【特別企画】
独創的な世界をスケートボードで駆け抜けろ! 「オリオリワールド」先行プレイレビュー&開発陣メールインタビュー
2021年6月18日 01:00
- 【オリオリワールド】
- 今冬 発売予定
- 価格:未定
Roll7が開発を手掛けるプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC用スケートボードアクションゲーム「OlliOlli World(オリオリワールド)」が2021年冬に発売される。価格は未定。
「オリオリワールド」は、横スクロールでスケートボードのトリックやグラインド、エアーを駆使しながらステージを滑走していくスケートボードアクションゲーム。英国アカデミー賞ゲーム部門のスポーツ作品賞や数々の賞を受賞した独立系スタジオ・Roll7が送る「オリオリ」シリーズの第3弾となっており、6月12日より15日にかけて開催された「E3 2021」でトレーラー映像が公開された。
「オリオリワールド」の舞台は「ラドランディア」という世界だ。「ラドランディア」はかなり個性的な世界観になっており、住人の中には突拍子もない姿をした生命体が存在していたり、建物や自然などの背景もかなり独創的かつポップな描かれ方をしている。
ストーリーは、謎多きスケートボードの神を探してスケートボードのユートピアを旅していくというものだ。プレーヤーは4人の仲間のアドバイスを得ながら成長し、課せられたステージをスケートボードで駆け抜けていく。
今回プレイしたPC版の体験版ではストーリー部分に触れることができなかったが、ゲームプレイや世界観を通じて感じられた本作の魅力を紹介したい。また、この独創的な世界を創り上げている開発陣にインタビューをすることができた。そちらも併せて紹介したい。
トリックやエアー、グラインドを駆使してステージを駆け巡れ!!
本作は、スケートボードで各コースのゴールを目指すのが基本ルールとなる。ただゴールしてもクリアにはなるが、いかにミスなくトリックやエアー、グラインドを決めてスコアを集め、仲間たちが出した課題を達成するかによって仲間たちの反応が変わっていく。
仲間たちが出してくる課題は、「猫の風船を5つ割る」や「15回連続でトリックやエアー、グラインドを決める」などステージによって様々なものが用意されいてる。課題を達成しながら走り切ることができれば達成感はひとしおだ。
また、トリックやエアー、グラインドを決めるたびにポイントが加算されてスコアが伸びていく。連続して技を決めていくと、さらにボーナスが追加されていくシステムになっている。
ただ、技を決めることばかりに集中してしまうと、コースアウトしてしまったり、段差に気づかずコケたりといった失敗をしてしまうことがあるので注意が必要だ。失敗してしまうと、チェックポイントを通過しない限りスタート地点からやり直しになってしまう。1つのコースが比較的長めに設定されているため、ある程度進むことができればチェックポイントからやり直すことができるが、序盤で躓いてしまうと何度もスタート地点からやり直しなので、ちょっぴり心が折れてしまうこともあった。
ちなみに、やり直しをするたびに、スコアも少しずつ減点されてしまう。失敗しすぎると点数がどんどん減っていくので、いかにミスせず技を決めていくかを極める必要がある。
本作は、スティック操作で簡単にトリックやグラインドを繰り出すことができる。技を決めるのは非常に簡単ではあるが、タイミングを計るのが難しいゲームだと感じた。例えば、壁を走るのにジャンプ台からボードごと飛び上がる技もタイミングが少しでもずれてしまうだけであっという間に落下してしまう。タイミングを掴むまではひたすらやり直し続けた。
その分タイミングを見極められるようになってくると、スピードにも乗れるようになるし、エアーやトリックもどんどん決まるようになってくる。疾走感もあり、スケートボードってこんなに楽しいのかと感じることができるようになった。上手くなってくると世界観を楽しむ余裕もでき、本作を存分に満喫することができた。
独創的でポップな世界観にどんどん魅了される
本作の舞台となる「ラドランディア」は、かなりポップなデザインが採用されており、背景に描かれている建物や植物の中にドーナツやホットドック、人物のほかにバナナやソフトクリームに手足が生えたキャラクターたちがいるなど、デザインもところどころに個性的だ。背景で人間とバナナとソフトクリームが当たり前のようにグループにいるので、この世界では当たり前の光景なのだろう。なかなかパンチのある世界だが、よくよく観察してみると色々な発見があっておもしろい。
最初はコースを走ることでいっぱいいっぱいになってしまったが、慣れてくると、ステージの奥に描かれている世界がなんともおもしろい。ステージをクリアしても、プレイ中に見かけた背景が気になってもう1回同じステージをプレイしてしまうほどだ。リアルな世界観とはかけ離れた世界だからこそ、何度もその世界を見てみたくて、滑り出してしまうのかもしれない。
