【特別企画】
「リネージュ2M」の大規模対戦コンテンツ「攻城戦」がついに実装! 血盟同士の争いがアツい
キャラクターを強化し、血盟のメンバーを集め、傭兵も含めて戦う総力戦
2021年7月21日 18:00
- 【ディオン攻城戦】
- 7月11日 実施
NCSOFTがサービス中のAndroid/iOS/PC(NCSOFTの独自クロスプラットフォーム「パープル(PURPLE)」を経由)用次世代オープンワールドRPG「リネージュ2M」。PC用MMORPG「リネージュ2」の正統後継作品としてモバイル向けにリメイクされ、3Dグラフィックス技術によりシームレスなオープンワールドが実現されている作品だ。また多様性と自由度を兼ね備えた成長を楽しむことができるゲームデザインで、 1万人以上が集まり繰り広げられる大規模バトルを体験できる作品となっている。
そして遂に7月11日に大規模対戦コンテンツの1つである「攻城戦」が実装され、最初の戦闘が繰り広げられた。攻城戦はそれぞれのサーバーに実装されている「城」の支配権を奪い合う戦いだ。7月11日時点では「ディオン城」という1城のみで開催されていたので、そのサーバーに存在する数百もあろうかという血盟の中から1血盟だけが城主という名誉ある立場を獲得できる。
各サーバーで城主の座を狙う多数の血盟が参戦し、血盟に所属する血盟員、そして各血盟を支持する傭兵までが参加し大規模な戦闘が行なわれた。
今回はその中でも「ジグハルト03」というサーバーの攻城戦の様子を傭兵の1人として参加することができたので、攻城戦のポイントとあわせてお伝えしたい。
城門から守護石、そして玉座へ
まず攻城戦が始まったあとの具体的な流れについて紹介しよう。攻城戦は戦闘が起きる場所によっていくつかのフェーズに分かれる。
まず最初に戦闘が起きるのが「城門前」だ。ここは広いので城内に進む前に乱戦が起きやすいエリアだ。攻撃側はここを制圧すると後々の戦闘が楽になる。
続いて「城門」での戦いが行なわれる。城門は非常に狭いので、防衛側としては最初に守りを構築する地点、攻撃側としてはとにかくここを突破することが第一の目標となる。まず城門を破壊しないと内城に侵入することも叶わないからだ。
城門を抜けた後は「外城内部」での戦闘に移行する。ここは細い通路と「守護石」というオブジェクトがある少し広めのエリアで構成されている。ここでは守護石を破壊するのが目的だ。このエリアの鍵は細い通路と、守護石付近の戦闘になるだろう。城門を抜かれた時点で戦況は混沌としているはずなので、狭い通路での戦いになると敵味方入り交じる混戦になるはずだ。上手くすり抜けて移動する方法や、ターゲットの精度などが求められるだろう。守護石のあるエリアは広くなるので、動き回りながら戦う形になりそうだ。
「守護石」を破壊すると城内に侵入するワープポイントが出現する。城内部は左右に翼があるような形状をしており、左右どちらかから侵入し、中央にある玉座を目指して進軍する。防衛側としては死守したいラインだが、地形上乱戦が起こりがちな場所でもある。
そして最後が「玉座」である。攻撃側の血盟主が玉座に刻印というアクションをすると攻撃成功になる。防衛側にとっては最後の防衛ラインで、人壁を作って時間を稼いだりすることはできそうだが、ここまで攻められてしまうと守り切るのは難しい印象もある。
実際の攻城戦はいかに? ジグハルト03をレポート
大前提として攻城戦は血盟同士、協力関係にある血盟が集まった「同盟」という単位で行なわれる大規模な戦闘だ。だがなにもないところから争いが生まれるわけではない。他の血盟との関係性により争いが生まれるのだ。
