【特別企画】

自分はYouTuberに向いているのか! 「Youtubers LiFE2」先行プレイレポート

YouTuberの焦りと苦悩と達成感がわかるライフシミュレーション

【Youtubers LiFE2- ユーチューバーになろう -】

12月9日 発売予定

価格:
PS4/Switch:4,950円(税込)
PC(DMM GAME PLAYER版):3,980円(税込)

 2019年の「小学生のなりたい職業ランキング」で1位を取るなど、ひとつの職業として定着しつつあるYouTuber。その生活を疑似体験できるシミュレーションゲームが、Nintendo Switch/プレイステーション4/PC「Youtubers LiFE2- ユーチューバーになろう -」だ。

 DMM GAMESより12月9日に発売される本作は、トレンドの動向など様々なことに気を配りながら動画の撮影、編集、投稿するライフシミュレーションゲーム。視聴者とフォロワーを獲得し、ランキング上位獲得など設定された目標を達成していく。開発はスペインのRaiser Games。

 プレーヤーは前作の「Youtubers LiFE」を最初にクリアした人物として、最高のYouTuberが住む町「NewTubeCity」に招待される。新たな街で、ソーシャルネットワークの世界でトップを目指すストーリーが展開する。

【『Youtubers Life 2 - ユーチューバーになろう -』プロモーションムービー】

 正直なところ、プレイ前の筆者はYouTuberの生活が想像できない状態だった。過去にYouTubeの動画に出てみたことはあるものの、職業としてどうか、それが生活の一部となるとどうか、というところまでは理解していない。

 そんな筆者が、本作をプレイしてYouTuberを疑似体験してみるとどうなるのだろうか。「Youtubers Life 2」の見どころを紹介しつつ、「YouTuberに向いているかどうか」を見極める気持ちでプレイしてみた。

【キャラメイク】
キャラクター作成では体形や顔、髪形、服装などかなり事細かく決められるので、好みの姿にすることができる。今回筆者はずっとやってみたかった紫色の髪色にした。画像は筆者の分身のみかんさん
【街にある3つのエリア】
「市街地」
「住宅地区」
「港」。街はこちらの3つのエリアに分かれている。NewTubeCityに着く前に、プレーヤーは市街地、住宅地区、港の3区画から好きなエリアに住むことができる。せっかくユーチューバーになるのなら、最先端の場所に住みたいとの理由から、今回筆者はオススメされた市街地に住むことに決めた

動画を撮影して投稿! YouTuberの生活を体験

 本作の舞台となるNewTubeCityでは、YouTuberがたくさん住んでいる。そんなこともあり、とても撮影に寛容な街となっている。至る所に撮影できる場所があるし、住人が撮影に映り込んでも怒ってくることがない。それどころか、地下鉄に車が突っ込むという大事件が起こっている場所で警察官にインタビューまでできる。すごい街だ。

地下鉄に車が突っ込んでる!! ここでも動画撮影可能だ
プレーヤーはカメラが付いたドローンを相棒に様々な動画を撮影してNewTubeに投稿していく。このドローンがいつでもついてきてくれるので、困った時に立ち止まっているとアドバイスをくれたりする。1番近くにいる頼もしい相棒だ

 プレーヤーはこの街で、動画を撮影して編集し、完成した動画を「NewTube」に投稿することを繰り返していく。動画がどれだけ視聴されてどれくらいの人が登録してくれたかは1日の最後に確認でき、視聴者数や登録者が増えることでモチベーションの維持にもつながる。

 また、長期的なメインクエストやサブクエスト、その日限りのクエスト、仲良くなった住人からのお願いなど様々なイベントも発生する。そちらも意識しながらプレイしていく必要がある。

その日1日の動画の再生数と登録者数も確認できる
クエストもいろいろある

 動画の撮影は、自宅に設置したゲーム実況スペースや街頭でのインタビューなど、特定の場所で可能。撮影はミニゲームになっていて、たとえば「最初の挨拶」シーンなら「照れた笑顔」か「元気よく声を出す」を選ぶ、といったように、状況に合わせたリアクションをいくつかの選択肢から選んでいく。

 画面には5つある顔マークのゲージが並んでいて、想定視聴者の反応を示している。リアクションによって、あるタイプの視聴者にはウケるが、違うタイプの視聴者に反発されるみたいなイメージで、リアクションごとにゲージが増減していく。全員のゲージを満タンにして撮れ高のいい動画を撮影するのが理想だが、多くの場合はそううまく行かない。

