、こうした電子機器向けの「マイクロファイバーダスター」が販売されていた。ブラシ部分に極細繊維のマイクロファイバーを採用しており、埃がガシガシと取れる。ただ、使用中にブラシの糸自体がボロボロと抜け落ちる事もあったので、完璧ではなさそうだ。
また、さらに細かい場所の埃には、綿棒のような形状の「パソコンのおそうじ棒」が役に立つ。こちら通常の綿棒と何が違うのか比較してみたが、先端の形状が斜めに角度がついており、機器の細部に使うのにちょうどいい状態になっているのがポイントの1つだ。例えばカナル型の完全ワイヤレスイヤフォン(TWS)は、長年使用していると耳垢が気になる場合があるが、小さな穴でも手軽に入れられる形状になっているので、掃除しやすい。
ただ、一般的な綿棒は大体200本入りが100円前後で購入できるのに対して、本製品は100円で5本しか入っていないため、圧倒的なコストパフォーマンスの悪さがちょっと気になった。なお、薬局などで手軽に買える「クイックルワイパー」などの埃除去アイテムでも代用可能なので、自宅に転がっている物を使って掃除するのもアリだろう。
また、こうした埃を除去しても気になる表面上の汚れがある場合は、アルコール成分を含むウェットティッシュを使う事で殆どの汚れはキレイにできる。なお、機器類の電源は予めオフにしておく必要がある点は改めて注意だ。また、こういったウェットティッシュもアルコール成分を含むため、火気厳禁だ。
今回は、先ほどのアイテムを使って筆者の弟が所有するPS4を掃除してみた。筆者のPS5はまだ購入してから日が浅く掃除するにはまだ早かったが、弟の所有するPS4は長年放置され埃まみれになっていた。だが、先ほど紹介したアイテムを使用して掃除をすることで、ゲーム機器の埃はほぼなくなり、買ったばかり、とは言わないまでも清潔感が出てくる。普段あまりゲーム機を掃除しない人でもかなり満足できる仕上がりになるだろう。
Nintendo Switchなどディスプレイ掃除は乾拭きが基本! 頑固な汚れには専用品も使おう
続いてはNintendo Switchや液晶テレビなど、ディスプレイの掃除について見ていこう。ディスプレイを吹く際は乾拭きが基本。だが、乾拭きをするのに雑巾を使ったりすると、返ってディスプレイに傷が突いてしまう場合もあるので、なるべくマイクロファイバーなどのディスプレイを拭くのに適した物を使用したい。
DAISOでチェックしてみたところ、マイクロファイバーを使用した「マイクロファイバークロス(テレビ・パソコン・液晶用)」が販売していたのでこちらを試してみた。質感のよさげなクロスで、サイズは30㎝×30㎝とサイズ感も悪くない。これを使ってディスプレイを乾拭きしてみたが、表面上のホコリが全て取れてかなりキレイに仕上げることができた。一方でクロス自体が使い込むと汚れてしまう場合があるので、繰り返し使う場合は洗濯する必要がある点には注意が必要だ。
余談だが、業界内にてこうした機材の清掃でよく使われるのが「キムワイプ(日本製紙クレシア・200枚入り160円〜)」だ。かなり古くからある定番製品で、一般的なティッシュペーパーを使ってディスプレイを拭くとティッシュの繊維などがディスプレイ側に付着してしまい、掃除した筈が返って汚れてしまう場合などもあるが、キムワイプは毛羽立ちが少なく拭き取り後も繊維が目立たない作りで使い勝手がかなりいい。価格も200枚のシート入りで220円前後で購入できるので、こうしたアイテムも選択肢の1つだ。
一方でディスプレイ上にも頑固な汚れが吸着してしまっている場合も多々ある。このような場合に有効なのはアルコールを含んだウェットティッシュが有効だ。ただし、ここで注意点が1つ。ディスプレイ表面にはコーティングが施されている場合などもあるため、一般的なウェットティッシュは使用できない。今回DAISOでチェックしてみたが、テレビやディスプレイの画面に使用可能なウェットティッシュは販売されていなかった。筆者の家には以前購入した物があったのだが、販売を中止してしまったのかもしれない。
そのため、ディスプレイ表面をよりきれいに掃除する場合は、家電量販店などで販売しているディスプレイ専用のウェットティッシュを購入すればいい。価格はピンキリで、ホームセンターで売られていたディスプレイ用のウェットティッシュは200円前後だったが、家電量販店で売られていたディスプレイ用ウェットティッシュは安いものでも400円前後、大型の物になると1,000円近くする物が販売されていた。
この辺りは掃除する対象によるが、例えば大型の液晶テレビなどを全て拭きたい場合は、比較的サイズが大きいものを、Nintendo Switchやスマートフォン、ノートパソコンなど比較的小さなディスプレイであれば、小さな物で十分だろう。なお、こうした専用のウェットティッシュであっても、ディスプレイの使用に適さない場合もあるという。この辺りは対象の機器のサポートページなどをチェックして、ウェットティッシュが利用できるか確認するのがおススメだ。
夏休み中に身の回りのゲーム機を総点検! 最後の手段に無水エタノールも
ここまで簡単ではあるが、100円ショップのアイテムやお掃除アイテムを使って、ゲーム機掃除の基本について紹介してみた。なお、ブロワーを使って埃を除去する際には、できる事なら屋外など埃が飛び散っても問題のない環境でやるのが望ましい。筆者はよく室内で埃を吹き飛ばして掃除したつもりになるが、ド派手に舞った埃は再び戻ってくるため、その効果がやや怪しい事になってしまうし、各所に迷惑をかけてしまう。
また、ウェットティッシュのような消耗品を使いたくない場合や、より強力な汚れを除去したい場合は最後の手段として、無水エタノールをダイレクトに使うという方法もある。無水エタノールは薬局などで購入可能な水分を含まないアルコールのみの薬剤で、布やキムワイプなどに染み込ませて拭くことでかなりの汚れ除去が期待できる。ただし、前述のようにディスプレイに使用するとコーティングが剥がれてしまう場合もあるほか、機器の塗装なども一緒に除去してしまう危険もあるため、使用する物を選ぶ必要がある点には注意が必要だ。あと火気厳禁も忘れずに。
埃取りはゲーム機以外にもおもちゃやフィギュアなど長期間、棚などに飾っている物にも積もっている事があるので、こうした製品も今回の基本に忠実に埃取りから綿棒などを駆使することでかなりきれいにできるので、気になった人は総点検してみてはいかがだろうか?