それでは「ジグハルト03」サーバーではどうだろうか。以前の記事でお伝えしたのだが、本サーバーではオープン直後から「DC同盟」と「AEGIS同盟」という2大勢力による抗争が起きていた。だが長きに渡る戦いの末、DC同盟が事実上の降伏、主要メンバーはAEGIS同盟に吸収された。そのため現状ではほぼ一強という状況で、攻城戦でもその傾向は変わらないと睨んでいた。
結果からいうと基本的なところは予想通りという印象だ。AEGIS血盟が布告し多くの傭兵を集めていた。ただ初回攻城戦はお祭り的な意味合いもあり、いくつか対立する血盟も攻城戦に布告していた。
攻城戦開始前に筆者は傭兵として参加した。どの血盟にも所属せず、傭兵にもならない完全な中立として見学することもシステム的には可能なのだが、間違いなく全勢力から攻撃される。攻城戦を楽しむ意味も込めて興味がある場合は傭兵として参加するのがオススメだ。
攻城戦が始まる際に城の付近にいると一旦最寄りの村に強制的にテレポートさせられるので、改めて集合地点にテレポートして攻城戦のスタートだ。今回はサーバー初回の攻城戦のため最初は防衛側のプレーヤー勢力がいない。そのため全勢力が一斉に城門の破壊になだれ込む形になった。城門前で小競り合いは発生するものの、基本的には城門の破壊、そして城内への侵入を目的としているため、想定通りというか納得の展開だ。
外城内部に入った時点でAEGIS血盟はかなり勢いに乗っていた。例えるなら暴走列車のようなもので城門を打ち破った勢いで城内になだれ込んでいった。もちろん他の勢力もなんとか入り込もうとするのだが、人数差もあり奥に進むことができない。そのまま守護石を割り、城内へのワープが出現。もう誰も止めることができず城内部に突っ込んでいく。
筆者はここのワープ付近であたふたしているうちに盟主は玉座で刻印を済ませ、防衛に回ることになった。
盟主が刻印に成功すると傭兵は一旦最寄りの村にテレポートさせられる。血盟員はそのまま城内に残りすぐに防衛体制に入る。
筆者は補給を済ませてテレポートで城に戻った。とはいっても傭兵は城内にテレポートすることができないので、城外の決められた地点にテレポートすることになる。テレポート地点に敵勢力が待ち構えており返り討ちにあうこともあったが、AEGIS血盟が人数的に圧倒していたこともあり、城門周辺を抑えた上で、周囲もきっちりと防衛していてかなり固い守りだった。
そのまま攻城戦の終了時間まで危なげなく防衛しきり、初回のディオン城の攻城戦はAEGIS血盟の勝利となった。
攻城戦に一通り参加してみて感じた感想は、戦うフェーズ、つまり城門か、外城内部、城内部かで戦い方が大きく変わりそうだということ。広いエリアであれば通常のフィールドでの戦闘のような自由な立ち回りで戦えるだろうが、城門内や狭い通路などでは思うように動けない。そういった中で味方とどのように連携をして戦うか、特に攻撃を集中させるターゲットの精度や、回復やバフなどの補助、そういった総合力が求められる印象だ。加えて血盟として城を狙う、あるいは防衛する側は、事前に人を集めたり、報奨金を上げることで多くの傭兵を集めて数の暴力で戦うことも戦い方の1つだと言える。
「攻城戦」は「リネージュ2M」の大規模対戦コンテンツの1つでありつつ、現地での対戦のみに収まらない。政治や人事といった別のレイヤーでの戦いも行なわれる、清濁併せ呑んだかのような血みどろの戦いだ。今回は「リネージュ2M」初の「攻城戦」となったが、この先は新たな城「ギラン」、そしてサーバーを跨いでのより大規模な「ワールド攻城戦」の実装も予定されている。回数を追うごとに戦略や動きは洗練されていくだろうし、サーバーによっては攻城戦をきっかけにした勢力の塗り変えなども起こることだろう。「リネージュ」の華とも言える攻城戦がゲームにどのような影響を及ぼしていくのか、今後が非常に楽しみである。