カードの内容よりも顔のマークに印が多いものを選ぶのが「いい動画」撮影のコツ
「ストリーミング」、つまり生配信では緊張感漂うリズムゲームをプレイする

 好きなリアクションを選ぶというよりは反応のいいリアクションを選んでいく感じだが、「失敗した→笑い飛ばす」など、「自分だったらそれは選ばない」みたいな選択肢が出てきたりすると、迷いが生じたりもする。また制限時間内にカードを選ばないと、失敗となって動画のチャプターの一部が壊れてしまうこともある。撮れ高は視聴数に反映されるので、カード選びはかなり重要だ。

 撮影が終わったら、自宅のPCから動画を編集(いいクリップを抜き出したり入れ替えたりする)して投稿。あとは視聴者の反応を待つだけだ。

失敗するとチャプターが壊れてしまう

しかしそんなにうまくはいかない

 しかし動画は、無制限に撮影できるわけではない。1日の制限時間が決まっているし、撮影や投稿に必要な「エネルギー」には上限がある。

 本作では、時間が自動的に進む。体感にして10分ほどで、あっという間に1日が終わってしまう。ぼんやり考え事をしていたら、気が付いたら夜中ということも少なくない。また、キャラクターは午前4時になると場所がどこであろうと自動的に寝てしまう。変なところで寝てしまうと寝ているうちに荷物を盗まれたりするようなので要注意だ。

午前4時になったらどこであろうと力尽きてしまう

 エネルギーは、動画を撮影するにしても編集するにしても消費しなくてはいけない。なくなれば撮影や編集ができなくなり、ゼロの状態だとヘトヘトになって歩く速度も遅くなる。ゲージは時間経過による回復ではなく、睡眠をとるか食べ物を食べることでしか回復できない。

 しかし睡眠をとってしまうと、その日がまるっと終わる。欲張って動画をいくつも撮影してしまうとのちのち編集と投稿ができなくなるし、特に序盤は食べ物を食べようと思ってもそんなに収入がないので食べ物を気軽に買うこともできない。苦渋の決断を迫られるようなシーンが連続するので、エネルギーの使い過ぎには注意だ。

エネルギーゲージは寝るか食べるかでしか回復できない
食べ物はストックできるので、買える時に買っておくのがベスト

 動画の編集ではただ撮ったチャプターの順番に動画を並べるだけでなく、チャプター同士の相性を考えながら並べ替えることでより良い動画になっていく。チャプターの左右にはジグソーパズルのピースのようなヒモが出ていて、チャプター同士が繋がらないこともある。時には繋がりがどうしても悪く、チャプターを泣く泣くカットすることもある。

最後の2つがつながっていない…。やむなく4つ目を削除

 さらに動画を撮影編集してNewTubeにアップロードしただけでは、簡単には再生数も登録者も伸びない。みんなに動画を見てもらうためには、「トレンド」を駆使する必要がある。

 朝一番にその日のトレンドをチェックして、トレンドのハッシュタグが獲得できる場所を探す。ハッシュタグがある場所で写真を撮って「Instalife」という写真投稿SNSに投稿すると、その日のトレンドを獲得できる。

 獲得したトレンドは動画を投稿する際のハッシュタグとして使うことができるので、たくさんトレンドを獲得した状態で動画を投稿すると、より多くの人に動画を見てもらうことができる。

 ただ動画を投稿するだけでなく、その日のトレンドをしっかり押さえることが重要になるので、街の構造やどのエリアにどんなものがあるのか知っていることが大切。マップを把握できるまではひたすら街中を走り回ることになるので、やっぱり最初は骨が折れる。

朝にその日のトレンドがわかるので欠かさずチェック
たくさんのトレンドを集められる場所で写真を投稿

 動画の撮影と投稿がメインの本作だが、序盤はなかなか再生数も伸びず、動画投稿だけでは当然のようにお金が手に入らない。そこで、「タスク」という街の住人のお願いを聞くことでお金を稼ぐ方法が登場する。

 タスクでは、荷物を届けたり、特定のハッシュタグ付きの写真投稿をお願いされたりと、アルバイト的なニュアンスが強い。クリアすれば多少のお金がもらえるし、受けられるタスクは1日でリセットされる。しばらくはタスクもこなしながら、動画投稿をしていくことがオススメだ。

 筆者は間違ってしょっぱなに動画にエフェクトを掛けるツールを買ってしまい、本格的な金欠になってしまった。食べ物も買うに買えず、とにかくジリ貧な生活を強いられた。タスクがあって、本当に助かった。