また、出てくるキャラクターたちもかなり個性的でカワイイ。主人公の仲間の「Dad(ダッド)」、「Gnariy Mike(マイク)」、「Suze(スーズ)」、「Chiffon(シフォン)」の4人のほかにも、魚の姿をした「Sloster(スロスター)」やカエルの姿の「BBhopper(ビービーホッパー)」など様々なキャラクターが登場する。特に魚の「スロスター」はどことなく愛嬌もあって、フォルムもかわいいので筆者の中ではお気に入りのキャラクターだ。
本作を体験して感じたことは、世界観やキャラクターたちはどちらかというとポップで緩さすら感じる。実際のゲームプレイはなかなかシビアではあるが、難しいからこそ、やりがいや達成感を味わえる。何度も失敗していると時に心が折れそうになることもあったが、できなかったことができるようになる嬉しさは本物のスケートボードにも通ずるところがあるように感じた。
本作はこの冬に発売予定ということで、まだ詳細な発売日なども決まっていないが、スケートボードが好きな方はもちろん、スポーツゲームが好きな方、不思議でポップな世界が好きな方に是非とも遊んでほしいタイトルだ。今後の続報を待ちたい。
開発陣インタビュー。「初めて遊ぶプレーヤーにも過去にシリーズを遊んだことがある人にもエキサイティングな体験をしてほしい」
――自己紹介をお願いいたします。
Ribbins氏:こんにちは! Roll7の「オリオリワールド」のクリエイティブ ディレクターJohn Ribbins(ジョン・リビンズ)です。
Bennett氏:こんにちは、私はRoll7の共同CEO、Simon Bennett(サイモン・ベネット)です。
Hegarty氏:同じく私もRoll7の共同CEO、Thomas Hegarty(トーマス・ヘガーティ)です。
――本作を作ったきっかけを教えてください。
開発陣:我々は数年前に1つクールなプロトタイプに取り組み始め、それが今回の「オリオリワールド」に発展しました。最初のオリジナルゲームはスケートボードゲーム「OlliOlli(オリオリ)」で、スケートボードはチームとしてのDNAの深い部分となっています。だから、原点の「オリオリ」に戻って、より多様でエキサイティングなスケート文化を代表する絶好の機会だと思い開発しました!
――キャラクターデザインやステージ上のデザイン、色合いがとても特徴的でかわいいですが、このようなデザインになった理由やコンセプトを教えてください。
開発陣:我々は、その世界観とキャラクターをとても歓迎する世界を作りたかったのです。スケートゲームでよく見るのは、プレーヤーとプレーヤーの操作するスケーターの以外に生命が存在しない、終末後のような空虚な世界です。「ラドランディア」は、スケートのユートピアとは何かという考えに取り組み、そのアイデアを楽しみながら拡張していきました。最初からイラスト風のスタイルを作りたかったんです。グルーピーで丸みのあるソフトなビジュアルは、プレーヤーを「ラドランディア」に迎え入れたときにキャラクターと世界観がプレーヤーとの距離を調和してくれると思います。
――本作をどんな人に遊んでほしいですか?
開発陣:「オリオリワールド」は、多くのプレーヤーに今まで以上に私たちが作成した奇妙で素晴らしい世界全体を探索できるようにするという精神で構築してきました。これは、「オリオリ」シリーズの新規プレーヤーにもベテランプレーヤーの両方にとってもエキサイティングな旅になると思います!
――本作のこだわりや注目してほしいところはどんなところでしょうか?
開発陣:幅広いプレイヤー向けて何らかの楽しみを作成できていることを願っています。難しいステージに行くのが好きか、カラフルなキャラクターでいっぱいの奇妙な世界をクルージングするだけか。このゲームにはプレイヤーが夢中になれるものがたくさんあります。そして、人々の顔に笑顔をもたらすことを願っています!
――連続で技が決まるととても気持ちがいいですね。遊ぶ時のコツがあれば教えてください。
開発陣:「オリオリ」で試みるすべてのRUNと同様に、いろいろなレベルを繰り返すことで、重点的に頑張りたいスポットを見つけることが大事です。何度もそのスポットをプレイして、クールでスタイリッシュな複数のトリックを連続して連鎖できるようになると大きな成功を収めることができます。時間をかけて、以前は難しかったステージに戻ってきてもいいと思います。
――日本のプレーヤーに向けてコメントをお願いします。
開発陣:シリーズのファンとして、新しい「オリオリ」ゲームを長い間待ってくれてありがとうございました! 「オリオリワールド」に乗りに来たばかりの方々は、「ラドランディア」の奇妙で素晴らしい世界に夢中になる何かを見つけてくれることを願っています。ありがとうございました。
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