【特別企画】
「ドラゴンクエスト チャンピオンズ」CBTレポート。戦うだけが勝利ではない「大会モード」がアツい!
2023年2月6日 20:56
- 【ドラゴンクエスト チャンピオンズ】
- 配信日:未定
- 価格:アイテム課金型(基本プレイ無料)
今や知らない人はいないであろう国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズ。コンシューマー機のみならず、スマートフォンアプリでも外伝やスピンオフ作品が多くリリースされている人気シリーズだ。
そんな「ドラクエ」に、新たなるスマホアプリ「ドラゴンクエスト チャンピオンズ」が発表された。正式なリリース日程は現時点では明らかにされていないが、2月6日より約1週間に渡るクローズドβテスト(以下、CBT)が実施されている。
本稿ではファミコン版の初代「ドラクエ」からリアルタイムでプレイしてきた筆者がCBTに参加し、本作のファースト・インプレッションをお届けする。
1人で遊ぶ「冒険モード」と他のプレイヤーと戦う「大会モード」の2種類を搭載
冒険の舞台は、遥か昔に勇者の一行が魔王を倒し、平和を取り戻した世界。世界の各地にある島々では、再来するであろう魔の脅威に対抗する戦士を育てるために「勇者武闘大会」が開かれていた。長い平和が続いているにもかかわらず、人々が武闘大会に熱狂するのには理由がある。曰く「すべての地域で大会を制し勝利した者には、勇者への扉が開かれる」と。プレーヤーは勇者を志す若者として大会に参加し、全地域の制覇を目指すのだ。
本作のゲームジャンルは、複数のプレーヤーたちが入り乱れて戦う乱戦コマンドバトルRPG。武闘大会には他のプレーヤーも参加しているのはもちろん、各地域に生息しているモンスターが襲ってくることもある。プレーヤーは敵と戦ったり各地を探索したりしながら自身を成長させ、最後の1人まで生き残るために戦うわけだ。
本作には主に2つのゲームモードが収録されている。まずはメインコンテンツである「冒険モード」から説明しよう。
「冒険モード」は従来の「ドラクエ」と同じく、他のプレーヤーに介入されず、ソロで冒険する1人用のモードだ。「チャンピオンズ」オリジナルの物語が楽しめる「ストーリーモード」のほか、「高難易度バトル」などが用意されているようだ。オンライン系のゲームに慣れていない人でも、自分のペースで気軽に遊べるのが嬉しい。
そしてもう1つは、他のプレーヤーと戦う「大会モード」。最大で50人のプレーヤーが1つの武闘大会に参加し、リアルタイムで戦って生き残りを目指す。と言っても、絶対に他のプレーヤーと戦わなければならないというわけではない。例えば、ひたすら隠れたり逃げ回ったりして他のプレーヤーが全滅するのを待つ……なんていう戦略も可能だ。バトル一辺倒にしていないあたり、スクウェア・エニックスのセンスが伺える。
「大会モード」が想像以上にアツい! さまざまな戦法を考案してみよう!
さて、実際にプレイしてみた感想だが、まず「冒険モード」はまさに王道の“ドラクエ感”。スマホアプリでよく見られるミッションクリア制を採用しつつも、随所に「ドラクエ」らしさが散りばめられている。プレイ画面を見てもらえばわかる通り、印象としては「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」(以下、ドラクエXI)の3Dモードに近いか。
プレーヤーは画面左下のバーチャルパッドで3Dのフィールドを移動し、右下にあるバーチャルボタンでアクション。おもしろいのが高速移動の「ダッシュ」で、「ドラクエXI」のように無限に走り続けられるわけではなく、スタミナゲージがなくなると息切れして移動をやめてしまう。1人で遊ぶ「冒険モード」では大きな影響はないが、「大会モード」では生死を分ける重要な要素になるであろうことは想像に難くない。
そのほか、「ドラクエXI」でもあったフィールド攻撃も一工夫されている。フィールドにいる敵に攻撃を当ててバトルを有利に運ぶ点は同じだが、重要なのはキャラクターの職業。たとえば武闘家が攻撃を当てると、そのバトルで会心の一撃が出る確率がアップする。一方、魔法使いの場合は呪文で攻撃したときのダメージが増えるなど、職業ごとに効果が異なるのだ。
そして、本作における目玉要素の1つ「大会モード」。このモードではブロンズ・シルバー・ゴールドというリーグがあり、最初は一番低いブロンズリーグからスタートする。自分を成長させて他のプレーヤーに勝つことで、より高いリーグに挑戦できる仕組みだ。なお、ブロンズリーグはプレーヤー同士の対人戦ではなくAIキャラクターと戦う、いわば練習試合。こちらで「大会モード」の基礎を学べるので、安心してプレイしてほしい。
また、バトルは「ドラクエ」シリーズでおなじみのコマンド選択式が採用されている。テクニックを必要とするようなアクション要素は一切ない。そのため、アクションゲームが苦手な人や、この手のサバイバル系に慣れていない人でもRPG感覚で楽しめる。ただし、戦闘中も時間が経過しているので、コマンド選択にあまりにも時間をかけ過ぎると一方的に攻撃されてしまう点に注意。
「大会モード」で生き残るための方法も1つではない。単純な正攻法以外にも、アイテムを集めまくる、モンスターを狩りまくる。あるいは罠を仕掛けまくったり、他のプレーヤー同士が戦っているところに乱入し漁夫の利を狙ったりなど、さまざまだ。多くの手段があるので、有効な戦略を考えて実際のプレイで試してみると、どこかしらに穴が見つかる。その穴をカバーする戦略を考えては、また試す。個人的には、この試行錯誤がとても楽しかった。基本プレイは無料なので、読者にもぜひ一度ご体験いただきたい。
「ドラクエ」シリーズに新たな息吹を吹き込む本作。さまざまな遊び方が用意されているだけに、ライト層からガチ勢まで多くのユーザーが楽しめるであろうことは想像に難くない。公式ページではゲームシステムの詳細が掲載されているほか、弊誌でも新情報をお届けしていく予定。それらを参考にして独自の戦略を考えつつ、正式リリースの日を待ちたいところだ。
© 2023 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/KOEI TECMO GAMES/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
© SUGIYAMA KOBO