いろいろタスクをこなしてお金を稼げる
タスクの中にはお届け物もある

 だんだん登録者が増えてくると、お金も手に入るし、それまで入れなかった場所にも入れるようになる。ただ、そこにたどり着くまでがとにかく大変だ。

 トレンドを追ったりタスクをこなしたりで街中を走り回らないといけないし、時間はないし、肝心の撮影と投稿は頻繁にできない。日が暮れると「ナイトモード」のオプションパーツを買わないと撮影できないなど、資金がないゆえの制約もガンガンのしかかってくる。

 さらに言えば、情報を集めるには街の人と仲良くなる必要があるから、毎日の挨拶(と2ショットセルフィーの投稿)が欠かせなかったりもする。ゲームのはずなのに、世知辛さを感じるくらいに本格的に苦戦する。こんなに苦戦するのはただ単に筆者がYouTuberに向いていないからかもしれない。そんな気がしてきた。

苦労の連続からの達成感。YouTuberは大変だ……

 YouTuberは楽しそうな動画の裏で、いろいろなことに気を使いながら動画制作をしているとだんだん理解できてくる。

 たとえば、有名なYouTuberと出会ってコラボ動画を撮ることになったことがあった。しかし実現するためには、多くの人に話を聞いたり、必要なアイテムを揃えたり、思った以上に準備に時間をかける必要がある。そう簡単に動画を撮れない感じが、何度も打ち合わせを重ねてからコラボする実際のケースに近いような気がする。

有名なユーチューバーさんとコラボ
そのためには準備が大変

 ほかにも、うまくトレンドがつかめずやり方も右往左往していた段階では、お金もなくただただあわあわしていた。プレーヤー自身がどう立ち回るかを試されているようにすら感じて、ちょっとずつ追い込まれているような感覚に陥りそうもなった。やりたいことができずに時間もお金もなくなっていくと、さらに混乱してドツボにハマりやすい。これは実生活でも要注意だ。

 やっと軌道に乗ってきたと思っても、様々なトラブルが発生する。相棒であるドローンが雨で壊れてしまったり、動画投稿者の命ともいえるPCが壊れてしまったりと、動画投稿どころではないレベルの状況にも発展していく。急な機械トラブルはものすごく心臓に悪いので勘弁してほしいところだが、それを機にアップデートやパーツの入れ替えをしながら、なんとか動画撮影を続けていく。

PCから黒い煙が!! どこのパーツが壊れたのだろうか……

 途中、一生懸命頑張ってみたが、登録者が思うように伸びず、インフルエンサー限定のイベントに入れないという事態も経験した。入りたいけど入れない。こんなに悔しいことはない。しかし悔しいからこそ、次こそは入りたいなという気持ちも芽生える。

「有名じゃないよね」とはっきり言われてカンファレンスに入れない。こんなに悔しいことなのか……

 本作は、YouTuberの大変さもさることながら、最先端の仕事の世界を少しだけ垣間見れる作品だなと感じた。

 意外とうまくいかないことも多い上、流れを掴むまでにかなりの時間を要する。トレンドを丁寧に追ったり、撮影では画角に気を使うなど、今までの生活ではあまり気にしていなかったこともかなり考えながら試行錯誤していく。

 ただ、本作ではうまくトレンドを掴んで動画を投稿できると、それに見合った反応がちゃんと返ってくる。そのため達成感も得られやすく、とても嬉しい。頑張った分だけの成果が少しずつ出てくると張り合いも出てくるし、モチベーションも上がってくる。これか!! YouTuberの楽しさって。

数字でちゃんと増えると嬉しい!!

 今回の体験では正直、筆者は苦戦した。特に普段はトレンドをほとんど気にしていないので、ハッシュタグに敏感に反応する神経が鍛えられていないのだと思う。YouTuberに向いているか向いてないのかで言えば、どちらかというと向いてないのだろう。

 ただ本作はシミュレーションゲームとしてよくできていて、実際のYouTuberがどんなことを考えているかを簡略的かつ的確に押さえている。トレンドや編集の組み合わせ、コラボするときの準備の多さ、機械の突然の故障など、トラブル含めて様々なことを経験できる。

 どれも実際に起こりうることで、ソロで活動しているとすべて自身が解決しなくてはいけないことばかりだ。「自分はYouTuberに向いてないかも」とうっすら思いつつも、ゲーム内なら地道に活動できる。その分結果もついてきて、ついに初めて盾を貰った時は喜びも大きかった。

 YouTuberがどんなことを考えて活動しているのか、その世界が気になるなら本作の体験は興味深いものになると思う。独特の苦悩と達成感を味わいたいならオススメだ。

やっと10,000人の盾を貰った